無限の赤龍帝
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契約
今日は最終日。予定通り、十六夜……父さんとの戦いだが……ぶちゃけ決着がつかない。先の融合がドライグことラド(女になったのでこっちに)が拒否するので、それならオーフィスの力も借りずに自身の力のみで挑んでみたのだ。
「はっはは、おもしれえじゃねえか」
「化け物だろ……」
俺は俺で白い髪の毛に角が生えた覚醒状態で挑んでいるが、格闘戦で負ける。だが、再生能力で勝っている。だが、相手は恩恵を無効化する恩恵という意味不明なのを持っている。だが、肉体強度までは無効化できないし、強い力をぶつけると吹き飛ぶ事は原作で確認できている。だが、それも出来ないので結局はただの殴り合いになった。
「これって親子喧嘩よね?」
「うむ。ただ殴り合っておるだけじゃしの」
「だね。お互いに楽しがっているだけ」
「身体のみの戦いですからね……やれやれ、男は馬鹿ばっかなのです」
そんな会話がされていたそうだが、結果は俺の覚醒状態を維持できなくなって負けた。その後はなんだかんだあって、宴をして解散。俺達は元の家に戻った。
そして、新たにペストと燿を眷属化させる。
「おお、これが悪魔の翼なんだ!」
「私は使い魔でいいわ」
「そうだな。女王は開けておくか」
「……それがいい。燿が騎士。これで1人分空いている。保険」
「しかし、この家も随分人が増えたから狭くなったな」
「それは仕方無いです。お兄ちゃん、どうしますか?」
「改築するか。でも、金稼ぎもしないといけないな……マフィアでも潰しにいくか」
「いきなり、相手が人間というのも悪魔らしいね」
それからああだこうだいいつつ、賞金稼ぎとか犯罪者潰しをする事になった。家は結構いいマンションを1フロア購入する事にした。なので、皆で資金稼ぎだ。というわけで、各自出かけたのだが……俺とペストはどこに行くか悩んでいる。燿はユーリとリタに付いていったし、九重はレイヴェルとアーシア、白音と母親の居る京都へと出かけた。
「で、どうすんのよ?」
「適当に召喚に応じてみるか」
「適当ねえ……選びなさいよ」
「そうだな……じゃあ、あの子だな。探してみるか」
俺はとある家を強襲する事を決定した。そして、その場所に転移した。
そこは大豪邸だった。中からは聖剣の気配も漂ってくる。俺は気配を遮断する宝具を使って、こっそりと侵入する。時差の関係で夜になっているので、寝ている者も存在する。そして、俺は目的の部屋に到着した。中からは言い争っている声がする。
「お兄様、本当に行くのですか?」
「ああ。俺は曹操達と共に行く」
「……それは悪魔達と戦う事になることですよ?」
「わかっている。だが、相手は強い悪魔連中ばかりだろうな。だが、それは俺の目的に沿っている」
「わかりました。では、私もお兄様と一緒に……」
「待て。そこに居る奴、出てこい」
その言葉と同時に目の前の空間が切り裂かれた。俺はなんとか回避する。
『油断大敵』
『まったくだ』
『そうじゃな』
五月蝿い。仕方無いので俺は堂々と中に入りこむ。
「悪魔がなんの用だ?」
「俺の目的はそっちの子と契約しに来ただけだ。ルフェイ・ペンドラゴンとな」
「えぇっ!?」
そう、やって来たのはペンドラゴン家だ。といか、兄の方は問答無用で剣を引き抜いて斬り掛かろうとしているな。
「待て待て。俺はお前をどうこうする気はない。それにさっきの話を聞いたら、禍の団(カオス・ブリゲード)の英雄派に所属するんだろ? だったら、その子はテロリストになるアンタより、体制側の俺と居た方が良い」
「何?」
「お前らが負けた時の保険としてだよ。勝ったら問題無くアンタがルフェイを保護すればいいし、負けたら俺がちゃんと保護する。こっちはナベリウス家の者だからな」
嘘は言っていない。ナベリウスの眷属だ。
「それに俺は神滅具を持つ悪魔だ。契約して護衛にするのにはいいんじゃないか?」
「神滅具だと!」
「赤龍帝の籠手を所持している」
ラドだけ具現化して見せてやる。それと同時に覚醒状態になって力を示す。
「どうだ? それとも、このままついてくる妹を巻き込んで不幸にするか?」
「私はお兄様についていっても気にしませんよ?」
「……良いだろう契約に乗ってやる。ルフェイ、お前はコイツと共にいけ」
「でっ、でも……」
「危なくなったらソイツの力で助けてくれればいい。付いてこられても邪魔なだけだしな」
「わ、わかりました……」
シュンと落ち込むルフェイ。兄はそっぽを向いている。照れ隠しだろうな。
「契約内容はルフェイの身の安全でいいな?」
「ああ」
「それで大丈夫です。そっ、それで神滅具持ちの悪魔さんなら代金は高いですよね?」
「まあ、まだ中級にもなってないからな。俺が求めるのは俺の求める物に対して積極的に助ける事だ」
「曖昧ですね」
「まあ、今のところは特に決まって無いからな。ああ、身体はいるか。一緒に生活してもらおうと思っているし」
「?」
「ぶっちゃけいうと、家事が出来る人があんまりいないんだ……」
「ぶっ。わ、わかりました。身の回りの世話ですね」
うちの眷属に家事ができるのってアーシアくらいだぞ。
「ああ」
「失礼ね。私はできるわよ」
行き成りペストが現れた。2人は即座ペストの危険性を理解して警戒する。
「こいつはペスト。俺の使い魔だ」
「神霊を使い魔にしているのですか……」
「化け物だな。まあ、いい」
「では、契約条件に定期的にお兄様に差し入れをしていいという事も入れてください。私はそれでいいです」
「わかった」
それから、正式に契約する事となった。それと同時にペストを護衛に召喚する権利も与えておく事で合意した。
「では、ルフェイの事は任せた」
「ああ、任された」
「ルフェイ、それに貴様も戦場で会おう」
「身体に気を付けてくださいね」
「ああ」
それから、兄が消えてルフェイはこちらに向き直った。
「これからよろしくお願いしますね」
「ああ、こちらこそ」
「よろしくね」
これで鬱陶しい勧誘は消せると同時に魔法使いとして優秀なルフェイをテロリストにせずに済んだ。
後書き
なんだろ。ルフェイが凄く好き。
マジカル☆ウィッチルフェイちゃんか白音に憑依するのも面白そうですよね。
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