| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

親友

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

親友

瑳都弥の
本当の顔は中々見せなかった。大学であう瑳都弥はいつもの瑳都弥で悠哉の話をすれば、『良かったね、頑張ってね。応援しているよ』その言葉に嘘なんて有り得るのか…。それは大学2年の夏だった。瑳都弥はバイト先が忙しく遊べなかった。私はバイト先の日程でかなり休みが取れた。悠哉と旅行に出かけた。そのお土産渡そうと角を曲がった所に瑳都弥がいた。様子を見ていると『愛菜が私の悠哉を取って旅行に出かけたって~!許せ無い。』あきれ果て教室に戻った。応援するってナニ?私の悠哉?はぁ?私はひとまず瑳都弥のメアドとラインのアカウントを削除した。悠哉からラインで「ヤバい、瑳都弥が俺のアパートまで来ている。警察に行くわ。」あの時の瑳都弥は完全にストーカーになっていた。悠哉が警察に行き、瑳都弥は厳重注意を受けたのと大学から自主退学の勧告を受けて、そのまま退学した。それから瑳都弥の付きまといがなくなった悠哉と私は無事に大学卒業した。悠哉は外資系の化粧品会社、私は外資系アパレルブランドのデザイナーとして働き、悠哉と結婚式を挙げた。悠哉が『結婚して愛菜も名字変わったから大学時代みたいに並んですむから安心だな』とぼそっと口にした。悠哉にとってストーカーされるのはどれ程の恐怖だったのか。だが、瑳都弥のストーカーが終わっていなかった。続く。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