副部隊長と戦技教導官の色ボケな日々
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<2:if編>
フェイトの場合 CASE-1
前書き
このお話はあくまでIFストーリーなので、本編とは関係ありません。
時間軸としては、"憂鬱な日々"外伝フェイト編最終話の直後です。
突入作戦を終えてエメロードのアジトからシャングリラの艦内に戻ると、ゲオルグは
自分の前を歩くフェイトの肩に手を置きながら話しかけた。
その顔は作戦が成功裏に完了した直後というのにどこか切羽詰った表情をしていた。
「ねえフェイト」
「何?」
「ちょっと話がしたいんだけど、時間取れるかな?」
「今から?」
「うん」
妙に緊張した様子で頷くゲオルグに腑に落ちないものを感じつつ
フェイトは少し考えてから首を横に振った。
「悪いんだけど、少し汗を流したいから後にしてもらえないかな」
フェイトがそう言うと、ゲオルグはあわてたように手を顔の前でブンブンと振る。
「ううん、ぜんぜんいいよ。 僕もシャワー浴びたいし。
じゃあ、あそこの休憩室で待ってるから」
ゲオルグが通路の先を指差しながら言うと、フェイトは頷いて返事をする。
「うん、わかった。 じゃあ、また後でね」
そして、2人はフェイトの部屋の前で別れた。
部屋に入ったフェイトは黒い執務官の制服をベッドの上に脱ぎ捨てていく。
下着もすべてベッドの上に放り投げて、生まれたままの姿になると
クローゼットからバスタオルを掴んでバスルームに入る。
パネルを操作するとすぐに熱いお湯がフェイトの白い裸体へと降り注いだ。
「はぁ・・・」
自らの肢体を流れ落ちる湯の温かさを感じながら、フェイトは大きく息を吐いた。
さながら体内の疲労を吐息とともに吐き出すように。
そしてボディソープを手に取ると身体を洗い始める。
全身くまなく泡だらけになったところでもう一度、今度は先ほどよりも小さく
息を吐くとフェイトはバスルームの壁にもたれかかって目を閉じた。
「疲れた・・・」
目を開いてぼんやりとシャワーの湯が流れ落ちるのを眺めながら、
つぶやくように言葉が漏れた。
(まあでも、無事に作戦が終わってよかった)
壁から身を離して、泡だらけになった全身を湯で洗い流していくフェイトの顔には
柔らかな笑みが浮かんでいた。
(そういえば、ゲオルグの話ってなんなんだろ・・・)
ボディソープの泡を流し終えたところでフェイトはその笑みを消して
真剣な表情になる。
(ずいぶん真剣な顔だったし、エメロードについて気になることがあったのかな?)
真面目に考え込むフェイトの長い金色の髪をシャワーの湯が伝って滴り落ちていく。
しばし真剣に考え込んでいたフェイトだったが、やがてふいに表情を緩める。
「ま、本人から話を聞けばわかることだよね」
ことさら明るい口調で自分に言い聞かせるようにそう言うと、
パネルを操作してシャワーを止めた。
掛けてあったバスタオルを掴むとぬれた髪に押し付けて水分を取っていく。
ついで身体を拭き終えるとそのタオルを巻きつけて、フェイトはバスルームを出た。
ドライヤーでゆっくりと髪を乾かした後、
タオルの合わせ目を押さえながらクローゼットの中を覗き込むと、
何着か掛かっている黒い制服を手に取ってベッドの上に置く。
下着を身に着け制服を着込んだフェイトは、鏡で身だしなみを確認すると
部屋を出てゲオルグと待ち合わせている休憩室に向かった
休憩室にはベンチに座るゲオルグの背中だけがあった。
フェイトはそっと近づくと、ゲオルグのすぐ後ろに立つと手を伸ばして
ゲオルグの両目を手のひらでふさいだ。
「えっ!?」
突然視界を奪われたゲオルグは驚きの声を上げる。
