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ベルベルの受難

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第漆話

「待てよ・・・そろそろだな、塗ったやつの効果が出るのは。」
と、謎の男言った瞬間、ベルベルのおへそが傷一つないへそに戻った。
「拷問続行だ。」

「そうだな、最近開発したイイものがある、おヘソにソレ入れてやる!おヘソがあっという間に気持ち良くなるヒミツ兵器だ!」
謎の男はさらにコントローラーのスイッチを入れた。
するとベルベルの右脇から別のアームがヘソの真上まで伸びてきた。
よく見ると、その先端には細長い管らしきモノが摘まれている。
太さは輪ゴム程で、長さは1~2センチ程度。しかし良く見ると、その管はウネウネと動いている。
最初はアームの振動によるものかとも思ったが、そうではなく、虫であることが判った。
これにはベルベルも驚き、血の気が引くのが自分でも理解できた。
そして大声で謎の男に訴えた。
「チョ…、チョット待ってや!そ……、それをひょっとしてうちのおヘソに入れる気?」
「あぁそうだが。」
「い…いやぁ!やめてぇ!変なモノ、うちのおヘソに入れないでぇぇ!」
ベルベルはおなかを揺すり、自分のヘソからアームを抜こうとしたが、アームは深々とベルベルのヘソに挿入されていたため、どんなにもがいてもはずすことが出来なかった。
そんなベルベルの姿を見て、謎の男は喜びに打ち震えた。
「いい声してるな。もっともっと叫べ!ヴァ゛ッハハハハハハハハハハハ!」
最早何を訴えても無駄であることを悟り、さすがのベルベルも謎の男の狂気に怯えた。
それでも声を大にして訴えずにはいられなかった。
「う…、うちのおヘソを何だと思ってんのや!?ホントに…、やめてってばぁ!」
謎の男は聞く耳を持っていない。
スイッチを押すと、摘まれていた物体はベルベルのヘソの中に落ちていった。
ベルベルのヘソは依然として広げられたままであるため、物体は深い窪みの中を這いずり回った。
その感触たるや、くすぐったいやら、気持ち悪いやらで、ベルベルは必死になって叫んだ。
「いやあぁぁぁぁぁ!やだあぁぁぁぁぁ!取ってぇぇぇぇぇ!それ……取ってぇぇぇぇ!たっ……助けてぇぇぇぇぇ!」
謎の男は無言のまま、うっすらと笑いを浮かべてベルベルを見下ろしていた。
テのヘソに伝わってくる感触が次第に快感へと変わっていった。
モゾモゾとした感触がヘソの中を縦横無尽に這い回る。
その動き自体がくすぐったくもあり、痒くもあり、快くもあり、絶妙だった。
最初こそウネウネと気持ち悪かった感触だったが、
「うううう……!くはあぁぁぁ……!」
ヘソでこれほどの気持ち良さが味わえるとはベルベルも思っていなかった。
目が回りそうなほどの快感だった。
「な…、何なのよ……、これぇぇぇ…?」
「俺が開発した生物兵器だ。もっとも、殺傷力がないから実戦採用にはならなかったけど、拷問用に治安維持部が採用したんだ。もっとも使うのはコレが初めてだし、ココまで効き目があるなんて思わなかったけどな。」
拷問用と言うからには、何か特殊な効果があるのだが、今のベルベルには自分のヘソの気持ち良さ以外にモノを考えることなど出来なかった。
しばらくすると、ヘソが奥底から痒くなってきた。
ヘソがムズムズする。ジンジンとする。脈を打っている様子まで分かった。
「ううぅぅぅぅぅ……ん…!くうはあぁぁぁぁ……!いいぃぃぃぃ……!」
ベルベルは、ハッキリとした言葉にする事が出来なかった。
気持ち悪いのか、気持ち良いのか、痒いのか、くすぐったいのか、感触から判断することが出来ないのだ。
しかし、ココにきてヘソが痒くなったコトだけはベルベルにもハッキリと判り、腰を、腹をモジモジと揺すりはじめた。
それは第三者の謎の男が見ても理解できる反応だった。
「ヴァ゛ッハハハハハハハハハハ!そろそろ第2段階に入ったようだな!」
「だ…、第2…?っつうぅぅぅぅぅぅ……!」
「気にしないでいい!別に知る必要はない。どのみち自分でこれから体験するんだからな……。」
謎の男はベルベルの反問をはねつけた。
すると突然、ベルベルは身体をガクガクさせ、悶え、叫び始めた。
「いやあぁぁ!かっ…痒いっ!いっ痛いぃぃ!きゃあぁぁ!やめてえぇぇ!おヘソ…、おヘソがあぁぁぁ!」
