KANON 終わらない悪夢
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124香里さん鳳凰座の聖衣を纏う
教団
午後にも集会場に新しい客を入れて、高い入場料ふんだくったり、寄進の金額が大きかった信者に999の永久乗車?パスを渡したりと、集金に余念がない教団。
ここに連れてこられる前の一同は、宝玉とか数珠でジャラ付いていた猊下とやらが、悪の秘密結社で新興宗教の諸悪の根源だと思っていたが、ノーメイクの時のオッサンは非常に良い人で地味な叔父さんだった。
普通に代々続いた神社の神職を継いでいた、大勢の人前には立てない気弱な人。
一回嫁に出て出戻ってきた、教主のBBAの方が欲の皮が突っ張っていて、昔から弟クンは絶対服従の悪辣な姉で、祐一クンも暴虐なお姉ちゃんズと比較して、思わずシンパシーを感じてしまうほどのBBA。
BBA10年ぐらい前から天啓とか受けてしまって家庭崩壊、娘連れて里帰りして、僅か7年程で貧乏な神社を、集金課金システムが万全のカルト教団に変えてしまった。
その裏には、バブルの大相場を乗り切った伝説のBBA投資家もいたが、そちらは「一族の宗教団体に寄進、投資しても非課税、さらに資金が巨大化」を繰り返していただけで、信者のジジイババアからの廃課金システムを作り上げたのは教主のBBAである。
一応神憑りの能力は持っていて予知能力系の術者、予言とか予知は的中してしまうので、企業とかも金持って参拝すれば耳寄りな情報を聞かせて貰えて、裏では敵対企業も呪殺してくれる。
そんなクソBBAたちのマッスルドッキングによって形成されていた教団。
祐一くんはそんなBBAまでヤってしまい、ムカ付いたのでケツぶっ叩きながら、精子まみれのブツを捻り込んで、もう体が離れられないような天上の快楽を味あわせ、今日も義母ファッカーとして孕ませと快楽堕ちまでさせてしまった。
天使の人形が全員揃って、夜に起きている時ほどの被害は出なかったが、イキタヒにして気がついた頃には、教主も佐祐理の母のようにメスの顔をしていて、自分のお腹の中の父親に嫌われないよう、喜んでもらえるように、本日の謝礼として結構な額が入った通帳を祐一に渡して、娘みたいに貢ぎまくっていた。
もう一人のBBA、チョロインさんの母で伝説の投資家の予知能力者。
ソッチの方も快楽落ちして祐一きゅんに色目使ってきて、初対面のときのように喧嘩も売らず、娘の恋人で夫で王子様に擦り寄ってきた。
一番最初なので中出しもなし、生理も上がってるBBAなので若返ってから出ないと受精しない。
それでも脊髄から脳天に突き抜ける天上の快楽は味わってしまい、舞が自分の受精卵を托卵していったので、代理母としても、お腹の中の子供の父親にラブラブな秋波を発信中。
術の使い過ぎで力を失い、血の気もなくして死にかけだった人物は、今度は祐一くんのお財布の中身とか、通帳の中身を増やすために働こうとしていた。
性格が酷すぎる残念な人なので、他の「嫁」とか義母とか姑にコトメとは上手くいく訳がない。
自分の娘ですら恋敵である。
大躍進集会、午後の部
教団公認ビデオ、奇跡の故意シーズン2、たった一晩の初恋編。
昼休みに教室に侵入した香里が、嘘泣きしながら語るに語ったのを、教団が設置していた監視カメラで録画した映像が流された。
「病院って、髪の毛長いと邪魔じゃない? 祐一があたしの髪の香り、気に入ってくれたみたいだから、此処から先は切って渡したの。多分、あたしが死んでからも、妹か名雪だったら捨てないで見逃してくれると思ったから…」
続いて極悪な「最期の授業参観」も午後の部で放映された。
本会場と各支部に接続された別会場でも公開されてしまい、午前午後で信者数万人に見られてしまった。
夜回り先生なら直接聞かせる臨場感がなくなるので、別会場での中継は断るはずだが、祐一きゅんには無断で使用された。
集金のためなのだが「相沢様のお力を示すためです。こうして救われた少女の証言、これが信者の皆様に、一切衆生には必要なのです(キッパリ)」とか、思いっきり嘘なのだが、本当の事でもあるので通されてしまう。
「あたし、たった一晩だけなのに、祐一にこんなに幸せにしてもらえたのっ、もういつ死んでも良いっ」
