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聖国のジルフリーデ 〜勇ましき姫と気高き女騎士と、男勝りな女戦士と妖艶な女盗賊は、媚薬の罠に乱れ喘ぎよがり狂うも、心だけは屈しない〜

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第5話 男勝りな女戦士は、手錠と足舐めに乱れ狂う

 聖国領の片隅にある、小さな農村。そこで生まれ育ったベーナゼットは、幼い頃から男子顔負けの力持ちとして有名であった。
 女子は15歳になれば嫁入りする、というのが村の掟だったのだが――彼女は自分より弱い男には興味を示さなかった上に、男達の中に彼女を娶れる気概を持った者は1人もいなかったのだ。

 それでも無理矢理嫁に出そうとする家に反発する形で、ベーナゼットは故郷の村を飛び出してしまったのである。そんな彼女が辿り着いたのは、聖国の兵士という職であった。
 さすがに戦いを本業とする兵士の中なら、自分を打ち負かすような強い男が1人や2人はいるだろう。そんな淡い期待もあっての就職だったのだが――現実は妙に甘くなかった。

 聖国内でも指折りの戦闘力を生まれ持っていた彼女には、国の兵士達ですら束になっても敵わなかったのである。しかも、そんな彼女を唯一打倒した当時の騎士団長は、女性であるラフィノヴァだったのだ。
 兵士まで惰弱な男ばかりな上、よりによって同性に負かされたベーナゼットは、男に倒される以上の屈辱を感じてしまい――城からも飛び出してしまったのである。

 そうして流浪の傭兵となった彼女が、打倒ラフィノヴァを目指して武者修行に明け暮れていた頃――帝国の侵略が始まったのだ。
 国外を旅していた彼女が、祖国の敗戦と属国化を知ったのは、すでに何もかもが終わった後であり。急いで帰国した彼女を待っていたのは、変わり果てた故郷の姿だった。

 決して好きとは言えなかったが、それでも村は生まれ育った故郷であり。嫌い、ではない村人達ばかりだった。
 そんな場所を跡形もなく焼き尽くした帝国も。国中の女を奴隷のように嬲る、帝国兵達も。どいつもこいつも、気に食わない。

 その怒りが命じるままに、ベーナゼットは武者修行で得た力を振るい――帝国兵狩りに乗り出したのだった。彼女の噂はたちまち帝国兵達にも広まり、ジルフリーデ達と同様に彼女もお尋ね者となってしまう。
 それでも彼女は構うことなく戦い続け――やがて、ジルフリーデと出会い。かつて自分を打ち負かしたラフィノヴァとの再会を果たした。

 そして――2度目の挑戦に、ベーナゼットはまたしても敗れてしまったのである。不貞腐れる彼女に、ジルフリーデは手を差し伸べたが――彼女はその手を払い、立ち去ってしまった。
 だが、その直後。ジルフリーデ達は帝国兵の罠に囚われ、恥辱に晒されようとしていた。それを察知したベーナゼットは、自分より強いラフィノヴァが男に為す術もなく犯されることを嫌い、助けに入ったのである。

 今の自分が勝てないラフィノヴァが負けたら、自分まで肉欲ばかりの帝国兵に敵わないことになってしまう。それだけは、認められなかったのだ。
 かくして、自慢の斧で帝国兵達を斬り伏せ、ジルフリーデ達を救った彼女は――男だけには負けないために、一行に加わる道を選ぶのだった。

 そんな彼女は今も、ジルフリーデ達と共に戦い続けている。女を道具のように扱う男達に、目にものを見せてやるために――。

 ◇

 聖国で悪事を働いた者が収容される地下牢。そこは本来、平和を乱す悪人達を閉じ込めるための場所であるが――帝国軍の侵略により、正義そのものが崩壊した今となってはもはや、そんな理屈は通用しない。

「こ、このっ……んふぅっ、は、外しなさいよ、これっ!」
「外すわけねーだろ、全く……ほんとに媚薬は効いてるんだろうな? めちゃくちゃ暴れまわりやがって……」
「しかしこいつの力でも外れねぇなんて、さっすが聖国製の拘束具だぜ。この国で作られた鉄製品は、たまに帝国にも流通してるくらいだしなぁ。この地下牢まで追い詰めた甲斐があるってもんよ」

