| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

聖国のジルフリーデ 〜勇ましき姫と気高き女騎士と、男勝りな女戦士と妖艶な女盗賊は、媚薬の罠に乱れ喘ぎよがり狂うも、心だけは屈しない〜

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

番外編 凛々しき女王は、身に刻まれた快楽に沈む

 
前書き
◇主な登場人物
※イラストはスマートフォンアプリ「カスタムキャスト」で作成しております。

・ジルフリーデ

 本作の主人公。愛称は「ジル」。かつて聖国を救った勇敢な姫君としての過去を持ち、現在は亡き父に代わり国を統治する女王の座に就いている。藍色の髪をボブヘアーに切り揃えており、その美貌とプロポーションだけでなく、剣の腕もさらに磨かれている。年齢は23歳。身長167cm。
 スリーサイズは上から110、58、103。カップサイズはK。

・アンジャルノン
 本作のラスボス。かつては帝国軍を率いて聖国を攻め落とした猛将であり、ジルフリーデの処女を奪った因縁の相手でもある。山のように屈強な肉体と逸物はさらに固く太く成長しており、その好色ぶりと絶倫には全く衰えがない。
 現在は帝国勇者だった男に敗れ、罪人として裁判に掛けられようとしていたのだが……?

 

 
 ――数日前に隣国の王国から流れて来た、風の噂によれば。

 王国の姫騎士ダイアンを罠に嵌め、手篭めにしようと画策していた帝国貴族ババルオと、その側近のアンジャルノンは――王国に潜伏していた「帝国勇者」に倒され、バルスレイ将軍に捕縛されたのだという。
 6年前の戦争で死んだはずの帝国勇者が生きていた、というその噂は当初――眉唾物と見られていたのだが。旅の行商人が、実際に罪人として護送されているババルオとアンジャルノンを目撃して以来、噂は真実味を帯びるようになっていた。

 そしてそれは言い知れぬ不安となり、民衆の間に瞬く間に広がっていったのである。
 もし本当に、アイラックス将軍をも倒した帝国勇者が生きているのなら。いつか、その凶刃が自分達に向けられた瞬間――弱小の聖国は今度こそ、ひとたまりもない。

 過去の敗戦と暗黒の時代から、再びそのような未来が来てしまうのではないかと、誰もが恐れるようになってしまったのである。聖国騎士団を率いる団長として、強く麗しく成長したラフィノヴァは、そんな民衆を励まし続けているのだが――人々の貌から陰りが消え去る日は、未だ来ていない。

 最近は騎士団の練度不足を補うためとして、砂漠の町の冒険者ギルドに戦闘訓練を依頼する機会も増えてきたのだが。百戦錬磨の冒険者達による教導を受けてもなお、帝国の侵略を跳ね除けていたかつての王国騎士団のような精強さには、程遠いのが現実であった。

 このままではまた、聖国の平和が乱されてしまう。何か、彼らの不安を拭い去れるような「吉報」はないものか。

「……ふぅっ」

 ――そんな思いを巡らせながら。若き女王のジルフリーデは今日も、日課の水浴びを終えていた。

 民に不安げな貌を見せることなく、1人で物思いに耽る時間を必要とする彼女にとって、これは貴重なひと時であり――本来なら必要とされている護衛も付けずに、彼女は単身でこの森に訪れている。
 ラフィノヴァを除き、今の彼女に剣技で勝る者が聖国にいないという事実も、その理由の一つであった。

「んっ……」

 裸身に纏わり付く水滴を拭き取り、一糸纏わぬ女王は巨峰を揺らしながら、長い付き合いの軽装備に手を伸ばす。
 瑞々しく透き通る白い柔肌は、母譲りの美しさを増すばかりであり――姫君と呼ばれていた頃よりもさらに艶かしく、扇情的なラインを描くようになった肢体は、滲み出るような色香を放っていた。

 遠方へ旅立ったかつての仲間にあやかり、ボブヘアーに切り揃えられた藍色の髪も、絹のように艶やかであり。濡れそぼった瞳と桜色の唇は、見る者を惑わす魔性の色を湛えている。