依然としてベルベルのヘソはアームで左右に広げられたままだ。
その中では謎の男が開発した生物が不気味に蠢いている。
ベルベルのヘソを痒くさせ、痛いとまで口にさせた原因は、もちろん、ヘソの窪みにいる生物が原因である。
つまり、生物がヘソの中を動くたびに体液が体外に分泌され、それがベルベルのヘソの肉にに影響を及ぼすのだ。
生物が動いているという感触だけでも気持ち悪いのに、今度は掻痒感覚まで与えたのだ。
さらに悪いことに、その生物がベルベルのヘソの奥の肉に噛みついてしまった。
小さい虫と思っても、その噛む力は相当な威力を発揮し、結果ベルベルのヘソに激痛が走ったのである。
「ふあああぁぁぁぁぁぁ……!い…痛……!…っつうぅぅぅぅ……!」
ベルベルは身体中を汗ビッショリにして悶え苦しんだ。
その様を眺めていた謎の男は、
「痒いか?痛いか?どっちか?ホントはおヘソが気持ち良くなったんじゃないのか?」
笑い声をさら高くさせてベルベルを罵った。
「いっ……き…気持ち…良くなんか…!くかあぁぁぁ!」
ベルベルはおなかに力を入れようとしたが、沸き上がる掻痒感、痛感に耐えきれず、おなかに力を入れることが出来なかった。
こうして20分もの間ベルベルは無抵抗のまま、不思議なヘソの感覚に悩まされていた。
「さぁ……、そろそろイイかな」
謎の男はコントローラーのスイッチボタンを押すと、アームの一本がベルベルのヘソに噛みついていた虫を摘み出そうと大きく割り裂かれた窪みの中に挿入された。
アームは虫の身体を捕らえ、そのまま垂直にヘソの外へ出そうとした。
ところが、虫はベルベルのヘソから口を離す気配はなく、なかなか離れなかった。
虫の噛む力は想像以上に強く、ベルベルには、一緒にヘソの肉も外に伸ばされてしまうのではないかと感じられたほどだった。
虫が必死に噛み付く分、ベルベルのヘソにも痛みが伝わるのだから始末が悪い。
それでもアームは強引にベルベルのヘソから虫を剥ぎ取った。
「くうっ……!」
ベルベルは大きく仰け反り、痛みに耐える。
一応、ベルベルを悩ませていた張本人は窪みから排除された。
ヘソの奥底に痛みは残るものの、痒さは痛みのおかげで相殺されていた。
しかし、ベルベルのヘソの奥底の肉は虫の影響からか、無惨にも大きく盛り上がりはじめた。
それも急激な早さでヘソの奥底の皮が角質化し、肉が腫れあがり、(イボ)へと変化したのだった。
もちろんベルベルにはその様子を自分の目で確かめることは出来ず、したがって、そのような変化をしているとは夢にも思っていない。
それでも、ヘソの奥がジンジンとし、ヒリヒリとし、ビクビクする。
そんな感覚から、自分のヘソが何かしらの異常ををきたしているのだけは理解した。
むろん手足を拘束されているので、ベルベルは何の対処もできない。
彼女にはそれが堪らなく悔しく思えてならなかった。
苦しそうに目を閉じているベルベルの横に立ち、謎の男は大きく広げたままのベルベルのヘソの中を覗き込む。
「どれどれ……、おぉ…、イイ色になってきたじゃないか……、ヴァ゛ッハハハハ!」
ベルベルのヘソの中は虫の体液や噛まれた影響から、真っ赤に腫れあがっている。
この時点では、ベルベルはまだ自分のヘソの異常に気が付いていない。
「じゃ、次にいく。今度のはちょっと強烈だ…。どこまで耐えられるか、楽しみだ!頑張って!!」
「きょ…強烈?何や…それ…?」
ベルベルは、さらにヘソに何かをされるのかと思うと気が重くなった。
謎の男がコントローラーのスイッチを押した。
すると左右からさらに一本ずつアームが出てきた。
しかも今度は丁寧にどのような形であるかをハッキリ示すかのように、ベルベルの目の前まで迫った。
一本の先端はペンチのような形、もう一本はハサミのような形をそれぞれしていた。
それを目の当たりにしたベルベルは、
「う……そ…、…?そ…、それで何するつもり……?」
横目で謎の男を見やった。
しかし謎の男は無表情のままベルベルを見つめるだけで、何も応えようとしない。
しばらくして謎の男はベルベルの目の前にコントローラーを持っていき、スイッチを押した。
ペンチのアームが音もなくベルベルのヘソへと伸びていった。 
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