エロゲー世界に神様転生って勝ち組じゃないのか?
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第13話 虎の飢え死に作戦 ターン10~12
――――軍令部総長室――――
「軍令部の提出した複数の作戦計画を統合しブラッシュアップか……」
東郷長官に発令よるあ号作戦、通称は虎の飢え死に作戦。
流石に原作ゲームでは主人公なだけあって優れた用兵家だ。
南方艦隊によるマレーの虎、四国、ラバウルの電撃侵攻が決定する。
緊急修理を終えた小澤少将率いる第五艦隊と
来日したデーニッツ少将率いる潜水艦隊が日本からマニラ2000に移動して来た。
飢え死にはラバウルにある餓島と呼ばれる戦域と
巨大な宇宙怪獣のいる四国の別名である死国をかけている。
それぞれの狙いは、
マレーの虎の修理工場を確保し対エイリス戦の前線防衛惑星として活用とすること。
資源の豊富な四国を占領し第二世代艦隊への切り替えを早めること。
またラバウルの修理工場を得ることでハワイ侵攻に向けた橋頭保とすることだ。
東郷長官率いる太平洋艦隊はマイクロネシアで防衛線に務めるとのことで、
主攻を南方艦隊に任せるということは手柄を譲ってくれるということだ。
対ガメリカ戦については軍事的・政治的にも東郷長官の方が詳しいことが多い。
現在も大統領選の予備選挙の真っ最中とのことで大規模な侵攻は当分ないとの判断だ。
能力を信頼する相手に任せられる仕事はお願いするという性格なのだろうけど、
艦隊司令官としての手腕はまだ認められてないところがあるので武威を高めるチャンスだと思おう。
デーニッツ少将には何故か避けられているみたいで、
ヨーロッパ情勢についてゆっくり語り合う機会もなく残念だと思いながらも
第三艦隊を中心とした南方艦隊がマレーの虎に侵攻を開始することになった。
――――惑星マレーの虎――――
第三艦隊、第五艦隊、零号艦隊、潜水艦隊は、
マレーの虎の特別防衛艦隊を軽微で破り惑星を占領。
電撃作戦の第一段階を成功させる。
修理工場を得た後に反乱軍の代表であるラスシャラ提督から面会を申し込まれた。
ぶっちゃけ原作ゲームでの印象が残ってないキャラだったので会うまで存在を忘れていた。
エイリス帝国と同じような植民地支配を行うのであれば許さないと言われたが、
帝の提案した世界日本化計画について丁寧に説明し一定の理解を得る。
実際にマニラ2000から後詰の山本中将率いる第二艦隊が到着し、
治安改善もされたということでラスシャラの反乱軍は日本軍に投降。
調べてみると提督として優秀なラスシャラに今後を尋ねると、
植民地支配が続くマダラスカルで恩師を助けてゲリラ活動を行うという。
それなら日本軍に入って一緒に植民地支配の解放をしないかと提案。
いきなりのスカウトに驚かれたが熟考した上で了承の返事をもらった。
エイリス帝国でも三級市民としては異例の昇進を重ねて
少将の地位まで上り詰めて提督として活躍した人物で、
反乱軍でもリーダーを務めていた即戦力の提督候補だ。
個人的には最初から少将待遇で迎えたかったのだが、
世界日本化計画も本部が始動したばかりで全体的にドタバタしており、
とりあえずラスシャラ提督は海軍中佐として、
第三艦隊の旗艦である三笠の戦艦副長として登用することになった。
常日頃から人材不足に悩んでいたところなので心強い限りだ。
補給を再編を終えた南方艦隊は続けざまに
大怪獣ガワタスガル・ビゥのいる“怪獣の国”四国へと侵攻を開始する。
勿論、愚かにも大怪獣に手を出すことが無いよう全軍に通達して……。
――――東洋征伐艦隊襲来――――
総督がアボリ人と一緒にのんびり怪獣研究に励む四国は、
南方艦隊の電撃侵攻に対応できず瞬く間に陥落。
ハワイからマイクロシアに進攻してきた
ガメリカの偵察艦隊を東郷長官が打ち破ったという報告を受けながら
ラバウルのミノフ杉花粉対策として南方艦隊に
第二世代艦である62式ミサイル戦艦が配備され、艦隊の再編を行っていると……
マレーの虎で「タイガージョー」を名乗る過激派による反乱が発生との報告に加え、
さらにベトナムの内通者からエイリス軍の東洋征伐艦隊が、
マレーの虎への進攻を開始したとの連絡が南方艦隊司令部に入って来た。
現在マレーの虎の防衛に当たるのは第二艦隊と駐留艦隊のみ。
駐留艦隊の須田少将は正直なところ戦力外だ。
山本中将といえども第二艦隊のみで東洋征伐艦隊を相手にするのは無理だろう。
ラスシャラがラバウル侵攻を中断して南方艦隊をマレーの虎に戻すよう進言する。
彼女には世界日本化計画ついて説明したときに、
どの星域も日本と同じように扱うと明言したばかりだ。
軍事的のみならずマレーの虎の防衛を放棄して見捨てるという選択肢はありえない。
何事も机上の作戦計画通りに進むはずはない。
こういったときの判断で将器が試されるのだ。
零号艦隊の柴神様は軍権に口出しすることない。
第三艦隊の小澤少将は最年少の新米提督で周囲を率いるにはどうしても経験が足りない。
潜水艦隊のデーニッツ提督は日本軍の監視も含めた手伝い戦の客将だ。
それぞれが南方艦隊司令官の判断を待っている。
「柴神様、零号艦隊は第三艦隊と共にマレーの虎へ転進し反乱軍を鎮圧後、
第二艦隊と合流、東洋征伐艦隊と防衛戦を行います」
「相分かった」
「ラバウル侵攻作戦は第五艦隊を中心に行います。
小澤少将には三艦隊の指揮を任せます」
「きゃん? ……にゃにゃあああ?」
突然の命令に辺りを見回しながら挙動不審な言動を取り始める。
「これから名前を挙げる提督は小澤少将の指示に従ってください」
ミノフ杉花粉の下ではレーザー兵器は無効化されてしまうため、
レーザー兵器搭載の戦艦、巡洋艦、駆逐艦は編成から外している。
南方艦隊を二分しても戦力的に問題はない。問題は艦隊を任せれる提督の人数だ。
「お、お待ち下さい、お代官様。
私は士官学校を卒業したばかりの新任提督で周囲が納得しないです、よ?」
挙動不審者は無視して話を進めようとしたが流石に本人のツッコミが入る。
「正規艦隊の上位である第一艦隊から第五艦隊までの提督には、
各戦域で三艦隊を指揮する権限が以前から与えられているので何一つ問題はないかと?
