ベルベルの受難
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第参話
謎の男は、ベルベルから猿轡を外した。
「さあ、もう白状したほうが身の為だ。ここから先の拷問は、ちょっと危険だからな。」
ベルベルは、顔が真っ赤に紅潮しており、力がすっかり抜けてしまったようである。
「白状って・・・何を・・・」
「やれやれ」
謎の男はベッドの下に置いてあった工具箱を開くと、中の工具を手に取って、ベルベルに見せた。
それを見た途端、一気にベルベルの顔が青醒めた。
それは、ハンディタイプの小型電動ドリルで、ドリルの先端は径0.5mmの極細で、精密な特殊作業用である。
「待って、本当にやめて!」
「ご心配なく、死なれては困るからな、お腹の奥まで入れたりはしない。あくまで、おへそを拷問するだけだからな。」
謎の男はそう言うと、ベルベルのへそを指で広げた。
赤く痛々しい皮膚が奥まで続いており、奥の方は、やはり赤い肉で閉じられている。
謎の男は、ドリルを挿入し、先端を奥の閉じられている肉の境目に差し込んだ。
「きゃあああ、や、やめて!そ、そんなことしたら、うちのおへそが・・・」
「大丈夫だ。こんなに美しいおへその形はすぐに壊したらもったいないので、奥の方をちょとだけ弄るだけだ。」
謎の男はへその浅い部分はあまりドリルに触れないように気を遣っている。
そのまま謎の男はドリルの電源を入れた。
ギュイイイイーーーン
ドリルの周囲のきつく閉じていた肉は、ドリルに一瞬のうちに巻き取られた。
「ぎゃあああああああ!」
凄まじい電撃が腹の中心を貫き、ベルベルは悲鳴を上げた。
しかし、ドリルは一瞬で止められた。
「どうですか、この痛みは我慢出来ないだろ?」
ベルベルは眼に涙を浮かべているだけで、言葉が出ない。
謎の男が、ドリルに再度電源を入れようとすると、ベルベルは息を吸って腹を凹ませた。
「おっと、変にお腹を動かすと、もっと大きな傷が出来るぞ!」
ドリルが再び回転を始める。
すると、ドリルの周囲の皮膚がズタズタに引き裂かれる。
「きゃあ!きゃああああああああ!」
ベルベルが絶叫すると同時に凹んでいた腹が元に戻り、その反動で、ドリルの先端が、肉の境目の中で大きく動いた。
「ああああ、ぎゃああああああ!!」
ただでさえ敏感な皮膚が剥かれ、赤い肉が剥きだした部分を、ひたすらドリルが削り続けていく。
「きゃあああ、やめや、抜いて・・・早く・・・お願い!」
ベルベルは涙を流して懇願するが、謎の男は聞く耳を持たない。
謎の男はドリルを軽く傾ける。
「うぎゃ!うぎゃああああああ!」
ベルベルの恐ろしい悲鳴が轟く。
白い腹部の、へその周りに脂汗がベットリと浮かび上がる。 ドリルの周囲には、血が微かに染み出している。
やがて、きつく閉じられていた肉の周囲の腱のような筋が弾けて、ブツブツという切断音が響く。
ベルベルの腹全体が激しく痙攣し、ベルベルの目は白目を剥きかけている。
ベルベルが気を失いそうになったところで、謎の男はドリルを止めた。
この間、実は僅か5秒ほどであったが、ベルベルには、1分にも、1時間にも感じられたかもしれない。
「おへそは深い方が健康と言われてますから、もっと深くしてあげようと思ったが、これ以上深いとおへそのゴマの掃除が大変だと思う、この辺にしておくぞ。」
ドリルを抜くと、へその奥の方の、きつく閉じていた皮膚はズタズタに剥き裂かれ、真っ赤な肉が見えており、痛痛しい。
しかし、微かに血が滲んでいるものの、ドリルの径が細かったこともあり、大きな出血はないが、肉をきつく閉じていた筋が切れてしまい、へその奥まで楽に見えるようになった。
又、へその浅い入り口付近は傷つけていないので、ドリルを抜くと、元のように縦長に閉じたが、赤い腫れは、先刻以上に酷くなっている。
ベルベルは、へそに痺れるような痛みが走り、息や言葉が出せないほどである。
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