無限の赤龍帝
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アーシアが大変な事になりました
レイナーレに襲われてから数日が過ぎた。例の二人はアーシアを取り合いしたようだ。俺はそこまで興味ないから、スルーしていたのだが、貰える物は貰うつもりなので、戦うか。
現在、俺はリアス・グレモリーの眷属と同じ仕事をしている。その帰りしにある一軒家から血の匂いがした。しかも転移魔法の反応が有った。なので、俺はそこに踏み込む。すると、踏み込んだ瞬間に赤い転送魔法陣が消えて、青白い転送陣から堕天使が複数現れた。
「おいおい、また悪魔君じゃありませんかっ!」
そこに居たのは白髪の少年神父フリード・セルゼンとアーシア・アルジェントだった。アーシアは胸元が破られていて、おっぱいが露出している。そして、その後ろにドーナシーク、カラワーナ、ミッテルト、レイナーレが現れた。ドーナシークは紺色のコートを羽織った男性で、ミッテルトはゴスロリの衣装を着た女性。
「あら、死んだと思っていたのだけれど…………」
「ふん、あの程度で俺が死ぬかよ」
「へっ!!」
フリードが銃を撃ってくるので、ちょっと力を開放して銃弾を弾き帰してやる。
「っ!? 強いわね…………私は儀式を行うわ。足止めを頼むわ」
「きゃっ!」
レイナーレはアーシアを拾い上げて転移してしまった。これはちょっと調子こき過ぎたか?
感覚的には1%も出していないのだが、レイナーレには脅威に写ったようだな。
「さてさて、お前達が俺と遊んでくれるのか?」
「そうだ」
「逆に遊んでやるのはうちらだけどね!」
「四人係で行くぞ」
あっという間に結界が展開されて、俺は結界内に捕らえられてしまった。場所は森林か…………面倒な。
「散開しろ」
ドーナシークの言葉によって、四人が逃げる。それはもう、一目散に。
「おい」
「ばーか。まともに相手なんてするかよ!」
「ちまちま殺してやるよ!」
森の中から飛んでくる光の槍を避けつつ、アーシアの儀式まで時間があるだろうから、遊んでやる。
「鬼ごっこだな、やってやるよ」
それから、俺は一時間ちょっとかけてゆっくりと狩りを楽しませて貰った。俺は既に曹操と戦ってぎりぎり勝てる程度の力は身につけている。つまり、一方的な狩りだ。
「あっ、ありえねーっすよ…………セイクリッド・ギアすら展開せずにドーナシークとカラワーナを殺すとか…………どんだけだよ!」
そう、30分に一人ずつ殺していった。ただの拳でだ。
「これはやべーな、おい…………にげるっきゃねぇ!!」
「おい、こら! アタシを置いて…………ひっ!?」
俺はミッテルトを押し倒して、たっぷりといたぶって楽しませて貰った後、殺して結界を解除した。フリード・セルゼンは見逃してやった。原作には必要かも知れないし、あんな雑魚は何時でも殺せる。
「しかし…………どうなってんだ、これ? まあ、いいや。取りあえずは教会だな」
現世に戻った俺は違和感を覚えながらも教会へと向かった。
教会では堂々と正面突破をかける。それも眷属を呼ばずにだ。迫り来る神父を問答無用で殺して進んで行く。地下へと進むと慣れ親しんだ生臭い匂いと悲鳴が聞こえてくる。
「いやぁ…………もう…………止めてください…………ゆっ、ゆるしてください…………あひぃいいいいぃっ!」
「いい感じに壊れて来たわね。なら、聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)を渡しなさい。まったく、予定が狂わなければこんな面倒な事をしなくて済んだのだけど…………これはこれで楽しいわね」
地下に降りた俺が目にしたのは無数の神父達に犯されて、全身白濁塗れで絶望に染まった瞳をするアーシアだった。そして、それを楽しそうに見ながら、アーシアの胸に手を突き入れていれて聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)を引き抜いたレイナーレだ。どうやら、これが簡易儀式のようだ。
「ハロー」