第五艦隊を任されたのも田中少将より指揮官として上だと判断したからです」
「東郷長官がですか?」
「東郷長官は田中少将の反骨精神や将来性に期待してるみたいだけど、
小澤少将を第五艦隊に強く推薦したのは僕だ。
第三艦隊は性質上、自由に動きにくいから……
軍令部に所属しかつ正規艦隊の提督として動けるのは小澤少将だけだと思った」
「……にゃるほど。頑張ったら……褒美はいただけますか?」
「はぁあ……平賀博士に頼んで猫の久重を半日だけ借りてきてあげるけど?」
「ふっふっふっ……流石、お代官様はお話がわかっていらっしゃる……」
「ああ、作戦完了後は存分に弄ぶがいい(久重、グッドラック)」
「ほわほわ……ようやく猫分が補給できる。小澤少将、任されましたー」
「レーザー兵器が使用できないラバウルでは、
索敵による敵艦隊の早期発見、ミサイル戦艦での先制攻撃が作戦の胆だ。
情報戦のエキスパートである小澤少将の得意分野だ」
「えっへん」
「デーニッツ提督は旗艦のフォルケナーゼを除く
UボートⅤⅡ型をドッグに残し、62式ミサイル戦艦を潜水艦隊に編成。
小澤少将に従ってラバウル攻略を担当していただく」
「あ、貴方はやっぱりアクマですか?
私が総統から預かったUボートではなく……ミサイル戦艦で任務に当たれと?」
「デーニッツ提督は技術者・指揮官として潜水艦の運用に専念してこられたが……
僕は提督を単なる潜水屋だとは思ってない。
どのような艦隊を任せても高い水準で運用できる優秀な提督だと認識しているけど?」
「……しかし総統からは与えらえた任務の枠を超えると判断しますが?」
「確かに客将である貴方に本国任務外の働きを強制することはできないが……
先日デーニッツ提督の働きを軍令部からドクツに伝えた際に
レーティア閣下より直々に映像通信によるメッセージを頂いている。
それに報告書では職務上のことしか分からないからと少しお話させて頂いた。
デーニッツ提督が職場や日常生活などで困ってはいないかと心配されてたよ」
「そっ、総統が、私なんかのことを……」
『デーニッツは提督としても技術者としてもドクツ海軍を代表する優秀な人物だ。
日本でどのような任務を与えられても120パーセント達成できると信じて送り出した』
「……とのことだが経験の無いミサイル戦艦の指揮できないと?
いちおう軍令部からも提督の働きはドクツに定期的に報告してるんだけど?」
「い、いえ……問題ありません。
総統閣下が仰るなら、どのような任務であれ必ず達成してみせます!!」
「さて……三笠の戦艦副長であるラスシャラ中佐を戦時特例で少将待遇として昇進させ
ミサイル戦艦による遊撃艦隊を提督として率いて貰います。
元エイリス帝国の提督としての経験もあるので力量には疑いはない。
小澤少将を助けて経験の不足を補ってやってくれると嬉しい」
「……投降したばかりの元反乱軍の将校をよろしいのですか?」
「問題ありません。帝が目指す世界日本化計画は誰であれ差別はしないということです。
今後の戦域拡大による人材不足解消の為の登用は東郷長官と摺り合わせ済みです」
「以上、南方艦隊を二方面に分けて対処します。
反乱を鎮圧、東洋征伐艦を撃破し、虎の飢え死に作戦を成功させます。
電撃作戦による南方三惑星の占領は中帝国侵攻戦に並ぶ快挙で南方艦隊の大きな武勲に繋がります。
エイリス、ガメリカの両国にはアジア・オセアニア星海域の覇権は我ら南方艦隊にあること、
そして世界に通用する日本海軍の人材が東郷毅長官だけないことを教えてやろう!」
「あ、伏見総長が悪い笑顔してる」
後書き
姉後肌の人妻、南雲圭子中将や今回加入したラスシャワといった女性提督がいますが、
女性提督は必ずしもエロ主と関係を結ぶとは限りません。
ただし提督にも幕僚にもならない女性キャラよりも幕間に入る可能性は高いです。
リクエストは答えられないと思うので基本的に受け付けませんが、
●●キャラとの○○シュチュが燃えるとか、見てみたいな(チラっ)という感想があれば……
なるほどーイイかも!!って採用するケースはあると思います。強要するのは辞めてね。
幕間キャラの支援絵とか頂ければ、ぶっちゃけ便宜を図っていいとは思ってます(露骨な要求)
本気でイラスト描くから●●キャラの☆を増やして幕間を書いてという要望があればメッセージでも。
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