「……そろそろ戻りましょうか。母上と公務を終えたら、ラフィとの稽古もありますし……ッ!?」

 それほどの美女へと成長を遂げた彼女が、その生まれたばかりの姿を軽装備で覆い隠そうとした――瞬間。

 第六感の警鐘に応じて、とっさにその場から跳び退くと。彼女が立っていた場所に、巨大な物体が墜落して来たのだ。

「……!」

 否、それは物体ではなく人間。山のような体躯と浅黒い肉体を持つ、囚人服姿の巨漢であった。

 大事な所を両腕で隠しながら、その姿を目にしたジルフリーデは――次の瞬間。驚愕に満ちた表情で唇を震わせ、鋭く眼を吊り上げる。

「なッ……!?」

「フゥッ……フ、フフッ、ハハハハッ!」

 一方。剣士としても女としても、最も無防備なタイミングを狙って現れた彼の者は。探し求めていた「獲物」を前に――歓喜の笑みを浮かべるのだった。

「会いたかったぞぉ……ジルフリーデェッ!」

「……アンジャルノンッ!」

 ◇

 帝国勇者――だった男に王国で打ちのめされたアンジャルノンは、仕えていたババルオと共にバルスレイ将軍に捕われ、帝国で裁判に掛けられることになっていた。

 だが。常に自分こそが強者であり、勝者なのだと信じ続けてきたアンジャルノンにとってそれは、到底受け入れきれない結末であり。彼は護送中の馬車の中で逆上し、暴れ回った末に脱走。
 帝国騎士団の追っ手を振り切り、深い森へと逃げ込んだ彼は――いつしか国境線を抜け、聖国領に入り込んでいたのである。そして、鼻腔を擽る「オンナ」の香りを追い、この水辺にまで辿り着いてしまったのだ。

「まさか本当にここで、またこうしてお前に会えるとはな……! あの時よりも乳も尻も肌も……淫らに育ちおって。つくづく俺のために生まれてきたような女だな、ジルフリーデェッ!」
「……罪人として処せられる立場にありながら、まだ自分が強者だと思うのですか! 立ち去りなさいアンジャルノン、あなたにこの地を踏む資格はありませんッ!」

 白くか細い手で、胸と秘部を隠しながら気丈に声を上げる――文字通りの、「水も滴る絶世の美女」。
 そんな絶好の獲物を前に、かつて味わった彼女の肢体と、その匂いを思い出したアンジャルノンは。囚人服を一瞬のうちに脱ぎ去り、己の屈強な肉体と――あの時よりもさらに太く逞しく成長した「剛剣」を、ジルフリーデに見せ付ける。

「ほう、そのようなことを言ってもいいのか? お前のことだから、ずっとご無沙汰だったのだろう? 思い出さないか? あの熱いまぐわいと、口付けを……」
「……っ! そ、その話はっ……!」
「ふふ……やはりな、お前の身体から漂う『匂い』で分かるぞ。どうやら下のお口(・・・・)は正直のようだな? 随分と俺の逸物をお待ちかねらしい」
「……!」

 その黒く猛々しい、女を狂わせる非情の凶器に。ジルフリーデはかつての自分の痴態を掘り起こされ、一気に耳まで赤くなってしまう。
 柔肌に汗を滲ませ、剛剣から隠そうとするかの如く身をよじる彼女は、その逸物の逞しさから目を離せずにいた。2人の間にはかなりの距離があるはずなのに――剛剣から漂う強烈なオスの匂いが、あの日の身も心も溶かすようなまぐわいを、思い出させてしまう。

「……はぁ、ぅっ……!」

 遠い過去の、忌むべき人生最大の汚点として。記憶の彼方に追いやっていたはずの、「極上の快楽」が。
 その元凶を前にして今、あの日よりもさらに熟れた彼女の肢体に、蘇ろうとしていた。下腹部を襲う甘美な熱と疼きは、やがて全身に広がり――瞬く間に、凛々しき女王だったはずのジルフリーデの身体を、1人の淫らなオンナへと作り変えていく。

「ぁああっ……はぁ、うぅうっ……! そ、そんなっ、に、匂いだけでっ……!?」
「今回は俺も、身一つで逃げ出してきたばかりでな。当然、お前に媚薬など盛っていない……どういうことか分かるか?」
「んぁ、はぁあっ……!」
「……媚薬など関係ないほどに、とうにお前の身体は……俺なくしては耐えられない『オンナ』に『調教』されていた、ということだ! 今度こそお前の膣内(なか)に、たぁっぷりと注ぎ込んでくれるわァッ!」
「くぅッ……!」

 アンジャルノンとの再会によって完全に呼び覚まされた、かつての記憶。その忌むべき過去によって蘇った、身を焦がすような快楽の渦に――ジルフリーデが己の身を抱き、悶える中。
 彼女の「味」を知る唯一の男は、自身の剛剣を以て今度こそ彼女を屈服させるべく、一気に飛び掛かってきた。