そしてベンチから勢いよく立ち上がり後ろを振り返った。
「わっ!!」
「きゃっ!」
フェイトはゲオルグの後から腕をまわしていた。
それゆえに身体が密着するほどの距離まで近づいていたのである。
その状況でゲオルグが振り返ればどうなるか。
当然、2人の顔が接触せんばかりに接近することになる。
事実そうなり、2人はそれぞれに驚きの声をあげ、慌てて飛退いた。
2人とも頬を赤く染めていて、お互いの顔を見るのも気まずいのか、
目線をそらしていた。
そんな中、いち早く立ち直ったのはフェイトの方だった。
彼女は頬を赤らめながらも何度か大きく深呼吸すると、ゲオルグの方に向き直る。
「ところで、ゲオルグの話ってなんなのかな?」
「ふぇっ!?」
フェイトの問いかけに対してゲオルグは甲高い声をあげ、
フェイトの方にバッと顔を向ける。
その顔は心なしか赤みを増したようにも見える。
「ひょっとして・・・」
フェイトが真剣な顔でゲオルグの顔を覗き込むと、
ゲオルグはいよいよ顔を真っ赤にしてフェイトからスッと目をそらす。
その様子を見ていたフェイトは更に表情を険しくしてゲオルグの顔をじっと見た。
そして徐に口を開いた。
「エメロードのことで気になることでもあるの?」
「へっ!?」
フェイトの問いかけに対して、今度は目を丸くして素っ頓狂な声をあげるゲオルグ。
パチパチと何度か目を瞬かせると、小さく首を振った。
「別にないよ」
「えっ、そうなの?」
ゲオルグの返答に対して今度はフェイトの方が目を見開いて驚きの声をあげる。
「深刻そうな顔で"話がある"なんていうから、てっきりそういうことだと
思ったんだけど、違ったんだ」
「うん。 大体、エメロードの取り調べもまだだしね」
「言われてみればそうだね」
ゲオルグとフェイトはお互いに苦笑を浮かべながらクスッと笑う。
しばらくして、フェイトが思いついたように首を傾げた。
「あれ? じゃあ、ゲオルグの話ってなんなのかな?」
「えっ・・・。 あ・・・うん」
フェイトに問いかけられ、ゲオルグは言葉に詰まって俯いてしまう。
そんなゲオルグの様子を見ていたフェイトは不思議そうに首を傾げる。
しばらくすると、ゲオルグはどこか決意を秘めたような表情で顔をあげる。
「とりあえず、すわらない?」
「うん、そうだね」
固い口調で言うゲオルグの言葉に対して、フェイトが小さく頷き
2人は先ほどまでゲオルグが座っていたベンチに並んで座る。
「フェイト」
「うん、なにかな?」
ベンチに座ってしばらくは再び俯いて黙っていたゲオルグだったが、
顔をあげフェイトの方を向いて声をかける。
微笑を浮かべたフェイトが頷くと、ゲオルグは先を続ける。
「あのね、フェイト」
「うん」
「僕、フェイトのことが好きなんだ」
意を決してそう言ったゲオルグの顔はやはり朱に染まっていた。
「えっ・・・」
対してフェイトは目を丸くして驚きの表情を浮かべて絶句する。
しばし、休憩室に沈黙の時が流れる。
数分もそうしていただろうか、俯いていたフェイトが顔をあげ、
おずおずと口を開き始める。
「ごめんね、そんな話だとは思ってなくて、びっくりしちゃって・・・」
「ううん。 僕の方こそごめん、こんな時に・・・」
「そんなことないよ」
フェイトはわずかに頬を染めて小さく首を振る。
そして、また再び沈黙の帳が休憩室に降りる。
「ずるいよ、ゲオルグ」
時間にすれば数十秒後、フェイトの非難の言葉によって再び沈黙が破られる。
「私から伝えようと思ってたのに・・・先越されちゃった」
少し恨めしそうに上目づかいでゲオルグの方を見ながらフェイトがそう言うと
今度はゲオルグが驚く番だった。
「ええっ!? じゃあ・・・」
「うん。 私もゲオルグのこと、好きだよ」
