真・恋姫無双~徐晃の道~
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第8話 旅にGo
前書き
久々の更新です。
言い忘れていましたが、私は原作をPCでプレイしましたが、ほとんど覚えてないです。
原作キャラが今回出てきますが、口調が変かもしれません。
ご勘弁を。
時間跳躍もしてますが、ご勘弁を。
司馬家から返ってきてから、早5年。暦は180年になり、あと4年で黄巾の乱だ。
時間が飛びすぎ?作者の都合だ。気にせんでくれ。
5年経ったことで、背も165まで伸びた。高いのか低いのか・・・。
多分、低くは無いだろう。
前までは、年齢のこともあって簡単なことしかしていなかった。
成長を阻害して、将来小さいのは勘弁。
この5年でしたことと言えば、少しずつ鍛錬の内容を濃くした。
それと、父から鍛冶の指導を受けた。と言っても、自分の刀を錆びつかせない程度の物だけどな。
それでも、無いよりマシだろう。
そして15歳の誕生日。俺は1つの決断をする。
旅に出ようぜ、ってことだ。
それを、朝食の場で伝えることにする。
「母上、父上。私は旅に出ようと思います」
「そうか」
「へぇ~」
意外とあっさり。まあいいか。
説得の手間が省けたってもんだ。
朝食を素早く食い終わると、昨日のうちに準備していた荷物を手に家を出る。
「気を付けてな、縁」
「はい」
母の言葉を背中で受け、俺は村を出る。
さて、村を出たはいいが、どっちに行くか。
やっぱり原作キャラには会いたいよな。会わなくていいのもいるけど。
その中でも一番なのは、やっぱり呉だろう。
この世界に転生して、早15年。
正直、生まれてすぐはあった原作も、ほとんど覚えていない。
・・・記憶とは、そういうものだよ。
さっきも言ったが、原作キャラとその他しか覚えていない。
・・・まあ、追々思い出すだろう。多分。
ここから呉の楊州までは、豫州を横切るのが近いか。
でも、最短距離で行くのもつまらんな。時計回りで行ってみるか。
幷州、冀州、青州、徐州を通って楊州に入るか。
幽州はどうするかな。
幷州は確か、張遼の出身だったかな?冀州には常山郡があるから、超雲の出身地だな。
青州は太史慈の出身。
徐州は・・・知らん。
ちょっと思い出したが、関羽は河東郡の出身だったはずだ。
でも、何かがあって幽州の琢郡に行ったんだよな。
今はどうなんだろうな。
・・・まあ、縁があったら会うだろ。
とりあえず、北の幷州に向かいますか。
出発してから2日。
誰にも会わないという、驚きの状況だ。
普通、商人くらい会うんじゃねぇの?今はそんなに治安が悪いってわけじゃないと思うんだが。
それでも、山賊やら野盗が居ないわけではないだろうけど。
旅の共が欲しくなってきた。でも、1人は楽でいいしなぁ・・・。
1人歩いていると、急に俺のある部分に内蔵されているセンサーが反応する。
俺の女の子センサーが反応している。
代々、男に備わるという伝説のセンサー!
可愛い女の子が半径1kmに入ると、反応するのだ!
・・・すまん、伝説と言うのは嘘。
だが、センサーを備えているのは本当だ。
祖父も装備していた。だが、親父は持っていなかった。かなり悔しがっていた。
俺のピーの部分のセンサーが示すのは・・・あっちか。
俺は若干急ぎ足で、センサーが示す先へと向かう。
すると、俺の視線の先には商人の物と思われる荷馬車と、その周りにいる5人の男。
囲まれてますな。俺のセンサーが反応したのは彼女かな?
とにかく、加勢しますか。
??? side
私は姓は関、名は羽。字は雲長。
私は最近まで河東郡に居た。だが、故郷が山賊によって滅ぼされた。
私の故郷の村はとても小さく、住人も30人程度しかいなかった。
それに、鍬などの農機具しか持ったことのない人たちにとって、明確な武器を手にして向かって来る山賊に太刀打ちできるはずも無かった。
山賊たちは官軍に倒されたとはいえ、私の故郷が失われたことに変わりは無い。
以前から多少は武に自身があった私は、この機会に故郷を離れることにした。
官軍に入るつもりも無かったのでな。
私は北に向かって1人旅をしていると、途中で会った商人の護衛をすることにした。
お金が無ければ、しょうがないからな。
幷州に間もなく入ろうかと言う時、突然襲われた。
くっ、山賊か!!
