| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

【第166話】

 
前書き
短いっす 

 
――バス内――


 サービスエリアで食事を終えた俺達は、既にそこを出発し、学園へと向かっていた。

 幸いサービスエリア内での問題もなく(時折ナンパされたりして出発時刻が遅れる事もあるとか山田先生が言ってた)、一学年全員がクラス別のバスへと乗車し、現在は談笑中。

 俺は食べるのをそこそこにしたため、腹八分の状態だが――。


「ヒルト、学園戻ったらどうするんだ? 部屋で休むのか?」

「ん? 悪いがまだ休めないな。 休みたいが今日はそういう訳にはいかないんでな、これが」



 そう、帰ってもまだ俺と美冬と未来の誕生日会がある。

 買ってきたプレゼントも部屋に置いてるし、私服に着替えたら美冬と未来の部屋に向かわないといけない。


「ふーん。 何か用事でもあるのか?」

「ん? あぁ、今日は大事な用事があるからな。 約束もしたし」


 それだけを言うと、サービスエリア内で購入したスポーツドリンクを飲む。


「皆さーん。 全員乗車してますかー?」


 山田先生がバスへと乗車、直ぐ様点呼を取り始める。

 当たり前だが誰か一人でも置いていくと責任問題になるからだ。

 仮に誰かいない場合は教師陣総出で探すはめに――。


「……どうやら皆さんいらっしゃいますね~。 そろそろバスが発車しますので席に座ってくださーい」

「「「はーいっ」」」


 一様に返事をする生徒一同は、それを合図に自分の席へと座った。

 しかし……普通は疲れてる筈なのに皆元気だなと思う。


 まあ二日目が実質潰れて体力が有り余ってるのかもしれないが。

 そうこうしている内に織斑先生が乗車、その数分後にはサービスエリアを出発――。


 出発してから数分後、第二回カラオケ大会が開催されるかと思ったのだが開催されず、代わりに何故か【恋ばな】で盛り上がっていた。

 中学時代の想い人がこんなだったーとか、ある一面見て幻滅したーとか。

 でも基本的に皆が言うのは想い人は皆がイケメンだとか、面白い人だとか……。

 うーん、そりゃ面のいい奴もいっぱいいるが……気のいい奴もいっぱいいるぞ?


 何て、言いたいんだがどうしても面を見るのは人の性何だろうな……。

 しかし……、やはり性格を加味しなければこの学園の子ってレベル高いなと改めて認識する。

 基本的に女子校となると様々な子がいるのだが……もしかして、学園は面も選考基準になってるのだろうか?

 そんな下らない事を考えていると――。



「篠ノ之さんは中学時代に誰か憧れた人とかいた?」

「わ、私か? ……いいや、あの頃は剣道一筋だったからな……うむ」

「そうなんだ? ……じゃあセシリアさんは?」


 篠ノ之の答えが大した事がないと、直ぐ様セシリアへと質問が移った。

 突然の事に、セシリアも目を白黒させながらも軽く咳払いし――。


「こほん。 わたくしもジュニアスクール時代はひたすらISの勉強だけでしたので……。 恋をする余裕はありませんでしたわ」


「成る程成る程……。 だから代表候補生に選ばれるほどの実力なんだ♪ ……じゃあ次はシャルロットさんっ」

「ぼ、僕っ!?」


 シャル自身もまさか質問がくるとは思わなかったのか、吃驚しつつ。


「……僕もその頃はいなかったかな? 好い人はいっぱいいたけどね、あはは。 それに、フランスでも僕は田舎の方だったから」


 そういえば女子が男に言う好い人は【どうでもいい人】という意味が含まれてるらしい……。

 その場合は絶対恋愛対象にならないとか……。


「そっかぁ。 うーん、専用機持ちは皆中学時代は想い人居ないのかな……? ……ラウラさんは?」

「私か? 教官がそうだ」



 そう言い切るラウラの表情は「何を当たり前の事を言ってる?」といった表情をしていた。

 ラウラにとっての中学時代=軍に居た時期だし、織斑先生という答えが出るのは必然だろう。


「それもそっか。 ……じゃあ……有坂くんと織斑先生、選ぶならどっち?」

「……!? そ、それは……」


 ラウラが困ったように眉を八の字に下げる。

 ふと織斑先生を見ると軽く微笑しているように見える――。

 てか本人達が居るなかだと選びにくいだろう。


 本当に選べないのか段々と慌ただしく表情を変えるラウラを、一組女子は微笑ましく見ていた。


「ふふっ。 ラウラさん可愛いなぁ」

「なっ!? …………ふしゅぅ……」


 可愛いと言われ、ボシュッという音が聞こえて一気に顔が真っ赤に染まるラウラ。

 本当に変わったよな、ラウラ。

 小さなきっかけは親父が作ったかもしれないが、そこから変わったのはラウラ自身だし――。

 ……と、そんな考えを遮るようにバス内に――。


「そういえば有坂くんは中学時代、誰か好きな人や憧れた人とか居なかったの?」

「う? 俺か??」



 その質問に、何故かクラス一同全員興味あるのか目を輝かせていた。


「……秘密です」

「えーっ。 秘密にしないで教えてよー」

「いや、言えば機嫌悪くなる奴が数名いるから。 だから秘密。 てか一夏の方を聞く方が良くないか?」


 そう言って一夏に話題を変えようとするのだが――。


「織斑くんは前に聞いたけどそんな人居ないって。 強いてあげるなら織斑先生って言ってたから」

「ふーん……。 んじゃ、俺は中学時代好きな人は美冬で」

「にょっ!? ば、バカ。 何言ってるんだか……もぅっ!!」


 突然美冬の名前を出された為、慌てて美冬が反論したがその表情は何故か嬉しそうに見えた。


「……うーん、何だかはぐらかされた感じ。 じゃあ――」


 そう言って引き下がると、他の子にまた聞いて回る彼女――。

 何だか変に気疲れしたせいか、急に眠気が襲ってきた……。

 そのまま瞼を閉じ、俺は少しの休息をとることにした……。

 そういや朝から部屋に侵入したり、模擬戦したりもしたからなぁ……。

 自然と睡魔に誘われる様に眠りについた――。 
 

 
後書き
第4話視聴

何故に自爆から逃げない箒、シャル、ラウラ

ロッカー硬い

フレキシブルが多角的軌道描きすぎ

セシリア、鈴は何処へ

教師陣、少しは働け

そして関東は今日噂の第5話か

おれのあいであ!を越える迷言が出るかな 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