 聖国を救う正義の戦士として、この城にまで乗り込んできたはずだったベーナゼットは今――本来ならば捕らえられるべきであるはずの帝国兵達の手で、逆に囚われの身となっているのである。
 彼女の膂力と斧による苛烈な攻撃も、媚薬を嗅がされ力を奪われた今の状態では、その真価を発揮することは出来ない。それでも力の限り暴れ続けていたのだが――もはや、限界であった。

 両腕を吊り上げるように拘束されたまま、無防備な腋を露わにされた状態で吠える彼女の下腹部は、すでに準備万端(・・・・)なほどに濡れそぼっており――抵抗する力だけを奪われた艶かしい肢体と、そこから漂う女の汗による匂いが、ケダモノ達を激しく焚きつけていた。

「へへっ……しかし、さしもの女戦士ベーナゼットも、こうして見ると可愛いもんじゃねぇか。俺達でもっと女らしくしてやるぜ」
「や、やめろッ……あぁあッ!?」
「ヒューッ! 見えそうで見えなかったベーナゼットの身体が、ついにご開帳だぜぇ!」
「い〜い身体してやがる……楽しい宴の始まりだなァ!」

 いとも容易く装備を脱がされ、露わになる柔肌に男達はますます興奮を高めて行く。女だてらに斧を振るい、男顔負けの力で自分達を打ち負かしてきた彼女の「オンナ」を前に、ケダモノ達は沸き立っていた。
 健康的で張りのある乳房も、無防備に晒された腋も秘所も、肉感的な脚も。生まれたままの身体全てに、媚薬による汗が滲んでおり――そこから漂う彼女の匂いが、生殖本能を滾らせる男達の「剛剣」を猛烈に滾らせている。

「も、もう我慢できねぇ! たぁっぷりと可愛がってやるッ!」
「よっ、寄るな! このッ――んうぅうッ!?」

 オスの本能を暴発させる、その色香に呼ばれるように――男達の1人が、ベーナゼットに迫って来た。そんな彼を拒絶するように、女戦士は扇情的な脚を振り上げ彼を蹴り飛ばそうとする。
 本来の彼女なら、その一撃だけで彼を地下牢の外まで吹っ飛ばしているところだった。自分より弱い者を集団で襲うばかりの卑劣な帝国軍に、彼女の力が屈するはずはなかった。

「ふへへ……れろぉっ……いい味だぁ……いい匂いだぁ……!」
「や、やめっ、舐めるなっ……ん、んんっ!」

 だが、今の彼女では雑魚であるはずの兵士1人さえ蹴り飛ばせず。振り上げた脚を簡単に止められたばかりか、足指や足裏を丹念に舐められ、くぐもった嬌声を漏らしている。
 足などという箇所を男に舐められていることと、自分の反撃を容易く封じられたことによる二重の周知に頬を染め、身悶える彼女の姿は――周りの帝国兵達に、媚薬の効果を確信させるには十分過ぎるほどであった。

「……よっしゃ俺達も続けぇえ! 生意気な女戦士に、男の強さって奴を隅々まで叩きつけてやるぜぇっ!」
「うおっしゃあぁああ!」

「ちょ、ちょっ、待っ――あぁっ、ひ、ひぃぃいっ!」

 蹴りすら満足に放てなくなった今の彼女なら、恐れることは何もない。男達は一斉にベーナゼットの肢体に群がると、その全身を無遠慮に弄び始めるのだった。
 乳房の先端を弄り、吸い付き、たわわな感触を愉しみ、舐め回し。腋や脚、秘所にまで舌を這わせ、思い思いにむしゃぶりつく。乱暴な言葉遣いには見合わない、薄い桜色の唇を奪い――口の中まで犯すように舌をねじ込み、ねぶる。

「んふぅぅうぁあぁあっ! あ、あはぁあっ、ひぃいいっ!」
「エロい身体見せつけやがってよぉ! 一目見た時からずっと、こうしてやりたかったんだぁ!」
「女をナメてると……どうなるんだっけなぁ!? うなじもタァーップリと舐めてやるよぉ……れろぉっ!」
「ひぅうぅッ!?」