私は愛刀である青龍偃月刀を手に、山賊に立ち向かう。
「へぇっ・・・・・。良い女じゃねぇか。俺たちの隠れ家で、たっっぷりと可愛がってやるぜ・・・」
下衆めが!私が、貴様らに負けてなるものか!
「はぁっ!」
私は青龍偃月刀を振るい、近くに居た山賊に斬り掛かる。
私が振るった青龍偃月刀によって、山賊の男が宙へと舞う。
その瞬間、首の断面から血が噴き出す。
首を失い死んだ山賊は、ゆっくりと膝をつき崩れ落ちた。
だが、私の中にあるのは敵を倒した達成感でも、次なる敵への狙いでもない。
私の脳裏に浮かぶのは、父上や母上。村の人たちが死んでいった光景。
噴き出した血によって青龍偃月刀は血に濡れ、私自身も返り血で濡れている。
この状況が、私の精神を蝕んで行く。
「あっ・・・・あぁっ・・・・」
「何だ、こいつ?まあいい。早く捕まえて、隠れ家に戻るぞ」
だから、近付いてくる男たちに気付くことも出来なかった。
だが・・・・・・。
次の瞬間、目の前まで来ていた男の胴が二つに別れた。
??? side
俺は持っていた長刀、【閃月】に付いた血を振り払う。
えっ、そんなもの持ってたのかって?去年造ったんですよ、自分で。
これは結構長いよ?2mぐらいか。
1年で使い方をやっとマスター出来た。最初の頃は、振るのも一苦労だったよ。
あっ、涙が・・・・・・。
「だ、誰だてめぇは!」
「シャラーップ!」
俺は再び【閃月】を振り払う。
「【一の太刀・撃刃】」
【閃月】から放たれた氣が、衝撃波となって山賊へと飛んで行く。
氣?後で話すとしよう。
「がびゅっ・・・・・・」
山賊は訳の分からん言葉を残して、縦に両断された。
おぅ、グロイ・・・・・・。
「な、何だこいつ!逃げろぉおお!!」
あら、逃げる?
逃がすわけないでしょ。
俺は【閃月】を地面に突き刺すと、【倚天】と【青紅倚天】を手に走る。
いや、走るというのは正しい表現ではない。
祖父の流派がまあアレだったので、特別な移動術もある。
「高速移動術【瞬動】」
これ前世でも出来るんだけど、後で半端無いぐらいに脚が痛くなるんだよ。
でも、この世界では普通に出来る。氣で強化しているというのも関係あるんだろうけど。
一瞬で山賊たちの正面に回り込むと、【倚天】で喉を切り裂き、【青紅倚天】で顎から頭に向けて貫く。
2本を引き抜き、血を払ってから鞘に納める。
ん~、どんどん殺すことへの忌避感が無くなっていくな。
慣れって怖いよね。
さっきの女の子のところまで行くと、【閃月】を拾うと背中に担ぐ。
ギリで地面にはついてないよ?結構、斜めにしてるからな。
さて。
「大丈夫か?」
「は、はい・・・・・・。大丈夫、です・・・」
そうは見えん。
商人のオッサンは大丈夫かな。いや、オッサンかどうか知らんけど。
「助かりました。ありがとうございます」
「いえいえ」
無事みたいだな。
「助けてもらって申し訳ないのですが・・・。出来れば、引き続き護衛して頂けませんでしょうか?」
「いいですよ」
「おおっ、それは助かります。では、出発しましょう。さあ、お嬢さんも乗って」
俺は茫然自失状態となっている少女に手を貸して、馬車の荷台に乗り込む。
はぁー、歩かんでいいから楽だ。
「そういえば、自己紹介がまだだったな。俺は徐晃。お嬢さんは?」
お嬢さんって言うのも変かな。見た感じ、そんなに歳も変わらないように見える。
「はっ。姓は関、名は羽。字は雲長と申します。先程は助かりました、徐晃殿」
・・・・・・。えっ、関羽・・・?
そう言われてみれば、確かに原作の面影が・・・。
でも、原作よりは幼く見えるな。まあ、当然か。
だが、これはこれで可愛いな。そして何より、幼い容姿に似合わない爆乳・・・・・・。
反則だ。チートだ。人体の神秘だ。
だが、それがイイ!!
この時から、もうキレイな黒髪なんだな。俺、キレイな髪が好きなんだよね。
黒髪ならなお良し。
何やらフラグを立ててしまったような気もするが、まあ何とかなるでしょう。
今は、この美少女を愛でるとしよう!!
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