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毒林檎

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24歳のクラブホステスが明かす、20歳の凶行。何故、私を愛してくれるの?

私は、石村愛結。24歳のクラブホステス。私は、ある事件の犯人である。私は20歳の時に夜の世界に飛び込んだ。私は働いて行くうちにある客の愛人になった。その客は50歳位で男性、妻子あり。名前は浅倉祐也。会社役員。これからは祐也の事を彼と呼ぼう。彼は、足しげく通う度に私を口説く。源氏名が使えたから「亜奈」と名乗った。彼は「亜奈と一緒になりたい」や「離婚して一緒に暮らしたい」なんてどうせ、嘘と思った。でも彼は本気だった。その為に離婚していたり、家を買って準備したりと私を愛していた。お金を用意したりと私自身が好きなんだ…と。でも結婚生活は最悪な結果で終わる。
彼は次第に私を束縛する。外出や予定を言っておかないと説教される。私を愛してくれるからと思っていた。いや、思わないとつらかった。息苦しい、嘘の愛は私を殺人と言う諸刃のやいばを突き付けた。その日の夜、いつも通りご飯を用意した。お酒を飲ませた。泥酔した彼の首を締めた。その時の罪悪感は忘れない。そして、私はシャワーを浴びて、仕事へ向かった。
彼は自殺で事件化することなく、私は今日まで生きてきた。そして、私自身も嘘をついた。彼を愛してなかった。彼が太客で彼を失ったら生活が成立しなかった。自分の為に彼を無駄死にさせたことを悔やんでも悔やみ切れない。だから、生きて償いをする。償いを終えたら、あなたの元へと行きます。ごめんなさい、私のような毒林檎と言う女で。 
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