ゲオルグが目を丸くして驚いている隣で、フェイトははにかむように
笑いながら自分の想いを告げる。
「えっと、何て言ったらいいのかわかんないけど、すごくうれしいよ。
ありがとう、フェイト」
「ううん。 私の方こそありがとうだよ、ゲオルグ」
そしてお互いの方を見つめながら二人は笑い合った。
そんな2人のことを陰から見守る者たちがいた。
「よしっ! よくやった、ゲオルグ!」
「ちょっ、ヒルベルト2尉。声が大きいですよ」
「大丈夫だよクリーグ。今のあいつらはお互いのことしか目に入ってないからな」
「そうですか? あっ、出てきますよ」
「おっと、退散退散・・・。それにしても手なんぞ繋いじゃって、初々しいねぇ」
それからの2人であるが、表面上はさして変化はなかった。
一緒に訓練し、一緒に食事をとる。
とはいえ、一緒に居る時間が長くなったのは確かだった。
休憩時間にもなれば艦内のどこかで談笑する2人の姿が
目撃されるようになったのである。
目撃者の証言によれば、
"ぴたっとくっついて座っていて、恋人どうしそのものだった"
"フェイトちゃんが分隊長をかいがいしく世話していた"
などと、不自由な艦内生活だからこそ、お互いに一緒に居る時間を
大切にしていることがうかがえる。
そんなある日のこと、いつものように2人での夕食を終えたゲオルグとフェイトは
2人きりで話をしようと休憩室に向かった。
だが、折悪く艦内にいくつかある休憩室はどこも先客がいたのである。
肩を落として隣を歩くゲオルグの手をフェイトが引く。
「ねえ、よかったら私の部屋に来ない?」
思いもしなかったフェイトの言葉に、ゲオルグは目を瞬かせる。
「えっ、いいの?」
「いいよ、ゲオルグなら」
そんなフェイトの言葉に少年ゲオルグはドキッとしてしまう。
(これって・・・。 いやいや、キスもまだなんだしまだ早いって!)
少しどぎまぎしながらも、ゲオルグはフェイトの方を見る。
「じゃあ、お邪魔しようかな」
「うん、どうぞ」
そして2人は並んで通路を歩きだす。
途中すれ違う乗組員たちは2人の様子を微笑ましく見ていた。
「入って、ゲオルグ」
「うん。 ありがとう、フェイト」
フェイトの部屋に入ると、ゲオルグはキョロキョロと部屋の中を見まわした。
飾り気はないもののよく整頓された部屋にゲオルグは感心していた。
「ベッドにでも座ってて。 飲み物を出すから」
「うん」
フェイトの言葉に頷き、ゲオルグはフェイトのベッドに腰を下ろす。
一方のフェイトは部屋の冷蔵庫を開けて飲み物を探していた。
その後ろ姿を見ていたゲオルグは徐に立ち上がると、フェイトの背中に近づく。
(フェイト・・・)
「きゃっ!」
フェイトが小さく悲鳴をあげる。
ゲオルグが後からフェイトの身体を抱きしめたからだった。
「どうしたの、ゲオルグ?」
少し身を固くしたフェイトが尋ねるが、ゲオルグはフェイトの長い金髪に
顔をうずめたまま答えを返さない。
しばらくして顔をあげたゲオルグがゆっくりと口を開く。
「・・・ずっと、こうしたかったんだ」
「ゲオルグ・・・」
囁くようなゲオルグの声にフェイトは微笑を浮かべると、お腹に回された
ゲオルグの腕にそっと自分の手を添えてゲオルグの肩に身を預ける。
「フェイト?」
フェイトの様子が変わったことを訝しむようなゲオルグの声に対して、
フェイトはゲオルグの腕の中で身体を回転させてゲオルグと向き合う。
「私も・・・こうしたかった」
小さな声でそう言ったフェイトの顔は朱に染まっていた。
「フェイト・・・」
ゲオルグはフェイトの頬に手を添える。
「キス、してもいいかな?」
ゲオルグの囁くような問いかけに、フェイトはゆっくりと頷き目を閉じた。
ゲオルグは一度大きく深呼吸すると、フェイトの方に顔を寄せた・・・
カチっ!
