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『外伝:青』崩壊した世界に来たけど僕はここでもお栄ちゃんにいじめられる

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外法には外法をぶつける話《後編》

 
前書き
お久しぶりです。クソ作者です。
今回は舞くんのお兄さんを精神的に痛めつけるお話です。
あと舞くんのお兄さん、今回はめっちゃブーメラン投げまくります。「いやお前人のこと言えんだろ」ってツッコミたくなるような場面が沢山あると思うので、ぜひ探してみてください。

それでは本編、どうぞ。 

 
数日後。
葛城財団本部。

少し前まで慌ただしかった財団本部は今は落ち着きつつあり、かつての平静を取り戻してはいる。

その騒ぎとはなんなのかと言えば、この財団のトップ、葛城 恋がいきなり化け物になったことだ。

元からバケモンみてーな見た目だろ。と陰口は各所で叩かれてはいるが、文字通りそうなった。

肥え太った身体はさらに肥大化し、身動きは完全に取れなくなった。
ぬめぬめとした粘液を分泌し続け、体の至る所からは爬虫類のような鱗が生え始め、
人間と爬虫類。その間の何かとなった代表を見て財団職員は勿論大騒ぎ。
肉体だけでなく精神にも異常が見られ、幼児退行し泣き叫ぶ代表。
そこにいる者は誰一人として口には出さなかったが醜いことこの上なかった。

ありとあらゆる手法を用いて元に戻そうとはしたがまるで意味をなさず、
医療系のサーヴァントに治療させてみてはと提案したが、代表の所持するサーヴァントは全員戦闘技能と魔力供給に関する知識以外は全て欠落させられており何も出来なかった。

そうして数日。祈ることしか出来なかったがこうして自然治癒し今ではかつての姿に戻りつつある。

身体が動くようになったら今までできなかった分ヤリまくってやる。
と言っているように精神面も安定してきた。

と、黄衣の王の魔力をほんの少し分け与えられ死にかけた彼。

そこで彼の弟とその愉快なサーヴァント達は、そんな兄に追い打ちをかけることにした。

「?」

ある日、挨拶もなしに1人の隊員が部屋にやってきた。

「おい、なんだ?」
「……。」
「おい!!!」

呼んでも何も言わない。
焦点の定まらない目で何処か分からないところを見て、スタスタと液晶テレビへ歩いていく。
その手には凶器…ではなく1枚のディスク
今は動けずベッドに寝転んだままの代表はそんな彼を止めることはできず、ただ叫ぶだけ。

「聞いてんのか!?何してんだ!!」
「…。」

テレビをつけ、ディスクを挿入する。
さらに何を思ったのか、見やすいよう彼は代表の眠るベッドを見やすい位置へと移動させた。

「おいおい、何するつもりなんだ?えぇ?」

何を見せられるんだ。
不安とちょっとした期待を織り交ぜつつ、やや半音上がった調子の良い声で尋ねるも、彼は何も話さない。
ただ、

「いあ…いあ」

とだけ聞こえた。
しかしそこで気が付く。

「おま…っ!?」

これは罠だと。

「か…あ…っ!?」

非常に良くできた罠だった。
発動条件はディスクの起動。映像の再生時。
その瞬間、周辺には外からはいることも中から出ることも不可能な結界が張られ、更には指一本動かすことも出来なくなる。

まんまと術中にはめられ、何か言おうとするが口が動かない。
ただ苦しそうに息を発するだけだ。

「だ…だっ、れか…来」

無論、音もシャットアウトされる。
助けは来ない。サーヴァントも来ない。
声が発せなければ、令呪も使えない。
この良くできた罠にはめられ、何をさせられるのかと思えば


