IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
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【第304話】
前書き
短いっす
学園の外にゴミ出し、地味だがちゃんとゴミは捨てないといけないため両手に袋を持ち、学園の正面玄関へと移動。
行き交う人々は主に学園の子たちだが、時折スーツを着た男性やら女性やらちらほら見かける。
勿論、生徒が招待したであろう親世代や小学校中学校の友達関連の子も視界に映る。
行き交う人波を抜け、正面玄関から外に出るやそのまま俺はゴミ集積所へ――。
「一年一組では、ただいまご奉仕喫茶をやってまーす」
「今ならなんと! あの篠ノ之博士の妹! 篠ノ之箒のご奉仕も受けることができまーす!」
「他にも、織斑執事と有坂執事、各国代表候補生達と豪華なラインナップ♪」
……どんな宣伝文句だよ。
――とはいえ、やはりメイド服でのビラ配りは効果的で、主にVIPの男性がだらしない顔でビラを受け取っていた。
……でも、あれはあれで雑務班も大変なんだよなぁ……。
そうは思うも、見つかると下手すれば手伝わされるので俺はそそくさとその場を立ち去り、ゴミ出しを済ませる事にした……。
「……ふぅ。 ……しかし、まだ朝なのに結構なゴミの量だな」
ゴミを指定された場所に置いて見渡すと、結構な量が既に出されていた。
……主に、粉もの関係の袋が多い気がするのは外の屋台で女の子達がたこ焼きやらお好み焼き等を焼いてるからだろう。
「あ。 ひーくんやっほー」
「ヒルト? そんな所で何してんだ?」
そう言って声をかけてきたのはのほほんさんと理央だった。
確か二人は一組教室の案内板を持つ雑務班だったような?
「ゴミ出しだよ。 ……あんまり指名が無いからな、流石に何もしないと怒られるから貯まったゴミを出しに来たって訳さ」
「お~! ひーくんお疲れ~」
「そ、そっか。 ……俺達も、今交代の子と代わったばかりなんだぜ。 んで、これから休憩に向かおうかなって――」
「成る程。 ……てか俺も少し休憩欲しいな。 そろそろ俺の友達も来るって言ってたし」
そう言って軽く腕を回すと――。
「そ、そっか……。 休憩時間が合えば、俺達と一緒に屋台回りに付き合ってもらおうかなって思ったんだが……」
「ははっ。 魅力的なお誘いだが、まだ休憩じゃないからな」
「そうだね~。 ……じゃあ、また後でひーくんにたこ焼き買ってきてあげるねー」
二人はそう言い残し、その場を立ち去った。
……食い歩きの旅も悪くなさそうだな。
何て考えていると、お腹が鳴る音が……。
「……戻るか」
そう一人呟くと、俺は教室へと戻った。
――一組教室――
相変わらず長蛇の列だが、それでもやはり回転率が上がってるらしく、列が少しずつ進んでいた。
教室に戻ると、一夏とのツーショット写真を撮り終えた黛さんがデジカメのプレビューを眺めていた。
「や~。 一組の子は写真映えしていいわ。 撮る方としても楽しいわね」
満足そうに頷き、何度もプレビューを見返す黛さんに――。
「薫子ちゃん、後で生徒会の方もよろしくね」
接客を終えた楯無さんがそう声をかけると、黛さんは笑顔で――。
「もっちろん! この黛薫子にお任せあれ!」
そう言い切り、軽く自身の胸を叩く黛さん。
そんな黛さんを楯無さんは見ていると、俺が戻ったのに気付いて――。
「ヒルト君、ゴミ出しお疲れ様。 ……朝から色々動いて大変じゃない? 暫くお姉さんがここのお手伝いするから、少し休みなさいな」
「う? ……まだ動けますよ? それに、あんまり俺が休むと文句が――」
「うふふ。 そこは生徒会長の保護で守ってあげるから安心しなさい。 ……それに、どうも客層はヒルト君よりも織斑君よりって感じだしね」
そう言ってちらりと楯無さんは一夏を見、それに釣られて俺も見ると楽しそうにダーツに勤しんでいた。
……篠ノ之が殺気を纏ってるのは気のせいではないだろう。
……てか本当に何であいつは接客を選んだのだろうか?
――そこまで一夏と一緒に居たいっていうなら、もう告白すればいいのに。
まあ、今はその事はその辺に捨て置くか……。
「……じゃあ楯無さんの厚意に甘えようかな。 少し抜けますのでよろしくお願いします」
「うん。 でも早く帰ってきてね♪ お姉さんも生徒会の方の催しがあるから♪」
そう言って手を振る楯無さん――てか、生徒会も何か催しするってあまり聞かない気もするが……。
――まあ、あまり深く考えても仕方ないので楯無さんに軽く一礼をして俺はまた教室を後にした。
……黛さん、何気に俺個人の執事姿を撮ってた気もするが……一夏との対比に使うのだろうか?
後書き
咳が止まらないという弓弦病を発症
ではなく、この間のPM2.5の時に出掛けてからずっと咳が止まらないだけなのだが
困ったぜ
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