そんな音が響きフェイトとゲオルグはそれぞれ口元を押さえていた。
涙目でお互いの方を見るフェイトとゲオルグ。
次第に両方の口元には笑みが浮かび、やがてそれは笑い声に変わった。
「大丈夫、フェイト?」
ひとしきり笑ったところでゲオルグがいたわるようにフェイトに尋ねる。
「うん、私は大丈夫だよ。 ゲオルグは?」
「僕も大丈夫。 ごめんね、失敗して」
「謝らないでよ」
「でも・・・」
なおもすまなそうな顔で話しかけたゲオルグの言葉はフェイトの唇で遮られた。
「んっ・・・」
今度はお互いの唇が触れ合い、フェイトが小さく声をあげる。
10秒あまりの口付けの後、ゆっくりと名残惜しそうに唇を離す。
そして2人は目を開けるとお互いの顔を見つめあった。
「顔真っ赤だよ、フェイト」
「ゲオルグこそ」
囁くような声で言い合うと、どちらともなくクスッと笑った。
そしてゲオルグはフェイトを抱き寄せ、フェイトはゲオルグの肩に顔を押し付けた。
「フェイト」
ゲオルグがフェイトの耳にささやきかける。
「なに?」
「座ろうか」
「そうだね」
一旦身を離して2人はフェイトのベッドに向かう。
短い距離ではあったがゲオルグの左手とフェイトの右手はしっかりと握られていた。
ベッドに並んで腰を下ろすとゲオルグはフェイトの腰に手をまわし、
フェイトはゲオルグの肩に自分の頭をもたせかけた。
「ねえ、フェイト」
「なにかな?」
「もういっかいキスしよう」
「いいよ」
フェイトがそう答えた瞬間、ゲオルグは腰に回していたのと反対の手を
フェイトの頬に添える。
フェイトの潤んだ瞳はゲオルグの方を真っ直ぐに見つめていた。
そしてその双眸がまぶたで覆われる。
ゲオルグはゆっくりと顔を寄せながら目を閉じた。
「んうっ・・・」
2人の唇が再び触れ合い、フェイトが声を漏らす。
ゲオルグはフェイトの頬にそえていた手を後頭部へとまわして、
フェイトの長い髪を指ですくようにした。
少ししてゲオルグの舌がフェイトの口内へと侵入し、フェイトの歯に触れる。
その瞬間、フェイトは一瞬身を固くするがすぐにゲオルグに身を任せ、
おずおずと自分からも舌を差し出す。
2人の舌が触れあうと最初はお互いの舌をつつき合う程度だったが、
すぐに舌を絡めあわせはじめた。
「んんっ・・・・・」
くちゅくちゅと音を立てて深く舌を絡め合うキスを続けること数分。
「ぷあっ・・・」
2人は唇を離す。
お互いの舌の間には銀色の橋がかけられる。
「はぁ・・・」
至近距離でお互いの顔を見つめあう2人。
ゲオルグが見つめるフェイトの顔は上気し、口は半開きになっていた。
「フェイト・・・」
同じく上気した顔で息を荒くしているゲオルグはフェイトの名を呼ぶと
彼女を抱きしめそのままベッドに押し倒した。
小さく悲鳴をあげたフェイトは自分をベッドに組み敷くゲオルグの顔を見上げた。
「ちょっと・・・待って、ゲオルグ」
両腕でゲオルグの肩を押して自分に覆いかぶさろうとするのを押しとどめる。
ゲオルグはフッと不安げな表情を浮かべると、ベッドの上にぺたんと座り込む。
「ゴメン。イヤだった?」
「イヤじゃないんだけど、ちょっとびっくりしちゃって・・・」
フェイトは目を閉じて胸の前で両手を組むと、何度か大きく息をする。
そして再び目を開いてゲオルグの顔を見つめた。
「いいよ、もう大丈夫」
「じゃあ、するよ」
フェイトが小さく頷くと、ゲオルグはフェイトのブラウスに手を掛けた。
