涙色の水
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第一章
あの時のことは鮮明に覚えている
スネイプに了承を得たハリーが、危険な魔法薬の薬作りに挑戦しているときだった
先ほど作った最も強いと言われている媚薬の一種を大瓶に詰め、スネイプに許されているハリー専用の物置棚に魔法でのせようとしてる時だった
突然部屋の扉が開き、ハリーの天敵であるドラコ・マルフォイが入ってきた
しかし、大瓶を運ぶのに集中していたハリーはドラコに気づかず、大きく重い瓶を傾けないようにしながら、一番上の棚まで移動させる
「・・・おい、ポッター。僕のことは無視か」
「!?え」
突然ドラコに腕をつかまれたハリーは杖を取り落しそうになり、薬はドラコにむかって傾いた
「!?」
ハリーがとっさに杖を持ち直したので、瓶がドラコの頭にぶつかることはなかったけれど、中に入っている薬の半分以上がドラコにかかってしまった
この媚薬は困ったことに少量でも触れてしまうと我を忘れ、性への欲望のままにうごくというものだった
この薬の効果をなくすには、性行為をするだけである
しかも少量であれば一回と、量によってする回数もきまっている
おそらくこの量だと、気絶するまでだろう
どうすべきか思案する
この部屋にはハリーしかないし、来る予定もない
この状態のドラコを外に出そうものなら、獣と化したドラコが手当たりしだいに女子生徒、もしくは男子生徒にまでを襲うにちがいない
天敵であり、片思い相手でもあるドラコにそんなことをさせたくない
ハリーは意を決し鍵をかけ、人除け呪文をかける
「!?」
呪文をかけ終わるのと同時にドラコにひっぱられ、机に押し倒される
焦点の合わない恍惚とした表情でドラコはハリーの上に馬乗りになり、服を脱がせにかかった
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