「「っ!?」」
全員がこっちを見る。俺は適当にむしり取った黒い羽を見せてやる。
「あの三人がやられたの…………でも、残念ね。もうこれは私のモノよ!」
誇らしげに聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)を掲げるレイナーレ。それを無視して無残な姿になっているアーシアを見る。すると、アーシアはこちらに手を伸ばして来る。
「だっ、誰か…………たっ、助けて…………ください…………」
虚ろな瞳で懇願するアーシア。
「なに、この汚れた女が欲しいの? 神父共の褒美にくれてやろうと思ってたのだけど、別にいいわよ? まあ、数時間も犯されてガバガバでしょうけどね! アハハハハハハハハハハっ!!!」
数時間…………時間が違うのか。多分、あの結界が原因か…………時間稼ぎには最適だな。しかし、油断した。アーシアがこうなったのも俺のせいだし、予定には無かったが助けるか。今なら恩も売れて簡単に堕とせるだろう。
「アーシアっていったけ、それじゃあそれを貰おうか」
「ほら、あげるわ」
レイナーレは俺にアーシアを投げ渡して来たので、俺は汚いのを我慢してアーシアをお姫様抱っこで受け止めて見下ろす。
「俺は悪魔だ。助けて欲しいか?」
「おっ、お願い…………します…………助けて…………」
「契約成立だ」
俺はアーシアを壁にもたれかからせて上着をかけてやる。そして、少し本気を出す。
「ドライグ、オーフィス。行くぞ」
『おうよ!』
『我の力、好きに使う』
俺の両手には瞬時に黒と赤い篭手が取り付けられる。ただそれだけで膨大な魔力と気が辺り一帯に撒き散らかされて、神父は床に這い蹲って重圧に耐えている。レイナーレですら例外では無く、床に倒れている。
「ばっ、化け物…………」
「そうそう、俺は化け物だ。だから、お前らはここで終わりだ。死ね」
「いっ、いやっ、私は…………アザゼル様に…………いやぁああああああああああああああああああああああっ!!!!!」
レイナーレに近づいて無理矢理に聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)を奪い取ってやる。その反動だけでレイナーレの身体は消滅した。無理矢理引き抜いたのだから仕方無い。神父共を片手を振るって消し飛ばした。教会の半分ごとだが。
「転移とか、俺は出来ないし…………ユーリ、リタ、ちょっと来てくれ」
呼ぶと直ぐに目の前の空間が歪んで二人が現れる。そして、周りを見渡して…………小首をかしげる。
「…………良いの?」
「構わないだろう」
「…………わかった。それで、要件は…………」
「ユーリ、この子じゃない? もう死んでるけど」
「冥府へ連れて行く?」
「いや、転生を頼む。ビショップ(僧侶)が空いているだろ」
「…………イッセーがそう言うなら、わかった」
少し考えた後に、ユーリはビショップの駒を取り出して、アーシアを転生させてくれた。御蔭でレイヴェルの枠が無くなったかもしれないな。リタがアーシアの身体を綺麗にさせた。
「…………わ、私は…………」
「たすkてくれって言っただろ。だから、悪魔として蘇らせた」
「あっ、ありがとうございます…………」
「身体も綺麗になってるから安心して」
「ゆっ、幽霊っ!!」
「そう、私は幽霊のリタ。これから貴女の同僚よ。そして、こっちが眷属のリーダーでありご主人様のイッセー様とキングのユーリ・ナベリウス」
「…………よろしく」
「はっ、はい!」
「それじゃあ、帰るぞ」
「ひっ!?」
俺がアーシアの手に触れると、アーシアはビクッと身体を震わせて後ずさる。
「男性恐怖症…………」
「ごめんなさい、ごめんなさい」
「気にするな。荒療治してでも治してやるよ」
「はっ、はいぃぃ」
それから、俺達はアーシアを連れて家に帰った。しかし、レイナーレとか弱すぎるな。相手になってない。ヴァーリまでは楽勝か?
ライザー戦とか関係無いだろうしな。
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