ボタンを外し前をはだけると、フェイトの白い肌と歳のわりには大きな胸を包む
白いブラが姿を現す。
ゲオルグはその光景に興奮し、思わずゴクッとつばを飲んだ。
そしてブラに手を掛けて捲り上げる。
プルンと揺れてフェイトの乳房が空気にさらされる。
その頂点には薄いピンク色をした乳首がちょこんと乗っていた。
「きれいだ・・・」
その美しさに思わずゲオルグは声をもらしながらじっとフェイトの胸を凝視する。
そしておもむろにその手を伸ばしフェイトの乳房に触れた。
「んっ・・・」
フェイトが小さく声をあげる。
その顔は羞恥で真っ赤に染まっていた。
ゲオルグが手に少し力を込めるとフェイトの胸は歪に形を変える。
張りのある肌がゲオルグの手を適度に押し返す。
(柔らかい・・・女の子の胸ってこんなに柔らかいんだ・・・)
ちょっと余裕が出てきて楽しくなってきたゲオルグは、
フェイトの胸をマッサージでもするかのように、揉みしだき始める。
「んうっ、あっ・・・」
フェイトが苦しげな声をあげると、ゲオルグは慌てて手を止める。
「ゴメン、痛かった?」
「ちょっとだけ・・・」
「わかった」
ゲオルグは小さく頷くと先ほどまでよりも幾分力を弱めて、
優しく撫でるようにフェイトの胸を触り始める。
「んふっ・・・あうんっ」
今度は悩ましげな声をあげるフェイト。
そしてゲオルグは頂点にある蕾に指を伸ばす。
「ひうんっ!」
ゲオルグの指が乳首に触れた瞬間、フェイトはビクッと身体を震わせ
一際甲高い声をあげる。
フェイトの反応に驚いたゲオルグはフェイトの胸から慌てて手を離す。
「い、痛かった?」
焦り気味で尋ねるゲオルグに対して、フェイトはベッドの上にくたっと寝転がり、
顔を紅潮させてゲオルグの顔を見ながら小さく首を横に振る。
「違うんだけど・・・びっくりしちゃって」
「よくわかんないんだけど、身体に電気が走ったみたいになって・・・」
その言葉を聞いたゲオルグはニヤッと笑う。
「ひょっとして・・・気持ちよかった、とか?」
「そうなの・・・かな?」
「やめてほしい?」
「・・・・・続けてほしいな」
ゲオルグは恥ずかしさからか小さな声で発せられたフェイトの言葉を聞くと
無言で頷いて、今度はフェイトの胸に顔を寄せていく。
「えっ、ゲオルグ・・・何を、あうんっ!」
ゲオルグの行動を訝しんだフェイトの言葉は、彼女の喘ぎ声によって中断された。
ゲオルグは片方の胸を触りながらその先端の乳首を吸いつつ、残ったもう一本の手は
もう一方の乳房を弄くり回していた。
「ひゃうんっ! ゲオルグっ・・・ちょっ・・・あんっ!やっ・・・んっ!!」
ゲオルグの行為による刺激が強すぎるのは、フェイトは嬌声をあげながら
勢いよく首を左右に振る。
「やぁっ・・・ゲオルグっ・・・ちょっ、きついっ・・・よぉっ!」
フェイトの悲鳴のような声にゲオルグは胸を弄くるのを中断する。
「はあ、はあっ・・・ゲオルグ。ちょっとやりすぎだよ」
「でも気持ち良さそうだったよ」
フェイトの胸の谷間に顔をうずめたゲオルグが悪戯っぽい表情で言い返す。
「それは、そうだけど・・・」
気弱な顔をしたフェイトが言い淀む。
「でも、あれじゃ息が続かないよ」
「じゃあ、おっぱいを弄くるのはもうやめにするよ」
そう言ってゲオルグはベッドに手を突くと、フェイトの胸から顔をあげて
四つん這いの体勢でフェイトの顔を覗き込む。
その表情は真剣そのものだった。
「そろそろ、してもいいかな?」
