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妖怪退治忍 珊瑚

作者:織部
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自慰告白

 蛸妖怪は琥珀の首を絞める触手を緩めると、無数の触手を珊瑚にまで伸ばしてきた。
 甘く、生臭い毒気が鼻をつき、頭の芯が揺れる感覚に襲われる。
 まるで無数の蛇のようにのたうち、うねる蛸足の群れを前に、生理的な嫌悪感が湧き出す。
 だが抵抗すれば弟や一般生徒たちの身に危害がおよぶ。珊瑚は無抵抗に身をゆだねた。
 剥き出しの素足を吸盤たちに撫でられた途端、腰の奥に甘い痺れが走った。

 ジュンッ――。

 と、疼いてくる。

(くっ、こんなときに……、し、しっかりしないと……)

 大小の吸盤に覆われた蛸足が巻きつき、這い上がってくる。コリッとした吸盤に腿の内側を舐められ、背筋が毛羽立つ。
 思わず両腿を絞ると、腰の奥底で疼く甘い痺れを余計に刺激してしまった。

「んッ……」

 ショーツの裏地に湿り気が広がる。女陰の奥に溜めていた恥蜜が微かに漏れ出てきたのだ。

(あぁっ、そんな、もう濡れて……、うぅ……)

 股間に生じた滑りに赤面するあいだにも、万歳のポーズで上がった両腕が拘束され、開いた両脇から胸元に触手が侵入してきた。

「くっ、おまえは何者だ。なにを目的にこんなことをするッ!」

 羞恥に顔を染めながらも毅然と声を張り上げる。怯える生徒たちが自分を見つめている。級友たちの前で無様な嬌態を晒すわけにはいかない。

「オレ様は瀬戸内随一の妖怪、その名も高き天蓋大王様だ。……目的? そうだな、身の程知らずにもオレ様たち妖怪を退治してまわる生意気な退治忍姉弟に灸を据えに来たってところだ」

 体操着を巻き込んで赤黒い触手が豊乳を根元から搾るように蠢く。たわんだ双乳の先に尖りが浮かぶと、すぐにその敏感な先端にも触手が取りついてきた。

「んんっ、くっ、く、くふぅ……。わ、わたしたちが目的なら……、ほっ、他のみんなは解放しろッ!」

 強気に振る舞ってはいるが布地越しに敏感な部分を撫でまわされ、妖しい気分が高まってくる。
 珊瑚は若く健康な肉体を持つ生身の女性だ。ときには琥珀と同じように性欲を持て余すことだってある。
 モジモジと腰を揺らすとブルマの股間にも触手が貼りついてきた。恥裂を何度もこすられ、なぞられ、熱い愉悦がジワジワと身体に広がりだす。

「そうはいかん、こいつらはおまえらへの人質だ」

 珊瑚の全身に蒔きつく赤黒い触手が蠢く。プチュウとい湿り気のある音とともに、太腿のあちこちに吸盤が吸いついてくる。

「くぅっ、く……、あぁッ……。こ、この卑怯者ォ……」

 吸盤の奥には軟骨の歯がある。吸い伸ばされた肌が甘噛みされ、しゃぶられる。悦感が火照った腿肌で泡のように弾ける。まるで複数人に接吻されているような感覚に揺する腰の動きがついつい速くなってしまう。

「ぐふふふふ! なんとでも言うがいい。どうせおまえはこのまま嬲られるだけだ」

 乳房をいじくる触手が吸盤を閃かせ、体操着の上から乳首を吸い上げてきた。半勃ちの乳首が布地の上から乳輪ごと引き伸ばされる。

「はうぅ!? はぁ……あくっ、ううぅ……」

 思わず胸を反らせた胸先で軟骨歯にキュウッと乳首が噛み締められていく。悦感が乳首から広がり、たまらず腰を揺すると、今度は女陰がブルマ越しに吸い上げられた。

 キュゥゥ、チュパッ! キュウゥ、チュパッ、チュッ、チュパァッ!

