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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》

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【第469話】

 
前書き
青鬼がまた公開されるそうな
   _ノ⌒ヽ
  /    \
  /  ≡≡  |
 ( r==、ッノ=<|
 丿<●> <(●ノイ
 |  ̄ノ )| ̄ |
 ヽ_ノ\Lノヽ_ノ
  ヽヽー―-イノ
  /\_二_/\
  / / ≡≡ ヽ ヽ
 (_/|    |ヽノ


後、今回はオリジナルで短めかも 

 
 夜八時、食事を手早く済ませて機体の整備を手伝ってくれる子を探している。

 ――とはいえ、一年生から抜きん出た整備能力を持つ子というのは非情に貴重な存在だ。

 正直上級生に頼むのが近道だが、生憎と親しい上級生がいないという罠――楯無さんは別として。

 正直頭を悩ませ、自販機コーナーの一角にあるベンチで休んでいると――。


「あ、ヒルト。 久しぶりー」

「ん? ティナか、そういや少し前に会って以来だな」


 鈴音のルームメイトのティナが自販機コーナーへとやって来た、秋とはいえ薄着で窮屈に納められた乳房が主張していた。

 ――前にティナとした事が思い出され、おもいっきり欲望の塊が構築してしまう。

 ――ちょっと前にしてもらったばかりなのに、元気な息子に苦笑しつつ、悟られないように足を組んだ。


「ヒルト、たまには連絡頂戴? 私ならいつでも良いから、ポテチ食べながら待ってるんだし」

「ぅ……な、ならまた今度機会がある時、な?」

「えぇ、その時は最後まで……ね?」


 近づき、胸の谷間を寄せて強調して見せる彼女の行為にどぎまぎしつつ、話を逸らす為に話題を変えた。


「そ、そういやさ、ティナは誰か整備が得意な子、知らないか?」

「整備? ……うーん、一応噂じゃ、三組のアーカニアンさんが凄いって聞くけど……」

「アーカニアンって、セラ・アーカニアンの事か?」

「えぇ。 ――なんだ、ヒルトも知ってるのね。 その子に声を掛けてみるのはどうかしら? ……私も整備が出来るレベルなら、手伝うんだけどね?」


 そう言ってウインクする彼女、ポニーテールに纏めた金髪が小さく揺れた。


「そっか、なら声を掛けてみるかな。 ティナ、サンキューな?」

「ううん、君の役にたったのなら良かったわ。 ……ちゃんと連絡してね? 待ってるから」


 自販機でジュースを購入し、手をひらひらと振ってその場を後にしたティナ――あんなことを言われたら、近いうちに呼びたくなってくる。
 それはさておき、そう言えば前にセラ自身がそう言っていたことを思い出す。

 ――彼女の部屋、どこだったかなと思いつつ、一旦自販機コーナーから別の場所へと移動した。

 歩く事数分、曲がり角を曲がるや――ドンッとぶつかった。


「うぉっ!?」

「きゃっ……!」


 小さく悲鳴をあげ、尻餅をついた彼女――探し人のセラ・アーカニアンだ。

 彼女も他の子同様に薄着で、風邪を引かないかが心配になる。


「悪い、大丈夫かセラ?」

「うん。 ……少しビックリ、曲がり角で君とぶつかるなんて」


 手を差し伸べるや、彼女は俺の手を取る――そのまま勢いに任せて立ち上がらせるとじぃっと真っ直ぐ見つめてきた。

 何か顔についてるのかと思ったが、そうではなさそうだ。

 このまま見られても気恥ずかしいので、俺は早速セラに頼み事をお願いする。


「セラ、ちょうど良かったよ。 あのさ――」


 事情を説明する俺、セラはその間黙ったまま俺を見据えていた。


「――って訳で、明日手伝ってくれないか?」

「良いわよ」

「返事早っ!?」


 ビックリするぐらいの即答に、思わずツッコミを入れてしまう俺、それを見て僅かに笑みを溢す彼女。


「じゃあ明日、整備室に向かうから。 ――じゃあヒルト、おやすみなさい」

「あ、あぁ。 おやすみセラ」


 挨拶を交わすと俺の横を抜けていく――のだが、ひょっこり顔だけを出してまた俺を見つめてきた。


「ど、どうした?」

「……ううん、最後にちゃんと顔を見たかっただけ。 じゃあおやすみ」


 それだけを言うと行ってしまった――不思議な子だなと思ってしまう。

 とりあえず一人は確保……後せめて一人は欲しい所だが……。

 とりあえずうろうろと通路を歩く、風呂上がりの女子が徐々に目立ち始める――皆長風呂するよりはテレビ番組を見たりする方が良いようだ。


「ん? ヒルトじゃん、珍しいな、一人でうろうろしてるなんて」


 そう言って声を掛けてきたのは理央だ、髪はしっとりと濡れていてどこか色っぽく見える。

 服装はラフな格好だが出るところは出ていて、スタイルの良さが際立った。


「そういう理央も珍しいな、玲と一緒じゃないのか?」

「ああ、俺は先にあがってゆっくりしたくてな」

「成る程……」


 そう返事を返すや、理央は――。


「そういやさ、ヒルト。 お前ってもう機体の整備する奴って決めてるのか? ……な、何だったら、俺が手伝ってやっても、いいんだ、ぜ……?」


 そう言って上目遣いで彼女は俺を見上げてくる、言葉遣いは男っぽいが、仕草は完全に女の子でそのギャップにやられる男子は多数だろう――共学ならばだが。


「……てか理央、整備できるのか?」

「な、何だよ? 一応俺だって整備の勉強してるんだぜ? 俺だけじゃなく、玲もだけどな」

「成る程……。 ……んじゃさ、理央、悪いんだけど明日手伝ってくれないか? 実は――」


 さっきセラに説明した通り、彼女にも説明を始める俺。

 何度か頷き、説明を終えた頃には――。


「良いぜ、ヒルトの頼みだし、何てったってあの打鉄の後継機だしな。 玲にも後で俺から説明しとくよ」


 ニッと白い歯を見せて笑う理央、何とか規定人数が集まったから何とかなりそうな気がしてきた。


「悪いな、理央。 サンキュー」

「ぉ、ぉぅ……。 ――じ、じゃあ、お、おお、俺、戻るからっ!!」


 言ってから脱兎の如くその場を逃げ出す理央――照れ隠しなのだろうか。

 ホッと一息つくや何だか急に疲れが出、俺は自身の部屋に戻ることにした。

 だが……この時の俺はまだ知らなかった。

 部屋の前で美冬が待ってることを――。 
 

 
後書き
とりあえず、人数確保です

上級生出ないよー 
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