ベルベルの受難
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第陸話
ベルベルはハッと気が付いた。
どうやらあれから気を失って、夢を見て、大分時間が経過したらしい。
「起きたか、拷問を続行するぞ。」
謎の男が声を掛けた。
ベルベルは返事をしようと思ったが、へそとその周辺の激痛が走り、声が出せなかった。
少しでも腹部の皮膚が動くと、痛みが腹部の内側に響く。
へそを見てみると、消毒しただけあって、以外にも綺麗に美しく閉じている。
しかし、良く見ると、へそ周辺が薄赤くなている。
「自慢のおへその状態が気になるな?」
そう言うと、謎の男が指でベルベルのへそを軽く広げて見せる。
「あぐっ!」
少しでも何かが触れると、へそが飛び上がるように痛い。
へその中は、肉が複雑に変形し、茶色く腫れ上がっており、見るも無惨である。
「さあ、どうだ?お前が白状しない限り、お前のおへそが完全に潰れるまで責め続けるぞ」
「だか・・ら なにを・はく・・じょうす・・るんや」
ベルベルは、泣きながら、蚊が鳴くような声で言った。
「以外と強情だな。それでは次の拷問を始める」
謎の男は隣の部屋へ行くと、小さな火鉢を持ってきた。
バチバチと熱そうな湯気が上がっている。
「最近の若い女性の間に流行っているアクセサリーには詳しいな?特におへそにジュエリーを入れるお洒落は、お前もしたことがあるだろう。」
そう言うと、謎の男は火鉢の蓋を開けると、火箸を取って、中から丸い物を取り出した。
直径1cmほどの小さな球状のジュエリーである。
見た目は煌びやかだが、もの凄い高温なのだろう、湯気が立っている。
それを見たベルベルは、驚きのあまり、声を失った。
謎の男は、ベルベルのへそにジュエリーを近づける。
皮膚に近付いただけで、それが、熱い熱を発していることが分かる。
「ちょ、ちょっと!本当にやめてや!そんなことしたら、うちのおへそ・・・変になっちう・・・!」 熱だけで、へそが火照り、痛みが走る。
「おまえは、へそ美人だからな、きっとこのジュエリーは、おまえに似合う」
謎の男は、指で縦長に閉じているへそを大きく開く。
しかし、ジュエリーの直径に対して、へその全長がギリギリである。
限界まで開いてやっと入るかどうかである。
謎の男は更にベルベルのへそを広げる。
途端に中の痛んだ肉が軋み、ベルベルは呻く。
真っ赤に腫れたへそが奥まで全開になった時、謎の男は、火箸でジュエリーを押し込んだ。
「がはああああああああ!!!」
女性とは思えない耳を劈く絶叫が上がった。
へその中の肉がみるみる焼け焦げて煙が上がる。
やはり、ジュエリーが大きく、へその縁が限界まで開き、焼け爛れている。
謎の男は火箸で、グイグイとジュエリーを強引に押し込む。
しかし、へその縁の筋がきつく、全体が入りそうにない。
そこで謎の男は、工具箱から小型の金槌を取り出す。
「や、やめてや!もう、やめてっ!」
ベルベルの絶叫を無視し、謎の男は金槌を振り上げると、一発ジュエリーに打ち込んだ。
「ぐぎゃあ!!ぎゃはああ!」
ベルベルの狂ったような悲鳴が上がる。
へその縁の上の部分と下の部分が裂けてジュエリーはすっぽりと中へ入り込んだ。
ジュエリーはやや熱が冷めてきているものの、熱い煙を上げながら奥の皮膚を焼き続けている。
それでも、ジュエリーは、ベルベルのへその中にきつく嵌り込んでいるので、謎の男は 金槌の柄でジュエリーを奥へ押し込む。
ベルベルは、激しく腹部を捩り、悶えている。
やがてジュエリーは限界まで潜ると、周囲の黒く溶解した皮膚や肉に加え込まれて、動かなくなった。
「どうだ?ほら、やっぱり似合う」
ベルベルのへその周囲の肉はジュエリーのせいで盛り上がり、へそは縁が裂けたために、火山の噴火口のように開いている。
「フフフ、もう、2度とビキニは着れなくなってしまったな。まだまだおへそ責めは終わっていない」
更に謎の男は、工具箱から小さなラジオペンチを取り出した。
ラジオペンチを大きく開くと、強引にベルベルのへその中に突っ込み、焼けた肉ごとジュエリーを掴むと、一気に引っ張り出した。
「はぎゃああああああああああ!!!」
ベルベルは死に者狂いの絶叫を上げる。
ジュエリーは、貼り付いた皮膚や粘膜の組織ごとへそから引き出された。
ベルベルのへそは、縁が裂け、大きく開いた穴から内部の肉が外へ噴き出ており、元の美しかった縦長のへその原形は全く留めておらず、へそといよりは、肉を削り取られた大きな醜い傷のようになってしまっている。
「さあ、まだまだ続きますよ!」
謎の男は、ベルベルを自白させることも忘れ、血走った目をベルベルに向ける。
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