 ジルフリーデは辛うじて、脳裏に残る理性を総動員させて回避に徹する。
 だが――本能に抗いながら逃げ回る女と、本能に任せて追い回す男とでは、勝負になるはずもない。元々2人の間には、隔絶された力量(レベル)の差もあるのだから。

「あうっ!」
「ふははは……せっかく水浴びを終えたばかりだったというのに、また汗だくになってしまったなァッ!」
「ひいぃっ――あ、あぁ、あぁはぁあああッ!」
「ぺろっ、ちゅぱぁっ、れろおっ……ふ、ふふっ、これだ、この味だァ! やはり堪らんな、お前の身体はァッ!」

 水辺の端に置かれていた剣を、拾う暇もなく。あっという間に組み伏せられてしまった彼女は、そのまま揺れる乳房もご無沙汰な「聖域」も、何もかも露わにされてしまう。
 その先に待っていたのは――甘い匂いの汗を滲ませる、女王の白い裸身を隅々まで舐めしゃぶる、アンジャルノンの舌技であった。桜色の唇に始まり、頬、首筋、うなじ、鎖骨、腋、二の腕、掌、指先、乳房、乳首、腹部、臍、腰、臀部、菊門、太腿、脹脛、足の指先、足の裏――そして、秘所。

「ぬ、この匂い……『孕める日(・・・・)』ではないということか。ならばその日が来るまで、ここでお前を抱き続けるまでのことよ! じゅるるるるっ! じゅぱっ、ちゅうぅっ、れろぉっ!」
「な、なぁっ! や、やめなさいアンジャルノッ――ん、ひ、ひぃいあぁあぁあっ! あ、あぁあっ! ぅはぁあぁあぁあんッ!」

 あの日から成長し、よりたわわに実った果実を堪能し。丹念に味わい、思うがままにむしゃぶりつき、ねぶる。その獰猛な前戯に――かつての痴態を甦らされたジルフリーデは、淫靡に肢体をくねらせ、弓なりに仰け反っていた。
 大人になり、より熟成された色香を備えた彼女の肢体は、一度達するたびにますます淫靡な匂いと汗を撒き散らし、オスの本能を狂わせるような嬌声を上げていく。

「ほぅら……しっかり味わえ、お前の大好きな逸物だぞ」
「……ちゅっ、ちゅぱっ、れるっ、れろぉっ……わ、わた、し、はっ……ちゅ、ちゅるるっ」
「ふふっ……いいぞ、しっかり身体が覚えているようだな。そら、もっと思い出してみろ! 鎧も誇りも脱ぎ捨て、最後に残った本当のお前をなァッ!」

 絶え間ない「過去」を抉る責めに、やがて理性を徐々に溶かされていったジルフリーデは――その胸に実る豊かな果実に、黒光りする剛剣を挟み込むと。扱きながら唇をすぼめ吸い付き、舐めしゃぶり、「奉仕」する。
 その娼婦の如き淫靡な振る舞いは、彼女の肢体に眠り続けていた「オンナ」が完全に目覚めたことを意味していた。自我さえ押し流し、自分が何者であるかも忘れ、ただ眼前の逸物にむしゃぶりつく彼女の姿に、アンジャルノンは最高潮の昂りを見せていく。

「ぅあっ……!?」

「ふふ、ふふふッ……! やっと、やっと俺のモノになる時が来たな……長かったぞ、ジルフリーデェッ!」

 そこからはもう、微かに残された理性と、燃え上がる生殖本能との鬩ぎ合いでしかない。
 瞬く間にジルフリーデの白い太腿を持ち上げ、久方ぶりに「聖域」を開かせたアンジャルノンは――ゆっくりと味わうように、剛剣を挿入していく。

「あっ――は、はぁあぁあぁっ!? あ、あぁあ、あぁあぁっ――ぅあぁはぁあぁあぁああぁあっ!」

「うおぉおッ!」

 まるで、長い間待ちわびていたかのように――ジルフリーデの膣は「昔の男」の逸物を快く受け入れ、淫らに絡み付いていた。

 白いくびれた腰が雷に打たれたかのように跳ね、淫靡にくねる。艶めかしい両脚は少しでも奥に挿れてもらおうと、大樹のようなアンジャルノンの腰に抱き付いていた。

「ちゅっ! むちゅうぅっ! れろぉっ、れるっ!」

 かつての王妃アリアレイテよりも、さらに豊満に育った白い果実は。アンジャルノンの浅黒い胸板に押し付けられ、愛の営みの如く、その頂を擦り合っていた。
 それら全てが生む、極上の快楽に打ち震えながら。挿入された瞬間に理性を奪い去られたジルフリーデは「調教」の成果を証明するかの如く、夢中でアンジャルノンにキスの雨を降らせていた。