抑えた口調でゲオルグがそう言うと、フェイトは一瞬ビクッと身を固くする。
そしてやや間があってから小さく頷いた。
「じゃあ、脱がすよ」
「うん・・・」
そしてゲオルグはフェイトの黒いタイトスカートに手を掛ける。
フェイトが腰を少し浮かせてサポートしたことでスカートは呆気ないほどに
するっとフェイトの足から抜ける。
そこに現れたのは黒いパンストに包まれたフェイトの太股と白い下着だった。
ゴクッとつばを飲み込んだゲオルグがゆっくりとフェイトの下着とパンストに
手を掛けると、フェイトは羞恥からかその顔を両手で覆ってしまう。
ゲオルグは慎重な手付きで下着とパンストを脱がすと、先ほどまで覆い隠されていた
フェイトの太股の付け根をじっと見る。
「やっ、見ないで! 恥ずかしい!」
思わずそう叫んだフェイトは膝を立ててゲオルグの視線をガードする。
「でも、見なきゃできないよ」
「うぅ・・・でも・・・」
「大丈夫だから、力を抜いて」
「うん・・・」
そしてフェイトはゲオルグにすべてをゆだねた。
力の抜けたフェイトの両足をゲオルグは膝を押すようにして押し開く。
そこにはうっすらと金色の毛でおおわれたフェイトの秘所があった。
ゲオルグはフェイトの両足の間に身体を入れると、指でフェイトの割れ目に
そっと触れた。
「あっ・・・」
フェイトがわずかに身体を震わせて声をあげる。
(濡れてる・・・)
既に湿り気を帯びていたフェイトの秘所に振れた指は、しっとりと濡れていた。
その指を見たゲオルグは再びフェイトの割れ目へと指を伸ばす。
今度は割れ目に沿ってなぞるように、少し強めになでていく。
「ひうっ! やっ・・・」
先ほどよりも大きな声がフェイトの口から上がる。
「うんっ・・・はあっ。 やんっ、あんっ・・・」
ゲオルグの指がフェイトの秘所をする度にフェイトの声が上がる。
そしてフェイトの秘所は奥からあふれてくる蜜で濡れそぼり、
その割れ目はわずかに口を開けていた。
「フェイト、指を入れるよ」
「うっ・・・うん。 いいよっ・・・あんっ!」
余裕のない声でフェイトが答えると、ゲオルグは意を決して右手の人差指を
フェイトの割れ目へと差し入れる。
さして強い力で押しこむこともなくゲオルグの指はフェイトの胎内へと
飲みこまれて行く。
(うわっ、なんかうねうねしてる・・・)
フェイトの秘所はゲオルグによる胸への執拗な愛撫の成果もあってか、
既にゲオルグのモノを受け入れる準備ができていて、侵入してきたゲオルグの
指を膣奥へと誘うように蠢いていた。
そこでゲオルグは初めて自分の股間に目をやった。
(うわっ、スゴイ・・・)
そこには痛いほどに屹立したゲオルグのシンボルが存在していた。
「フェイト」
「んんっ?」
「挿れるよ。いい?」
ゲオルグが尋ねるとフェイトは黙って頷いた。
「初めては痛いらしいけど・・・」
「大丈夫だよ、ゲオルグ。心配しないで・・・」
そう言ってフェイトはゲオルグに向かって微笑みかけた。
「うん。 じゃあ、行くよ」
ゲオルグは己自身のモノを左手で支えると、フェイトの秘所に向かって押しあてる。
「いくよ」
ゲオルグはそう言うと体重を掛けて一気にフェイトの胎内へ押し入った。
「んううううううっ!」
フェイトが苦しげな声をあげ、ゲオルグはフェイトの顔を見る。
「フェイト、大丈夫?」
「うん、大丈夫。っていうか、あんまり痛くないかも・・・」
「えっ? そうなの?」
