IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
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【第342話】
前書き
打鉄改良の話~( ´艸`)
ディスプレイに映し出された画面とにらめっこする事一時間。
正直、武器だけでも大量にある辺り、こういった企業は儲かってるんだなと思う。
高々450機程しか無い機体なのに……他にもパワードスーツを開発しようとは思わないのだろうか?
等と無駄な考えをしつつ、打鉄の二枚ある盾を思いきって四枚にし、更に大型の盾へと改装した。
重量は重くなるものの、四枚もあれば周囲に展開してシールドバリアーへの被弾も少なくなるだろう。
それに、打鉄の盾は周囲に上下左右と自在に動かせるし。
……後、盾の裏側に追加スラスター兼ブースターも追加しておくかな。
そう思い、盾の裏側に追加可能なスラスター兼ブースターを探してみる――と。
『主君』
『ん? どうした? 暇か?』
『そ、そうではないのだが、何だかこうやって装備の改装というのは初めてだ。 いつもは追加の武装の装備のみだからな』
嬉々とした声色――雅自身も嬉しいのかもしれない。
――と、該当するスラスターを見つけた為早速追加スラスターを盾の内側に内蔵する様に増設を開始する。
……細かな整備は人間の手で行わないといけないが、大まかな機体の改修や改装、改造等はこうやって機械がやってくれる辺りは非常にありがたい。
とはいえ、操作方法の説明書を読みながらの作業だから少し遅くなるが……。
改装してる間に、また武装のカテゴリーを眺める。
初期装備の近接ブレードは強度的な問題で外し、別の近接系統の武器を探すが思った物に中々巡り会えない。
――というか、似たような装備が多すぎる。
二刀流にする気は無いものの、念のためのサブにもう一刀程追加しておきたいものだが――。
「ん? ……雅、この武器は?」
『む? 主君、これは浪漫武装の内の一つ、対艦刀だな。 ……重すぎてあまり使い手が居なく、寂れた武装だそうな』
「ふぅん……斬艦刀じゃないのか」
『うむ、液体金属を使ってる訳では無いのでな』
そんな事を話しつつ、念のためキープだけしておく――まあでかくて使いにくそうだが……。
等とやってる間に改装は終わり、目の前の打鉄の肩には大型の盾四枚が追加され、内側にはスラスターが――何気無く、これってフレキシブル・スラスターと同じ感じなんだよな。
多分村雲の様なバッタみたいな急上昇や離脱も出来そう――その分、操縦もピーキーになるが。
とりあえず眺め終えると今度はサイドスカートとリアスカートの項目へと移る。
というのも、あの内側のスラスター部分の隙間が非常に勿体無い。
……自由に改造、改良してもいいって言ってたし、徹底して改良したいからな。
項目をエネルギーコンデンサへと移す。
追加燃料ならプロペラント・タンクだが打鉄に着けるのはちょっと形状的に無理そうだし――フルスキンタイプなら可能だが。
様々なサイズと容量のエネルギーコンデンサが画面に表示される。
どれも第三世代では使用されていないタイプだが――まあ、各国の威信をかけた機体だし、色々新造するのは当たり前だろう。
サイドスカート内に収まりそうなコンデンサを検索にかけ、そこからある程度の篩にかけて候補を絞る。
「……この辺りかな? 雅、お前の意見は?」
誰も居ないことを知ってる為、普通に声を出して喋る――人が見れば、頭がおかしくなったのかと陰口叩かれそうだが。
『私は主君に一任している。 主君色に私を染め上げてくれればそれで本望だ』
「成る程。 小さい分容量はあまり無いがこれを両サイドに二基、計四基載せれば消費エネルギーもそれなりに改善されるだろう。 ……重くなるが」
『ぅ、ぅむ……。 だ、だが私の見た目が変わるわけではないから大丈夫なのだ!』
……やはりこの辺りも女の子だからかデリケートな問題かもしれない。
ふと、さっきの雅の姿を思い出す。
紅蓮の様な赤いロングヘアー、着ていた物は着物だった為、よくわからないが確実に痩せていただろう――うん、普通に綺麗、または美人タイプだな。
