新しい家族との生活の始まり
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4話
前書き
かなり豪華な車が家の目の前に止まっている、この住宅街では悪目立ちする、まぁ髪の毛や目よりはマシだが…。
「琉徒くん乗らないのか」
「あっ…すみません、こんな車初めて見たので吃驚しちゃいました」
にっこりと笑う琉徒に母親がほっとする。琉徒は人一倍辛い事を経験して来たからか、いつの間にか表情が分からなくなる。 辛い時には無理やり笑ったり、楽しい時には何かを耐える様に成ってきていた。
のだが、今の琉徒は地だった。
「」
後書き
「琉徒くんはどこの高校受けたの」
「…桜南高校です」
桜南は自慢じゃないが、かなりの進学校でこの辺りても2位か3位を争う。
1位は白梅学園だ幼・小・中・高・大学まであるエリート学校の金持ち集団だ。
「桜南かぁ」
「えっと……裕一郎さんはどこ出身なんですか」
名字を母親から聞いていない為、呼び名に困った末やはり、裕一郎さんとなる。
裕一郎は少し困った様に頬をかき。
「私は白梅だ」
「…白梅ーっ」
「あぁ…美架さんも明も白梅出身だよ」
母親と父親の名前が出てきて、俺は固まる。
母親をちらっと見れば、困った様に顔を掻いている。
母親の悪い癖だ、が今は助かる。
「どういう事…かーさんは白梅の出身だったの」
「…そうね…私はとっくの昔に勘当さ競られている身分だから」
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