てっきり痛みから声をあげたと思っていたゲオルグは意外そうな声をあげる。
「ひょっとしたら、処女膜が破れてたのかも・・・。激しい運動なんかで
やぶれることもあるらしいし・・・」
フェイトはそう言うとゲオルグに向かって手を伸ばす。
「でも、男の子とこんなことするのはゲオルグが初めてなんだからね」
「判ってるよ」
ゲオルグは片手でフェイトの手を握り、もう片方の手でフェイトの頭をなでながら
微笑みかける。
すると、フェイトの方もゲオルグに向かって笑いかけた。
「ねえ、フェイト。 動いていいかな?」
しばらくしてゲオルグがそう尋ねるとフェイトは小さく頷いた。
「じゃ、動くよ」
ゲオルグはそう言うと、ゆっくりと腰を動かし始める。
「はああああっ・・・うんっ!」
途中まではゆっくりと進み、最後に勢いよく突き入れると
フェイトはその動きに合わせるように甲高い声をあげる。
フェイトがあげる声を聞きながら徐々にゲオルグは腰の動きを速めていく。
部屋の中にパンパンという音が響き始めると、さらにフェイトのあげる声は
激しくなっていく。
「うんっ、あんっ、あんっ! やん、あ、あ、あぁんっ!」
同時にゲオルグはフェイトの秘所の蠢きに、己の限界が近いことを感じていた。
「フェイトっ、もう、僕っ!」
切迫していることを感じさせる声をゲオルグがあげる。
そしてゲオルグの怒張の先端がグッと膨らみフェイトの膣内を押し広げる。
「ひぅんっ! やっ、あんっ!あ、あ、あ、あああああんっ!」
「フェイトっ!」
ゲオルグは最後にフェイトの名を呼び腰を奥まで突き入れた。
「ふぁっ!やああああっ!」
ゲオルグの怒張からフェイトの胎内に精液が注ぎこまれる。
その間、フェイトは時折ビクっと身体を震わせていた。
やがて、射精が終わりゲオルグが下半身を引き抜くと割れ目から白濁液が流れ出る。
濁った思考でぼんやりとその光景を見ていたゲオルグだったが、
その意味するところを不意に悟って、一気に顔が青ざめる。
「ごっ、ごめん、フェイト! 僕、中にだしちゃった!」
だが受け止める側のフェイトは冷静だった。
「大丈夫だよ。 後でお薬をもらっとくから、心配しないで」
「でも・・・」
なおも言い募るゲオルグの首に手を回すと、フェイトはゲオルグに抱きついて
キスでゲオルグの口をふさいだ。
「んっ・・・」
しばらくしてフェイトは唇を離すと、ゲオルグの眼をじっと見た。
「だから、大丈夫だって。 それに、ゲオルグとの子供だったら私・・・」
そう言ってフェイトは上気した頬をさらに赤く染めて恥ずかしげに目を閉じる。
「本気?」
半ば怯えた様子で言うゲオルグに対してフェイトはペロッと舌を出す。
「半分はね。 でも私だってまだ子供は早いとおもってるよ」
フェイトがそう言うのを聞いていたゲオルグは内心で胸をなでおろしながら
フェイトの肩を掴んで真剣な表情を作る。
「それでも、次からは僕が気をつけるから」
「そう?」
「うん」
そしてフェイトとゲオルグはお互いの額をこつんとぶつけるとくすくすと笑った。
しばらくすると、フェイトはシーツを身体に巻きつけて立ち上がる。
「じゃあ、私はシャワーを浴びてくるね。 ゲオルグは先に寝てていいよ」
「僕もシャワー浴びるよ」
「じゃあ、少し待っててね」
フェイトはそう言うとバスルームに消えて行った。
その背中を見送ったゲオルグはドスッとベッドに倒れ込む。
(あーあ、やっちゃったよ・・・。この歳で子持ちなんてシャレにならないのに)