もし公共放送で放送され、各ご家庭のお茶の間で見られていたら、北海道全土で香里が正妻として応援され「死が二人を分かつ時までの三ヶ月間」やりたい放題されていたが、この場所では現人神様が起こした奇跡の一端として処理され、哀れな病人が純ケツの妖狐に救われ、医師の説明でもあったように、奇跡の力で被験者が救われたのを映像でも映した。
愛しい姉の命のために、自分の恋人をも譲った愛すべき妹。
その妹も奇跡の力によって余命1年の命を救われていたので、信仰啓蒙用ビデオとしてはピッタリ。
「去年の誕生日、私は姉に無理を言って余命の告知をして貰いました。「貴方は次の誕生日まで生きられない」って」
本会場と各支部も大盛り上がりだったが、宗教的な感激もあり、香里だけ応援にはならず「巫女のお一人になられた栞様」も応援。
午前中の「黒い病魔が逃げ去っていく少女とょぅじょ」なんかも、顔とか股間とか対魔忍顔とか、ミセラレマヘン所だけは隠して、医者の演説と一緒に放映されてしまったので、これらの恋愛の縺れも「医療行為」ょぅじょレイプも「奇跡の行使」として、教団内ではオッケーにされてしまった。
「でもっ、祐一は答えてくれたっ、病める時も健やかなる時も、「死が二人を分かつ時までっ」愛し合うって誓ってくれたのっ!」
教室と同じく、美坂姉妹の嘘芝居対決を見て、ジジイババアも号泣。
会場の温まり具合も最高なので、教団としても香里を引っ張り出して証言させ、そのあとに結婚式でもすれば入金間違い無しだったが、まだ退院とか週末に家に帰るとか、ましてや3時間も車に乗って出歩くなど、病院が許してくれなかったので来週に持ち越された。
翌日も次週も奇跡の故意は放映されてしまうし、香里との結婚式、下手をすると秋子ちゃんとマコピーと名雪さんが月宮の里に御行幸、戸籍上の叔母でもこの場所なら結婚式ができるので、来週呼ばれると叔母ファッカーとして結婚式が行われてしまう。
ここではLGBTも差別されておらず「愛」があればオッケーなので、舞と香里ペアとか、香里名雪ペア、美汐マコピーペアも、ご要望があれば「祐一*北川ペアでも」神前結婚できてしまう恐ろしい場所だった。
祐一と香里が結婚式をすれば、神罰執行形態に移行した怪獣さんにぶっ殺される。
香里が入院している市民病院
色々と凍らされて悲惨な状態にある月宮の里とか、舞の鬼武者がちょっと暴れてボロくなった教団とか、もう男の娘に目覚めて悪鬼羅刹になり、クマ先生でも爺やさんでも猊下でも「アッーーー!」と言わせるのに躊躇いもなくして覚悟完了になっている祐一とか、色々と取り返しがつかない状態に陥っていたが、香里の病室は平和だった。
「うふっ、ご主人様~、王子様~、祐一様~、うふふふふふ」
レイプ目のままだが、幸せいっぱいでお腹の子供を撫でて、幸せ絶頂の香里さん。
その王子様は男の娘と浮気中なのだが、怪獣の妹ように、それを感知するような特殊能力は無いし、音速で殴り込む力も無い。
まだ修復と改造が始まったばかりで舞の魔物を抜かれてしまい、霊体その他の改装工事も開始直後で、不滅でも何でもない。
天使の人形が、憑依された者が魔物に食われないで済む魔法を覚えた頃から、佐祐理、美汐、栞のように年単位で憑依され、昼間の住居にされた訳でもなく、何年も命を繋ぐ作業を続けていた訳でもないので、まだ発火能力も何も使えない香里。
そこに名雪関連の事後処理を済ませ、陸上の決勝まで見届けた秋子が、名雪とマコピーを伴って見舞いに来た。
ちなみに陸上大会の全記録とも「すべてのストップウォッチに細工がされていて、タイムが短縮されたように見えたのではないか?」と記憶が加工されて、正確な時計が校正に出されたりして問題は解決していた。
「あっ、名雪…」
嘘芝居で仲直りしていた名雪だが、本心では仲直りできていないので、微妙な関係の二人。
学園の女帝になった佐祐理に処刑されたり、委員長の取りなしで再び祐一の恋人として扱ってもらえるはずだが、名雪も香里も昨日今日の騒動には参加していない。
「香里さん、お具合はどうですか?」
「はい、もう元に戻ったみたいです。いえ、前以上に健康に、ご主人様… 祐一さんのお陰で」
一瞬、アッチの方のお具合が天国までイケる程良かったとか、白目剥いてタヒぬほど良かったか聞かれたような気もしたが、病院の住人への質問として、現在の体の調子で答えた。
「そうですか、もう聞いているかもしれませんが、私たちはこの地域の伝承にある、妖狐の血族なんです。ですから、名雪や祐一さんと交わると、力を与えられて不治の病でも治ってしまうんです」
「はい」
