無限の赤龍帝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
箱庭で修行
さて、夏休みに入り、箱庭にあるサウザンドアイズ本店。その母さんである白夜叉専用の和室に俺達は居る。リアス達は元ノーネームの本拠地でお世話になるそうだ。
「さて、今日から一ヶ月程、おんしらの面倒をみる訳じゃが…………まあ、実家と思って過ごすとよい。おんしらの世界では7月26日じゃが、こちらでは10月じゃからの。祭りも企画しておるし、修行が及第点じゃったら、私の金で遊ばせてやろう」
「ほんとっ!!」
「…………やった…………」
九重とオーフィスを筆頭に小さい子達は喜んでいる。というか、オーフィスは元から成功しているよな。
「無茶苦茶難しそうだな」
「む? まあ良いか。それより、宴じゃ」
白夜叉が合図すると、ここで働いている定員さんが豪勢な料理を運んできてくれた。
「それでは、食うとするかの。では、皆の者、修行を頑張るんじゃぞ」
「「「はい」」」
それから、美味しい料理を食べだす。俺は俺で母さんとお酒を飲み交わす。
楽しい時間を過ごしていると、行き成り襖が吹っ飛んだ。俺と母さんはそれを消し飛ばす。そして、その奥から現れたのは男性と女性2人。男性は革ジャンにジーパンを履いて、ヘッドフォンを着けている。もう1人の女性は赤いドレス姿で、もう1人はTシャツにミニスカートだ。
「よぉ、白夜叉。お前の息子が来てるって聞いたから遊びに来てやったぞ」
「そうよ。黒ウサギから聞き捨てならない事を聞いたのだけれど、それについても答えて貰うわよ?」
「そうそう、こんな面白い事をしてたなんて、知らなかったよ」
やって来たのは予想通りの問題児達だ。ただ、成長しているようだが。
「はっ、はっ、はっ、黒ウサギめ…………まあ、構わん。黒ウサギが言った事は全て本当じゃぞ」
「へぇーって事は、十六夜君の浮気が判明したわね」
赤いドレスの女性の手が高純度の炎と水に包まれる。
「おいおい、俺は知らない…………いや、そういう事か。まさかとは思っていたが、俺がこないだギフトと交換してやった遺伝子情報でそいつを作りやがったな」
「うむ! 知的好奇心と欲望のままに私の後継者として作ってみた! 後悔も反省もしておらぬ」
「おい」
とんでもない情報が出て来た。俺は知的好奇心と欲望のままに作られたのか。
「まあ、そういう事なら仕方無いわね」
「そうだな。おもしろそうだし、構わないぜ。で、俺と白夜叉の遺伝子を継いだ奴がどんな力を持つのか、楽しみだ」
「あーお手やわらかに頼む」
他の子達は十六夜と飛鳥の発するプレッシャーに押されている。
「はっ、それは嫌だね」
「まあ、此奴はまだまだ成長しておるからの。これからの修行しだいだのう。短期間で手段を選ばないならなら問題ないじゃろうが」
「そっちのちびっ子か…………」
十六夜は面白そうにオーフィスをみる。
「…………我と遊ぶ…………?」
「おう、遊ぼうぜ」
「ずるい。私も遊びたい」
「私もね」
「では、遊ぶ場所は私が用意しよう」
母さんが手を叩くと3人とオーフィスが消えた。そして、ここにある古いテレビに映し出された映像は完全な化け物の戦いだった。3対1とはいえ、本気のオーフィスとまともに戦えているのだから。ギフトなんて関係ないオーフィスを相手にしているのだから、ギフトを無効化する力も意味をなさない。
「…………凄いね」
「おんしらもあれくらいできるようになって貰うぞ。特にイッセーはオーフィス側じゃがな」
ユーリの言葉に母さんがとんでもない事を言っている。あの3人と同クラスの実力は完全な化け物…………神霊クラスだ。
「わかった」
「…………頑張ります」
白音達も頷いたので問題ないだろう。
それから少しして、四人は帰ってきた。3人はボロボロだが楽しそうにし、オーフィスは片腕が消し飛んでいたが、こちらも満足そうだった。無限の片腕を消し飛ばすとか、どんだけなんだよ。
「オーフィスはどうだったかの?」
「遊びとはいえ、俺達を相手にここまでやれたんだから、上位の魔王クラスは確実だろうな」
「私の息子はそのオーフィスの力も入っておる。つまり…………」
「もっと楽しめるって事か! はっ、こいつは期待させて貰おうか」
「うむ。それでじゃ、おんしらに依頼がある。此奴ら以外にもふた組預かる事になっておるのじゃが…………」
「今、私達の所に居る人達ね」
「うむ。そやつらと此奴らを鍛えてくれんかの。私は時たましか面倒みれんのじゃ。その代わり、私とお前の息子の力で全力の戦いをさせてやろう」
「良いぜ、面白そうだ」
「私達は?」
「おんしらにも何か褒美を与えるぞ」
「わかった」
「それじゃあ、誰が担当するか決めましょう」
「俺はそいつら以外で頼むぞ。事前に手の内がわかったら面白くないからな」
「じゃあ、私がここの人達を担当するから、飛鳥と十六夜でそっちをお願い」
「そっちを選んだ理由は?」
「ケルベロスが居るし、オーフィスともお友達になりたい」
「わかったわ」
いつの間にか全てが決定されたようだ。
「では、イッセーは私自ら鍛える時も有るが、基本的には燿に任せるかの」
「うん。任せて。よろしくね」
さて、最強のキメラ相手にどこまで出来るかね?
ページ上へ戻る