シーツに顔をうずめて自己嫌悪に陥るゲオルグ。
だが、シーツにしみ込んだフェイトの匂いはゲオルグに先ほどまでの
淫猥な光景を思い起こさせる。
「フェイト・・・きれいだったな」
フェイトの裸体を思い起こすゲオルグを徐々に睡魔が襲う。
「フェイトのこと大事にしてあげないと・・・」
ゲオルグは最後にそう呟くと、フェイトのベッドの上でそっと目を閉じた。
それから8年、2人の間にはいろいろあった。
ゲオルグの情報部への異動。
2人そろっての機動6課への配属。
そして、JS事件。
それらを乗り越え、2人は今日新たな門出を迎える。
真っ白なタキシードを着たゲオルグが大きな木製の扉の前で立っていた。
そこに、同じく純白のドレスをまとったフェイトが現れる。
「お待たせ、ゲオルグ」
「うん」
そう言ったゲオルグはフェイトの姿を改めて見る。
大胆に開いた胸元からはフェイトの豊満な胸の谷間が覗いていた。
「やっぱり、もう少し大人しめのデザインの方がよかったんじゃ・・・」
「そう? どうして? 私はかわいいと思うけど」
そう言ってフェイトは大きく広がったスカートを少し持ち上げる。
「そんなセクシーなフェイトの姿は俺だけのものにしたいんだよ」
「・・・ひょっとして、嫉妬してくれてるの?」
「悪いかよ・・・」
むくれた表情をするゲオルグの腕にフェイトは抱きつく。
「ううん、うれしいんだよ。 でもね・・・」
そこで言葉を切り、ゲオルグの顔を上目づかいに見上げた。
「心配しなくても、私はずっとゲオルグのものだよ」
「なっ・・・」
出会ったころと同じ、邪気のない笑顔にゲオルグは言葉を失う。
そんなゲオルグを面白そうに見ながらフェイトは声をあげて笑う。
「ねっ、ゲオルグ!」
そして笑いを収めるとフェイトは微笑を浮かべた顔をゲオルグに向ける。
「なんだ?」
「これからも、ずっとよろしくね。 この子ともども」
そう言ってフェイトはゲオルグの手をとり自分のお腹に押しあてる。
「この子って・・・・・まさか!」
「うん。3か月だって」
「なんでもっと早く言わないんだよ!?」
「えへっ、びっくりさせようと思って。 驚いたでしょ?」
悪戯っぽい顔で笑うフェイトに対してゲオルグは唖然とした表情を見せる。
だが、すぐに真剣な表情を浮かべるとフェイトの両肩を掴む。
「お前もこの子も絶対に俺が守る。命に代えてもな」
「ありがと。 でも、それじゃだめだよ。 ずっといっしょにいてくれなきゃ」
「判ってる」
ゲオルグは頷くとフェイトに顔をよせる。
後少しで唇と唇が接触しようとしたところで、フェイトの手にその前進は阻まれる。
「だめだよ。 それはあっちでやらないと」
そう言ってフェイトの指差す方向を見たゲオルグの視線に、
多くの知り合いの顔が飛び込んでくる。
その表情はどれも一様にあきれ顔だった。
「やべっ・・・恥ずかしい・・・」
そう言って俯くゲオルグの手をフェイトが握る。
「いこっ、ゲオルグ!」
そう言って満面の笑みを浮かべるフェイトにつられ、ゲオルグも笑う。
「おうっ! 行くぞ!」
そして2人は腕をからめ合い、参列者の待つチャペルへとゆっくりと踏み出した。
後書き
やってもーーーーーーたーーーーーーー!
ということでゲオルグ×フェイトのエロ話です。
この後、短いですがおまけをつけようと思ってますのでそちらもお楽しみに。
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