IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
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【第362話】
前書き
加速するえろ話
あれから数十分の時間が過ぎ、現在部屋には俺一人。
鈴音との二度目のキスの後、暫く互いに言葉を交わさずに抱き合ったままだったのだが時間が時間なので、俺は鈴音を部屋へ帰らせた。
いつもなら送っていくのだが、鈴音から大丈夫と言われた為無理強いせずに玄関で見送った。
――しかし、今日もだが最近女の子からのアプローチが過激になりつつある気がする。
理央に関しては――まあ熱もあったからかもしれないが、胸は揉ませてくれたし――凄く有り難いが、胸を揉めたことが。
それはともかく、シャルにしろラウラにしろ……徐々にだが二人からのアプローチが激しくなってきている。
……確実に、いつか誰かと【肉体関係】を持ってしまうかもしれない。
肉体関係という言葉が脳裏を過ると、素直な欲望の塊は直ぐ様構築され、テントを張った。
思春期とはいえ、こうも素直に突起するのは俺がやはりエロい事を考えるからなのか、それとも女子の過激なアプローチに徐々に理性の枷が外されて来てるのか――。
突起した自身の欲望の塊を見つつ、溜め息を溢すと俺は制服を脱ぎ、ハンガーに掛けて久しぶりにトランクス一枚の状態でベッドに寝転がる。
天高く貫く様に聳える欲望の塊が視界に映ると、口から苦笑が溢れた。
――だが、一人で手淫する気にもなれず、萎えるまでひたすら待つのだが全然萎える様子すら見えない――と、室内に響くノックの音。
まだ消灯時間では無いが、この時間に誰かが来るというのも珍しい。
下だけジャージを穿き、上半身は裸体という姿でドアを開ける。
「あ、お兄ちゃん――って、ちゃんと上も着てよ……」
「悪い、着替えてる途中だったからな。 ……どうした?」
「あ、うん。 さっきお母さんから連絡来たんだけど、そろそろお父さんが日本に帰国するって。 それを伝えに来たんだ」
「親父が?」
八月からアメリカへと渡米していた親父が戻る――その事実に、内心嬉しく思うも、口から出た言葉は――。
「そっか……親父がな……」
――という少し素っ気ない言葉、だが美冬は口元を手で覆い、ニヤニヤと笑みを浮かべながら。
「お兄ちゃんったら素直じゃないんだから。 ……あ、お兄ちゃん? 少しだけ上がっても大丈夫?」
美冬には少し看破されていたらしく、軽く俺は頬を指でかく。
そして少しなら上げても問題ないだろうと思い、頷くと。
「えへっ。 ならちょっとだけお邪魔するね?」
そう言って開いたドアから中に入ると後ろ手でドアを閉める、そして――。
「えへへ……お兄ちゃん……♪」
ドアが閉まった瞬間、直ぐ様俺の腰に腕を回して抱きつく美冬――キスをしてから、こんな感じに二人きりになると物凄く甘えてくる。
勿論迷惑とは思わない……妹自体、可愛いし俺自身も少しどころか結構なシスコンだという自覚もある。
……とはいえ、やはり双子の妹だから間違いだけは犯さない様にしたいのだが――。
「えへ……♪ お兄ちゃん……キスしてぇ……?」
「うっ? ば、バカ……な、何でキスなんだよ……っ」
「……いいじゃん、もう一回はキスしたんだし……。 こんな妹、普通は居ないよ? レアだよレア、お兄ちゃんの事がこの歳でも大好きでしかもキスが出来るって」
……確かにその通りかもしれないが、キスは……とはいえ、断ると怒って口を聞かなくなるかもしれないし――正直、一度妹とキスをしたという事実で二度目は躊躇すらあまり思わなくなってきている。
軽く頬に触れながら俺は――。
「わ、わかったよ。 ――あんまり時間ないし、少しだけだからな?」
「うん。 ――あ、せっかくだし舌、絡ませてみる?」
「うっ……任せる」
「へへっ……じゃあ、少しえっちなキスしちゃうね?」
妹のその言葉にも素直に反応する欲望の塊――見境無さすぎるだろ、おい。
虚しい突っ込みをしつつ、とりあえず部屋の奥へと移動――ベッドに座ると美冬は俺の膝に跨がる様に座った。
……さっきのシャルの姿が脳裏を過り、顔が熱くなる。
――皆、発情期とかじゃないよな……キスもそうだが、えっちな誘惑みたいなのも相当多い気がする。
――まあ、妄想のネタには困らないが、いざ肉体関係を持ったら大変な気がする。
「お兄ちゃん……時間ないし、早くしよっ? ん……」