 ベーナゼットという女の全てを、陵辱し征服する男達の暴威に、彼女はただ打ち震え、喘ぐしかない。不本意な快感でありながら――否、不本意な快感だからこそ高まる背徳の感情が、彼女に秘められた「オンナ」としての色香を引き出していた。
 うなじも頬も首筋も、二の腕も掌も指先も、太腿も脹脛も。肌という肌を、隅々まで舐めしゃぶられ憔悴して行く彼女の秘所に――やがて、その時(・・・)が訪れる。

「良い声で啼きやがって……たまらねぇぜ。孕むまで出しまくってやる、覚悟しなッ!」

「や、やめっ――ひぃあぁあぁあはぁあぁあっ!」

 全身を責め立てる帝国兵達の舌技と前戯により、否応なしにオスを受け入れる準備を進められてしまったベーナゼットは――その膣内に男の剛剣を、難なく受け入れてしまった。
 理性を溶かすほどの快感が濁流となって襲い掛かり、彼女は豊満に実った果実を上下に揺らすと。意に反した嬌声を轟かせながら――無意識のうちに自ら腰を振り、自身の身体でオスの逸物をしごいてしまう。

「おらおらッ、どうだ俺の味はァ!」
「ああぁあはぁああッ! ひ、ひぃ、あっ、は、はぁあぁううぅッ――な、なにさ、こんなの、あぁっ! あんた達なんかのモノで、このアタシが、はぁあっ! 気持ちよくなるわけ、ないで――んふぅうぅッ!」
「ハハハッ、そうかいそうかい! だったら――もっと激しく突いてやらねぇとなぁあ!」
「あぁあっ!? ひぃあぁあはぁあぁぁああっ!」

 その摩擦が生む強烈な快楽の海に、沈められながら。彼女はなけなしの理性を振り絞り、力で女をモノにしようとする帝国兵達を罵るのだが――そんな声などもはや、この陵辱劇を盛り上げるための余興でしかない。
 ますます勢いを増して、女の身体と心を責め堕とそうと迫るオスの抽送に、ベーナゼットはさらに激しく胸を揺らし、喘ぐ。膣が男の剛剣を強く締め付け、しごき、射精を促してしまう。

「オラァッ! 出すぜ出すぜ、膣内(なか)に出すぜぇ! 男嫌いの女戦士様に、種付けだァァッ!」

「やぁあぁあっ! んあぁっ、はぁあぁあぁッ! や、やめろ、やめてぇっ! ダメダメ、絶対ダメぇええぇっ! ぅあぁああぁあはぁあぁあッ!」

 膣は無意識にオスを射精に導き、たわわに弾む双丘や、艶かしい裸身から飛び散る汗が――帝国兵の情欲を、さらに激しく昂らせていたが。脳裏に残された僅かな理性だけは、男を拒み続けていた。
 だが、狂おしくオスを求める下腹部は己の欲求に正直であり――そこに快楽と白濁を注ぎ込む帝国兵の剛剣も、素直な欲望に従っていた。

「ぁあぁあああっ……ひ、あぁあああっ! な、膣内(なか)に……膣内にぃっ! あ、熱いっ……ひぃいいぃいッ!」

 本能と本能が呼び合い、求め合い、絡み合う男と女の性交には――口先だけの拒絶など、何の意味も為さない。それをベーナゼットに思い知らせるかのような激しい膣内射精(なかだし)が、彼女に極上の快楽を齎していた。

「は、はぁ、ぁあッ……ひうぅッ!?」
「おおっと、休ませはしないぜ! まだまだたっぷりと……可愛がってやるからよぉ!」
「あぁ、あっ、あ、あぁああッ! ひぃあぁああッ!」

 だが、今の彼女にはその余韻に浸る暇すらない。すぐに襲い掛かってきた次の男による挿入は、戻りかけていた理性をさらに遠くへと押し流して行く。
 それが終われば、さらに次の男が。その後にも、さらなる男が。

「ひぃあぁあぁあっ! ぁあぁあはぁあぁあぁあっ!」

 羞恥を煽る水音を鳴らす彼女を、1匹のメスに墜とさんと迫る彼らは。絶えず女戦士を快楽の牢へと、閉じ込めて行くのだった――。

 ◇

「んぁぁ、はぁっ……!」

 両腕を吊り上げられたまま、精根尽き果てたかのように声を漏らす、かつての女戦士は。その下腹部から白濁を滴らせ、陵辱の激しさを汗だくの全身で物語っていた。
 憔悴しきっている彼女の様子から、もはや完全に心は折れているのだろうと見た帝国兵達は――拘束具を外し、彼女を自分達の前に跪かせる。