何度か偽マコピーにも術混じりで問い質されたり、舞お姉さまの魔物にも教えられ、処刑中にも色々聞かされて、大体の事情を知っていた香里。
何より、天上の快楽とか妖力とか、体の隅々にまで叩き込まれ、今度こそ間違いなく妊娠していて、お腹の中に6つぐらいの命を感じている母親の顔で答えた。
香里は倒れてすぐに治療?を受けたので、病棟の子供のように黒い病魔に取り憑かれていたり、地獄に引き込もうとする腕や触手には掴まれていなかったが、今の満たされた肉体と心が、その特殊な話を理解させてくれた。
「明日、あなたと栞さんは倉田の分家、お爺さんの実家に呼ばれていますね? その相談に来ました」
「はい」
秋子なので臥煙さんぐらい何でも知っているが、栞の名も出たので、栞から聞いたのだと思う。
『名雪、真琴、少し外で待っていて』
「「はい……」」
名雪たちを外に出し、聞かせたくない話を耳に入れなかった秋子。
「香里さん、これから私達の世界では、貴方が祐一さんの婚約者と公表します」
「え? いいんですか? 栞は?」
「あくまで表向きの話ですが、学校や町中では貴方の方が有利なようですね。私も邪魔はしません。可能なら祐一さんを奪い取ってみなさい」
「はい、そうさせてもらいます」
香里はいつものような不敵な顔をして、口の端を吊り上げて笑った。
『それと、これから言う話は私の未来予知です。貴方達が明日までに大きな力を得ない限り、変わることのない事実だと思って聞いて下さい』
「はい……」
秋子の真剣な表情からも、嘘では無いと信じる。
『栞さんとも話しましたが、貴方達姉妹は明日、母方の権力者に献上され、ご両親は今までの養育費として、端金を持たされて追い返されます』
「ええ、そうなりそうな雰囲気ですね」
栞が能力を持ったり祐一の婚約者になった以降、母親の目つきが変わり、実家に頻繁に報告して、見たこともなかった親戚の見舞客に、自慢話を繰り返しているのには気付いた。
そして、お腹の中の子どもの力も加わり、未来を足し算引き算できる状態の香里には、両親が金や権力の代わりに娘達を差し出して、裕福な暮らしをさせるために送り出すのも想像がついていた。
『その時、栞さんでは戦えません。家の大きさに潰されて、女同士の虐めや仲間はずれ、婚約者としての地位を失わせて自分が成り代わるために、最悪、貴方達は男をけしかけられて乱暴されます』
「そんなっ、酷すぎるっ!」
被害が自分にも及び、体を汚されると聞き、虫唾が走る香里。
香里の前側には血印が入れられて貞操が保たれるが、栞には血印が入っておらず、薬や術にも耐性がないのでレイプされる可能性がある。
『それでは済まないんです。脅迫用のビデオを撮られ、薬漬けにされて奴隷扱い、お金は全部引き出されます。祐一さんの子供も殺されるか流産、それとも自分の子を跡継ぎに送り込もうとして、他の男の子供を妊娠させられます。そうなれば栞さんは生きていられません』
栞の耳にには入れることもできなかった穢れた話でも、香里なら耐えられる。秋子もそう思って伝えた。
悲惨な未来の話を聞き、歯を噛みしめて怒る香里。確かに栞では、こんな話を聞くのにも耐えられない。
『もう祐一さんの前に姿を現す事すらできず、汚された体を捨てるためにも、必ず自殺して亡くなります。その時、何人か巻き添えにして復讐できるかも知れませんが、せいぜい首謀者や実行犯だけです、古い家全ては潰せません』
香里は真っ青になり、腹の奥底から怒りがフツフツと湧き上がって来た。
最近は争奪戦のために忘れていたが、大切な妹、愛する姉のために自分の恋人まで譲ってくれた愛しい妹。それが男どもに穢され、子供の命まで奪われ自殺に追い込まれる。そんな未来はあってはならない、香里の胸の奥にも炎が宿った。
『もしできるなら、貴方が代わりに戦ってあげなさい。貴方ならそんな奴らとでも戦える。敵は大勢いますが、隙を見せないようにして付け入らせず、家を乗っ取って思い通りにしてやりなさい』
「はい、やります。必ず家ごと叩き潰して、あたし思い通りになるように作り変えてやります。年寄り達も、若い女達も、男共も、力を持っている奴らも必ずあたしに屈服させてみせます」
秋子の命令による部分もあったが、決戦は明日、母方の祖父の実家で行われる。
倉田の分家で、先代当主の弟に当たる人物。
その人物を美坂姉妹で屈服させ、腐った家ごと破壊しなければならない。
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