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ベルベルの受難

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第弐話

ベルベルはハッと気が付いた。
どうやらあれから気を失って、大分時間が経過したらしい。
しかし、この部屋の中では昼か夜かも分からない。
「ゆっくり休んだか?お前は3時間ほど眠っていたんだ。」
そう言って謎の男はピンセットの先端をへそに軽く当てた。
その瞬間、ベルベルの腹全体がピクリを動いた。
「あふっ!」
ベルベルの口から息が漏れた。
全く予想もしてなかった部分を刺激され、驚いたのだ。
「待って、やめてや、変なことせんで!」
謎の男は薄笑いを浮かべている。
「へそっていうのは、生まれた後に、なぜ人間の身体に残されているか知ってるか?それは拷問する為だからだ。」
「え、うちのおへそを、拷問!!そんな、やめて!許して!うちの身体に触れないで!」
ベルベルは恐怖のあまり、絶叫に近い声で叫んだ。
「どうも昔から変な性癖があってな、他人の綺麗なおへそを見かけると、無性に虐めたくなってしまうんだ。どうしてこんなにおへそに拘るのか自分でも良く分からないが、徹底的に虐めて、明日には誰にも見せられない醜いおへそにさせるぞ。」
そして謎の男は、ピンセットを浅めに5mmほどへその中に入れて、優しく広げる。
「あふ、あ・・・あ・・・やめいや、」
ベルベルは力が抜けそうな声を上げた。
中は、しわも少なく、ゴマも見当たらない。
しかし、奥は深そうである。
「ちょっと、少し静かにしろ」
謎の男はそう言うと、ベルベルの口に猿轡を噛ませた。
は更にピンセットの鋭い先端を奥へ入れて見る。
「ウグググ!」
ベルベルは力が入ったような呻きを上げた。
ベルベルのへその奥は、しわが多く複雑であり、ゴマのような汚れもある。
ここでピンセットは1cmほど入っている。
おそらくは奥の方までは気が付かずに掃除したことはないのだろう。
周囲の皮膚はピンセットが触れるだけでも赤みがかって、弱そうである。
ベルベルは猿轡の中で微かに呻き、首を振っている。
「拷問はまだ始まっていないというのに、もう苦しそうだな」
ここで謎の男は面白いことに気が付いた。
へその縦長の穴は、更に奥まで続いている。
「こんなに深いへそは初めてだな」
これ以上進むには、少し力が入りそうだった。
謎の男はそこで一旦ピンセットを抜いた。
ベルベルのへその周辺の筋肉がピクピクと痙攣しており、腹部全体も、呼吸に合わせて上下している。
ピンセットを抜かれた美しいへそは、すっきりと口を閉じた。
ベルベルは謎の男の手から逃げるように、腹部を捩らせたり、腹部に力を入れて腹筋を固くしたり、抵抗を試みるが、 当然全く効果がない。
謎の男は再びベルベルのへそにピンセットを差し込み、さきほどと同じ1cmほど入れた。
ここまでは、周囲の肉にも大して負担はなく、それほど苦痛もない。
但し、穴はまだ続いており、謎の男はピンセットを押し進めてみる。
ここから先は、肉がかなり閉じており、少しきつい為、力を入れた。
すると、閉じられた肉が少し開き、更に奥が見えてきた。
周囲の皮膚は、皮膚というよりは、内臓を思わせるような組織状になっており、ピンセットの鋭い先端に触れると、微かに痙攣し、生々しい。
更に奥の方は肉で固く閉じられている。
ピンセットは既に1.5cmほど入っており、これ以上は進めそうにない。 ベルベルは悲鳴に近い呻きを上げており、腹部の皮膚が苦しそうに波打っている。
1.5cmといえば、普通の人間のへそとしては、かなり深い方だろう。まぁ国だが。
ベルベルとしても、へそを掃除する際、深さはあまり気にせず、表だった部分しか掃除したことがないので、1.5cmの深さまで意識的に物を挿入したことはない。
それだけに、奥の部分の皮膚が異物に大して敏感なようで、腹部の中に痛いような擽ったいような奇妙な不快感が広がっていた。
しかし、へその一番奥へは到達していない。
謎の男は、へその奥の、閉じている肉の境目に、ピンセットの先端を突き刺した。
途端にベルベルの身体が激しく捩れ、ベルベルの目はカッと見開かれた。
それでも構わずに謎の男はその肉を無理にこじ開けた。
中はまさに内臓のようなピンク色の肉が複雑に肉が絡み合っており、奥には粘膜状の薄い皮膚が見える。
おそらく腹膜だろう。
ゴマのような汚れも溜まっている。
こんな深くまでは、ゴマの掃除は難しいのだろう。
ピンセットを進めると、途端に周囲の肉がピクピクと痙攣し、ますます挿入が難しくなる。
その時、ピンセットの先が、肉の端にひっかかった。
その直後に、ベルベルの口から絶叫が上がった。
腹の中心を、今までに受けたことのない強力な刺激が貫いているのだろう。
謎の男は力を入れ、ピンセットの先で、腹膜を軽く引っ掻いた。
ピンセットは既に2cmほど入り、一般的な人であれば、腹膜を貫いて、腹部の内臓に到達していたかもしれない深さである。
ベルベル自身、もちろん自分のへそが特別深い意識はなく、ただ、腹の上から、かなり先端が入った ピンセットを驚いて見つめるばかりであった。
謎の男はようやくピンセットを抜き出そうとした。
しかし、肉がきつい為、ピンセットに周囲の肉が引ずられるように引っ張られており、ベルベルの悲鳴も絶え間なく続いた。
ピンセットが抜かれて、ベルベルの美しいへそは、元のように閉じたが、内部の肉が真っ赤に腫れ上がり、完全に縦長に閉じきらず、周囲の肉がピクピクと痙攣している。
ベルベルは腹全体でハアハアと息を荒くしており、冷や汗まみれであった。
 
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