「へへへ……さぁ、仕上げと行こうじゃねぇか。ココ(・・)に心底から屈服を誓って、舐めさえすりゃあ……もっと気持ちイイこと教えてやるぜ」
「それこそ、2度と戻ってこれねーくらいになぁ」
「……もっと、気持ち、良い……2度、と……」

 拘束を解かれ、自由となった彼女の眼前に突き出されたのは、未だ衰えずそそり立つ剛剣。その存在が齎す快楽の味を嫌というほど叩き込まれたベーナゼットは、上気した貌のままで無意識のうちに指を絡ませ、唇をすぼめながら近づけていく。

「んんっ……」

 そんな、男嫌いの女戦士が見せる変わり果てた姿に、薄ら笑いを浮かべる帝国兵達は――彼女が完全に屈服する瞬間に注目していた。今まで犯してきた女達は皆、どんなに抵抗しても最後にはこうして、帝国兵達に服従する道を選んでいる。

「んっ……ちゅっ」

 かの女戦士ベーナゼットがついに、その女達と同じところへと堕ちる時が来たのだと。彼らは、征服感に酔いしれていたのだ。
 柔らかな唇を通じて、口の中で剛剣を舐めしゃぶり――そのたわわな双丘で挟み、扱き、「奉仕」する彼女の姿を前にして。

「ちゅう……れるッ!」

 ――だからこそ、気づけなかったのである。白濁に塗れた赤髪の下で、燃え滾る彼女の「怒り」に。

「ぐっ!? ――ぎゃあぁあぁッ!?」
「なっ!?」
「こ、この女……!」

 刹那。
 剛剣の先に唇を捧げ、そのまま小さな口の中へと男のモノを咥え込み、乳房も使って「奉仕」を続けていたベーナゼットは――完全に屈服したと、見せかけて。

 一瞬のうちに、容赦なく逸物を噛みちぎってしまったのである。股下から鮮血を噴き出し、のたうちまわる同胞の姿に、帝国兵達がたじろぐ中――薄汚い男のモノを吐き捨てながら立ち上がる女戦士は、男が持っていた自分の斧を奪い返し、鋭い眼光で彼らを射抜いていた。

「て、てめぇ! まだ責めが足りなかったってのか!?」
「……2度と戻って来れない、だって? そんなわけにはいかないねぇ。あのカタブツおっぱいお化けがまだ、屈してないんだから……アタシだって屈してないんだってのッ!」
「野郎、今度という今度は2度と逆らえなくなるまで犯し尽くして……がはぁあぁあッ!?」

 ラフィノヴァなら、必ず負けない。なら自分だって、負けるわけにはいかない。どんな快楽でも染め切れない、その闘志が呼ぶ気力に突き動かされ――ベーナゼットは媚薬責めと膣内射精を繰り返された後でありながら、凄まじい勢いで去勢された男を蹴り飛ばしていた。

「……言っただろ。女をナメてると、ちょん切られ(・・・・・・)ちまうってさぁッ!」

 先程、簡単に止められた時とは桁違いの威力を発揮している彼女の蹴りは、鎧を着た帝国兵を容易く吹っ飛ばし――その先にいた同胞達を大勢巻き込みながら、瞬く間に地下牢の外まで追い出してしまう。

「や、やっぱ媚薬が効いてねぇんじゃねぇーのか!? に、逃げろぉおぉっ!」
「ひぃいぃいっ!」

 その一撃を目の当たりにした、残りの帝国兵達は――去勢された上に蹴り飛ばされ、泡を吹いて気絶している同胞を引きずりながら、1人残らず逃げ出してしまうのだった。
 彼らの姿が完全に地下牢から消え去った後、糸が切れた人形のように膝をついたベーナゼットは――息を荒げながら、放り出されていた自分の服と装備に手を伸ばす。

「……はぁ、んはぁっ、はぁあっ……あんな連中になんか、絶対に負けるかってのっ……」

 やがて全ての装備品を取り返した彼女は、仲間達と合流するべく地下牢を抜け、走り出して行くのだった。
 あのいけ好かない女騎士にだけは、負けないように――。
 
 

 
後書き
・カスタムキャスト製おまけ2
 
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