『しゅ、主君……! わ、私は別に美人等では……! し、しかし……しゅ、主君にそう言われると……ぅ、ぅれしぃ……ぷしゅー……』
……そういや心で考えても分かるんだったな。
まあ隠す内容じゃないし、事実だし……。
『こ、こほん! し、主君! 今は装備に集中しないと!』
「そうだな。 んじゃ、とりあえず両サイドスカート内にコンデンサ二基、計四基追加っと」
キーボードを操作し、項目を選んで選択。
打鉄のサイドスカートが取り外され、直ぐにエネルギーコンデンサの取り付け作業が始まった。
後はリアスカートだが……此方にもコンデンサ追加するか。
善は急げとばかりに直ぐ様選択、リアスカートも取り外され、直ぐ様選んだ中サイズのコンデンサが取り付けられていく。
そのサイド、リアスカートと作業が進む中、次は追加装甲の項目を選ぶ。
――というのも、正直打鉄の装甲は生身部分が目立つ――まあ絶対防御があるからその部分にわざわざ装甲を足してエネルギー消費を多くするなら外す方がコストも下がるという事もあるのだろう。
追加装甲は胸部及び腹部装甲の追加、他も足したい所なのだが、あまり付け足しても重くなるだけなのでこの辺りで良いだろう、ちょうどハーフ・スキンに近い形になるし。
ポンッポンッとタッチパネルを操作、追加装甲が用意される――と同時にリア、サイドスカートともエネルギーコンデンサの増設が完了し、直ぐ様取り付けられた。
……整備科いらなくね?と思うが、さっきも言った通り、細かい調整などは人の手で行わないといけないのでやはり必須だ。
……なのに、整備科は二年からという意味不明な状況――まあ、多分だがIS適性高い子はそのまま操縦者、篩にかけられた子は整備等に落とされるのだろう。
……まあ操縦者で道が拓けなくても、整備のプロになるってのも道の一つではあるが。
『主君主君。 そういえば私の機体色はどうするのだ?』
「ん? ……そっちに関しては昼からの作業だな。 とりあえず今は増設や改良、武装の選択を優先だよ」
『了解した。 ……ふふっ、楽しみだ……』
そんな会話を楽しみつつ、追加装甲が前面に追加されていく――うん、こんなものだろう。
何度か頷き、一つキープしただけに止まっていた武装項目を選択する。
基本装備――初期装備の近接ブレードを外したため、容量増えたが俺自身がそんなに多数は扱えないので多くても五種類に限定しなければ。
キープした対艦刀はさておき、新たな近接武器を探し始める。
西洋剣のブロードソード型――斬るより叩き付けるといった感じの武装……。
叩くならハンマーのが質量もあるし、そっちのが良いだろうと頭の中でそう思い、流し見しながら探していく――と。
「お? これって天狼と似てるな……名前は――【北落師門】?」
映し出された刀の名称は北落師門。
不思議と惹かれる思いに駆られる。
刀身は黒鉄でも使われてるかの様に漆黒に覆われている。
特別な能力は無いようだが、直感でこれだと思い早速初期装備に入れ込む。
すると武器項目から北落師門の項目が消えた――一点限りの物だったのだろう。
粒子化された北落師門が打鉄の武装項目に載る――後は四種類程だがそこでお昼を告げる鐘の音色が鳴り響いた。
「おっと、もう昼か……。 悪い雅、昼御飯食べてくる。 まだ途中だからここに残していくが平気か?」
『主君、子供扱いするな。 私なら大丈夫、主君の帰りをここで待つ。 だから主君はエネルギーの回復を』
「了解、んじゃ食べたら直ぐに戻るから」
そう言って一旦操作を止めると足早に整備室を後にした。
休みだが学園の食堂は開いているのでそちらに向かうことにした――。
後書き
そして捏造
多分こんな感じだと
手作業版もあるよ
……
_ノ⌒ヽ
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丿<●> <(●ノイ
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ヽ_ノ\Lノヽ_ノ
ヽヽー―-イノ
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まだまだ振替休日編は続く……
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