「うはぁぁぁ……ッ、や、やめろ、やめるんだッ!」

 吸盤に引っぱられ、ショーツの奥で濡れた恥肉がふっくらと盛り上がっていく。
 膣口がヒクヒクと蠢き開き、胎内から恥蜜が漏れ出た。股布がヌルヌルに濡れて滑っていく。

(い、いけないっ、みんなの前なのに……)

 濃紺の布地の裏でぷっくりと膨らんだ肉豆が引き伸ばされる。
 薄布を巻き込みながら伸びた核頭が軟骨歯にクチュクチュと咀嚼された。
 目も眩むような甘美な痺れが脊椎を何度も駆け上がる。

「うっ、ウウッ! うっ、クッ! だ、だめぇぇぇぇッ……!」

 喰いしばった歯と歯の間から甘い吐息が漏れてしまう。
 どんなに気を引き締めても生々しい肉悦から逃れられない。学友たちが見ているというのに淫らではしたない腰のうねりは止まらない。

「ああっ! み、みんなッ……。み、見ないで。見ないでくれっ!」

 美尻が揺れる。濃紺の生地が尻溝に食い込んでブルマの臀部がきわどいハート型になり、ショーツがはみ出てしまう。
 羞恥と恥辱で朱に染まる耳に生徒たちのどとめきが聞こえてくる。

「お、おい。珊瑚さん、感じてないか……?」
「うそ、やだ。珊瑚さん……、あんなに、腰を振ってる……」

 心配そうな声の中にも明らかに興奮の情動がうかがえる。彼らも子どもではない。いまの珊瑚がどういう感覚にさいなまれているか、察しがついているのだ。

「あぁっ、くっ、い、いやッ!」

 先輩後輩同級生――。
 顔見知りの級友たちに痴態を見られている。
 恥ずかしくてくやしくてたまらないのに、昂ぶる身体を抑えることができない。いよいよシューツは尻溝に食い込み。色づきの良い、引き締まった桃尻が踊るように揺れ、尻肉を剥き出してしまう。
 痴態を晒しているのは珊瑚だけではない。
 先に捕らわれた琥珀もまた、性的な責め苦を受けていた。

「うっ、くっ……、ハッ!? ううっ!」

 ブラウスはビリビリに破られ、剥きだしの上半身を吸盤つきの触手が撫でまわす。
 ぬめぬめとした粘液にまみれたそれが肌を蹂躙する感触は、まるで無数の蛞蝓に這いまわられているようだ。
 
 チュクチュク、チュクチュク――。

「あっ、んッ! ンッ! くうんっ、ん、ん、ンンンーッ!!」

 乳首を吸盤に吸われ、軟骨歯でコリコリと甘噛みされるたびに恥ずかしい声が漏れ出す。
 必死になって歯を食いしばり口を閉ざそうとしても、熱い吐息とともに嬌声をあげてしまう。

「おやおや、まるで女子(おなご)のような声じゃのう」
「う、うるさいっ。黙れっ! ――ひゃん!」
「ふふん、そんな艶めかしい声で凄まれても、ちっとも迫力がないぞ。……うん?」
「アッ!? アッ! ああッ!!」
 
 ズボンの裾から入り、もぞもぞと蠢く触手が下着に触れる。白いブリーフは恥ずかしい突起を作っており、中のペニスは半勃ち状態になっていた。
 吸盤触手が先端部分を布地越しに吸い上げる。
 しゃぶられるような感覚にたちまちペニスがいきり立ち、完全な勃起状態になってしまった。

「くっ、くうぅぅぅ……」
「におう」
「な、なに?」
「におう、におうぞ。……小僧、おまえたったいま射精したばかりだろう」
「なッ!」
「ぐふふ、隠すな隠すな。おおかた想いをよせる女子をズリネタにしたのであろう。それとも大人の色香を振り撒く女教師か……。だれだ? その女子はいまこの場にいるのか?」
「…………」
 
 言えない。
 まさか校内で実の姉が汚される妄想に耽って性器をいじっていたとは、口が裂けても言えない。

「言え。言わぬとここがどうなっても知らぬぞ」
 
 触手の吸盤がペニスを強く吸引する。

「あううぅぅッ! や、やめてっ」

 痛みよりもさらなる快楽に襲われ思わず腰が揺れる。このままでは果ててしまいそうだ。
 こんな状態で射精してしまうようなことは絶対に避けたい。

「ならば正直に言え。だれをオカズにシコシコとオナっていたかをな」
「うっ、ううっ。言うから、言うからそれ以上吸わないでッ!」
「速く言え。そうすればやめてやる」
「あ、あの、ランちゃんで……」