 桜色の艶やかな唇は、歪に吊り上がる強欲な唇へと吸い寄せられ――厭らしい水音と共に重なり、舌が絡み合い、唾液と唾液が混じり合う。
 きつく瞼を閉じ、頬を染め、恍惚とした表情を滲ませながら舌を絡ませ腰を振り、眼前のオスと情熱的に交わる今の彼女には――もはや女王としての凛々しさなど、微塵も残されていなかった。

「フフフ……ハハハハッ! いいぞ、すっかり覚えてしまったようだな! さぁまずは1発目だ、その子宮に一滴残さず注いでくれるッ!」

「あぁあぁあっ! あ、あぁあっ、あぁはぁあぁあぁあっ!」

 かつての女王が見せる、それほどの痴態を前にして。将軍としての地位も名誉も、相棒の鉄球さえも失い、獣欲だけのケダモノと成り果てたアンジャルノンは――生殖本能に己の全てを委ね、ラストスパートへと突入する。
 ふくよかな臀部をがっしりと掴み、決して逃すまいという執念を込めて、烈火の如く剛剣を突き込んで行く。子宮口を嬲り、抉り、弄ぶその抽送に、ジルフリーデは何度目か分からない絶頂を遂げ――弓なりに肢体を反り、胸を揺らし汗を撒き散らす。

「ぅおおおぉおッ!」

「ぅあぁあぁあっ……あぁあぁあはあぁあぁああんッ!」

 次の瞬間。

 これまで、誰の精も入ることを許されなかった、女王の子宮に。

「な、膣内(なか)に! 私の、膣内にッ――ぁあ、あぁああッ! はぁあぁあぁあぁああーッ!」

 獰猛な欲望に満ちた、白濁の奔流が注ぎ込まれていく。宣言通り一滴残らず、全てを出し切るまで。
 それは6年前、かつての彼女自身が危惧していたように。2度と戻れなくなる可能性を感じてしまうほどの、焼け付くような「熱さ」であった。

「んはぁあぁあうっ! はぁあぁうぅうぅっ! あ、熱、熱い、熱っ……ぃいいっ! ひぃぁあぁあぁああっ……!」

 双方は白と黒の体を隙間なく密着させ、暫し痙攣が止まらない肢体を寄せ合い――互いに汗だくになりながら、絡み合っている。このひと時の余韻に、浸るかのように。

「ふぁうぅっ!?」
「……ふふふ。何を休んでいる? まだまだ俺達のまぐわいは……始まったばかりだろうが! まだ、たったの1回しか出しておらんのだからなッ!」
「ぅあぁあぁっ! はぁあっ、あ――ひぃあぁあぁあぁあーっ!」

 だが、これは愛の営みではない。欲望しか存在しない、一方的な陵辱なのである。
 再び太さと硬さを膣内で取り戻したアンジャルノンは、余韻に震えていたジルフリーデに再び衝撃的な快感を叩き込むと、そのまま抽送を再開させて行った。淫靡に喘ぎ、乱れる女王はその攻勢に翻弄され、男にしがみつき「オンナ」としてよがり狂うしかない。

 ついにジルフリーデへの膣内射精(なかだし)を果たしたアンジャルノンは――「次の段階」に向けて腰を振り、絶えず気をやる彼女の嬌声を、森中に響かせていく。

 目指すは、子宮への「種付け」。
 ババルオの失脚により、滅びに向かいつつある自分の子孫を――次代に残すため。

「そら、そらッ、そうらッ! 俺の逸物は10発や20発では治らんぞッ! 完全に俺の子を孕むまで、お前に注ぎ続けてくれるわァッ!」

「ぁあぁぁああはぁあぁあっ! や、やめっ――ひ、ひぃっ、ひぃぃぃいぃいっ!」

 自らの立場と危機を理解しているからこそ、生殖本能を滾らせる彼は――ジルフリーデの「妊娠」を狙い。その白く豊満な肢体に休むことなく剛剣を突き入れ、白濁を注ぎ続けるのだった。
 
 

 
後書き
 今回ちらっと触れられた「砂漠の町の冒険者ギルド」にいる冒険者達は、「ダタッツ剣風 〜業火の勇者と羅刹の鎧〜」に登場しております。こちらもどうぞよしなにー(о´∀`о) 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