そう言ってから躊躇する事なく唇を俺に向ける美冬、少し開いた口からは舌が覗き見えた。
ごくりと生唾を飲む音が妙に大きく聞こえる。
頬は紅潮し、いつでもキスを受け入れられる様に小さく上顎を上げた美冬の一つ一つの動作に、心臓が常に激しくビートを刻んでいた。
――二回目という事もあるせいか、最初ほど背徳感があまり沸かず、美冬のさらさらの前髪を少し掻き分け、先ずは額に口付けを落とす。
「ん……お兄ちゃん……。 口にして……?」
瞼を開くと、人差し指で自分の唇に触れる美冬――仕草の一つ一つが、いつもの美冬とは違って妙な色気を醸し出していた。
「……わかったよ。 ……ん……」
もう一度額に口付けを落とすと、そのまま俺は美冬と唇を重ねた。
柔らかく、それでいてぷるんっとした唇の感触にさっきまで感じていた背徳感は一気に消え失せた。
「……ん……ふっ……。 ちゅっ……ちゅ……ぷ……」
兄妹という事を忘れ、互いに貪る様に舌を絡ませあう――口内に舌を入れると、最初はゆっくりと絡ませ、次に美冬は舌を吸う様に唇をすぼませ、室内にちゅぷちゅぷと水音が響き渡る。
――何処でこんなキスを覚えたという思いも、美冬の舌の動きで頭の中を真っ白にされていき、徐々に何も考えられなくなっていく。
暫く室内には、激しくキスをするリップ音と、舌を絡ませあう水音が響き渡る――そして、少し唇がヒリヒリしてきたと感じると、美冬もそれを察したのか唇をゆっくり離す。
「……えへへ……二回目なのに、えっちなキスしちゃったね……?」
とろんと惚けた美冬の眼差しが俺と絡み合うと、何を思ったのか美冬は俺の下腹部をゆっくりと手でなぞった。
流石にそれにびっくりした俺は、目を見開くと美冬がニコッと笑顔で――。
「お兄ちゃん、美冬のキスでこんなになっちゃったんだね……? ……何だか嬉しいな……兄妹だけど……美冬、お兄ちゃんなら……」
耳を疑うような言葉に、口をパクパクさせる俺を他所に、欲望の塊を撫でる手の動きは止まらない。
「ば、バカ……。 さ、流石にそれはダメだって……。 っ……ぅ……」
「ふふっ……。 ……そうだね。 学園でえっちな事したのがバレたらまずいもんね? ……ごめんね、お兄ちゃん」
触れた欲望の塊から手を離す美冬――ジャージ越しとはいえ、正直かなり気持ち良く、止めなければ多分このまま――いや、変に考えるのはよそう。
そう思うと俺は、美冬の頭を撫でて――。
「別にいいさ。 ……て、てか、お前まで俺の理性を崩壊させる様な事するなよ。 母さんが知ったらショック受けるぞ? ……言わないけど」
「ぅ、ぅん。 ……お兄ちゃん、まだ暫くは美冬だけのお兄ちゃんで居てね? ……お兄ちゃんに彼女出来るのは、妹として喜ばしい事なんだけど……私としては、やっぱり……ヤキモチ妬いちゃう」
「う……妹が兄にヤキモチ妬くなよ。 ……どっちにせよ、まだ暫くは一人だよ、答え出さないといけないとは思っても皆が皆、想いは本当だからな……先伸ばしにすればするほど、彼女達を傷付ける結果になるのはわかってるんだが――このままじゃ優柔不断で嫌われそうだよな、俺」
吐くように言葉をいい終えると、美冬はちゅっと俺の額に口付けを落とす。
「……大丈夫だよお兄ちゃん。 仮に皆に嫌われたとしても、美冬はお兄ちゃんが好きだから。 ね?」
「……ん、ありがとう。 ――てか流石にそろそろ戻らないと美冬、怒られるんじゃないのか?」
そう言って壁に掛けられた時計を指差すと、美冬は慌てた表情になり――。
「わっ! た、大変ッ! お、お兄ちゃん、私戻るね!? ――あ、ま、またキス……しようねっ」
そう言い残し、慌てて部屋を出ていく美冬――秒針を刻む音が、室内に響き渡る中、俺は――。
「……だぁあああっ! 無理っ! 今日は抜く! 抜かなきゃ寝れんっ!!」
そうでかい独り言を呟くと、いち早くドアに鍵をかけ、俺はシャワールームへと駆け込んでいった。
五分後、スッキリしたのは言うまでもなく、満足して俺はベッドに入ると眠りについた。
――夢でもえっちな事をしたのは、また別の話……。
後書き
近親しそうな勢いΣ(゜∀゜ノ)ノ
まあリアルにあんな妹はいねぇ('A`)
大体うぜぇって言われるはず、俺は弟しかいないからわからんが('A`)
次回は模擬戦( ´艸`)
てかまぢでこんな内容書いちゃう俺の脳みそは腐ってやがるぜ('A`)
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