 琥珀はだれでも知っている人気アイドルの名を口にした。
 スタイル良し、性格良し、気立て良し。若者だけではなく年配層からの人気も絶大な、彼女にしたいアイドルナンバー1の、キラふわ愛されギャルだ。
 しかし――。

「……小僧、嘘をついたな」

 ぎゅうぅぅぅッッッ!!
 それまで甘噛みするかのように優しく撫で回していた吸盤が、握り潰す勢いで睾丸を圧迫した。

「ぐあああァァァ!!」

 快楽から一変、地獄の苦痛に襲われる。

「俺様の鼻は特別でな、嘘つきは臭いでわかるんだ」
「あぐぅぅぅッ、つ、潰れる! や、やめてッ! やめてぇぇぇッ!」

 男子最大の急所を責め苛まれてはたまらない。口から泡を飛ばして懇願する。

「やめて欲しければ正直に白状しろ。さもなければ種なしにしてやるぞ」
「うううっ……、あ、姉上」
「なに?」
「姉上をオカズにオナニーしました!」
「ウェーハッハッハッ! 実の姉をズリネタにするとは、とんでもない色餓鬼だな、琥珀」
「ううっ……」

 真っ赤になった。顔から火が出るほど恥ずかしい。屈辱の涙があふれる。

「琥珀、おまえ……」

 目を丸くする珊瑚。彼女もまたショックを受けている。

「どんな妄想で抜いたんだ?」
「そ、それは……」
「言え。さもないと――」

 ふたたび睾丸に圧力がかかり、あわてて舌を動かす。

「く、クラスのみんなにエッチなことをされているのを想像して……」
「いつも姉で抜いているのか?」
「……はい」
「マスをかく回数は?」
「あの、その……毎日二回か三回」
「いつも姉のことを考えて抜くのか」
「……はい、いつも姉上で抜いてます」
「そうかそうか、いつも姉のことを思い浮かべてセンズリこくわけだ。で、どんなことだ。いつもクラスメイトたちに輪姦される妄想で抜いていつのか?」
「いつもは……、水着姿や戦闘服でいるところとか……」
「それから?」
「お、オナニーをしているところとか……」
「ふむふむ、いいぞ」

 天蓋大王が残忍な笑みを浮かべる。姉と級友たちの前での恥辱の自慰告白に、いまにも消え去りたい様子の少年を嬲ることが嬉しくてたまらないのだ。

「オナニーするときに姉の下着を使うのか?」
「えっ!?」
「さっき下着や戦闘服でいるところを想像していると言っただろう。脱ぎたてホヤホヤのパンティやブラジャーを使ってシコるのか訊いている」
「あ、あ~……」

 ギュウッ! みたび睾丸に圧力がかかる。

「グーッ、うぐっッ! し、します! パンツやブルマ。戦闘服を使ってオナニーしてます!」
「どんなふうに使うんだ」
「匂いを嗅いで……」
「それから?」
「それで包んで、しごいて中に出します」
「それが気持ち良いのか? 姉の脱ぎたてパンツでシコシコするのが気持ち良いのか?」
「ううっ、はい。気持ち良いです……」
「ようし、正直に答えたご褒美に小僧の望みとおりにしてやろう。おい、おまえたちオレの周りに集まれ!」

 恐怖に棒立ちになっていた周りの生徒たちに声をかけると同時に、大人の胴回りほどもある野太い触手がうなりをあげて積み重ねてあった跳び箱を薙ぎ砕いた。
 顔面蒼白となる少年少女たち。命令を無視すればどうなることか、醜い蛸妖怪におずおずと近づいていく。

「なにをするつもりだ、みんなには手を……キャッ!?」

 巻きつく赤黒い触手に珊瑚の身体が持ち上げられていく。
 両手両足を触手に引っ張られ、大の字に拘束された。その前に琥珀も同じ格好で吊り上げられ、姉と弟がむかい合う。

「さぁ、ガキども。この女を犯せ」

 妖怪の放った怖ろしいひと言に、羞恥で真っ赤に染まっていた琥珀の顔が見る見るうちに蒼白になる。
 
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