「おうい、見てるかーい。」

ただ、映像を見せられるだけ。

「…!?」
「よう。現実で会うのは久しぶりだナクソ兄貴」

そこに映っているのは葛飾北斎。
ただの北斎じゃない。自分が血眼になって探し求めている、あの憎き弟の北斎だ。

大画面の液晶テレビには彼女の顔。カメラを覗き込むようにしてこちらを見ている北斎。
得意げそうな笑みを浮かべながら、彼女は話を始める。

「今とんでもない事になってるのは知ってる。そんな兄貴に1つ見舞い品でも寄越してやろうかと思ってネェ。とびっきりのぷれぜんとを用意してやった。」

プレゼント?なんだそれは?
これがプレゼントだとでもいうのか?ふざけるのも大概にしろ。
そうキレ散らかしたい身体も口も一向に動かせないままだ。

「こういうのは〝びでおれたあ〟ってのが定番なんだろ?」

ビデオレター?何を言ってる?
そういえば、画面に映っている北斎はよく見ると裸だ。
これからオナニーでも見せつけてくるのかと思ったが、周囲からは性行為らしきいやらしい水音と漏れる嬌声も聞こえてきた。

これは…北斎の後ろで誰かが何かをしている。
一体何だ?その答えはすぐに分かった。

「そらっ、感動のご対面だ。」

北斎がどく。
そこにいたのはゴッホ。
かつて自分のサーヴァントであった、ゴッホ。
自分もフォーリナーが欲しいというワガママで歪んだ聖杯から産み出したあのゴッホだ。
そんな彼女が、一糸まとわぬ姿でちょこんとカメラの前に座っている。

「…えへへ。お久しぶりですマスター様。」

何を笑ってる。
こいつは何をしている?どうしてそんな所にいる?
いや、追い出したのは確かに自分だ。
だがそこに行っていいと言った覚えは1度たりともない。

「いえ、失礼しました。今はもう〝元〟マスター様でしたね…。」

あの死ぬほど憎たらしい弟の元へ行けとは。いや、そこにだけは行って欲しくなかった。

ゴッホの後ろ。そこでは弟がサーヴァントと交わっている。
さっきから聞こえている水音の正体はこれだ。
交わっているのはアビゲイル。楊貴妃。
いずれもフォーリナーのサーヴァント。
複数のサーヴァントと交わるなんて、こいつはとんでもないクソ野郎だと兄は唇を噛んだ。
更にその上、

「ゴッホはこれから今のマスター様…大好きなお兄様と交わります。ですからその一部始終を余すことなく元マスター様へお見せしますね。」

サーヴァントを奪うなんて、人の心を持った者が出来ることでは無い。その上性行為を迫るなんて言語道断だ。
これは鬼畜の所業。クズ中のクズではないかと心の中で憤った。

「それではお兄様…。」

ゴッホがそう言うと、彼に抱かれて乱れていた楊貴妃が名残惜しそうにどく。

「あぁ…おあずけされてしまうのですね。」
「ごめんねユゥユゥ。これから僕、ゴッホちゃんのことブチ犯さなきゃいけないから。」

「仕方ありませんね。では飽きるほど抱き尽くした後、また私と。」
「うん。ほらアビーも。」

弟の身体に擦り寄って、キスをしていたアビーもまた離れていく。
そうしてこれでもかとハーレムっぷりを見せつけてきた彼はゴッホを犯しにかかる。

「ほらゴッホちゃん。おいで。」
「では、元マスター様。これからゴッホはお兄様に抱かれます。」

そう言ってゴッホは、ベッドに腰かけている弟のそばに向かう。

「前に教えたこと、覚えてる?」

弟がそう言うと、ゴッホは何を言うまでもなく、吸い寄せられるように彼の股間…その屹立した剛直を咥え始める。

「んむ…っぢゅる…っ♡」
「そうそう上手。最初はゆっくり。じっくり舐め回してね。」

彼の指示通りゴッホは舐る。
小さな口で亀頭を精一杯くわえ込んだり、裏筋をつーっと舐め上げたり、陰茎全体を丹念に舐めていく。

「…。」

自分の何倍もある弟の巨根。
持ち主の顔とは違い凶悪なそれは舐められる度にびくびくと反応する。

なんてグロテスクな見た目だろうか。
ただデカイだけのソレで、満足させられるわけがねぇだろ。

古代ギリシャの美的感覚においては大きいものは愚かと醜さの象徴であり、小さいものこそ美しく、倫理的で清いものだった。
彫像などにそれが顕著に出ている。
つまりだ、自分のそれは美しく、逆に弟のそれは醜いことこの上ない。

と、話せないので頭の中でそういった負け惜しみみたいな豆知識を広げているうちに、液晶の中ではそれとは正反対に巨根を見て恍惚とした表情のゴッホは弟のモノをしゃぶり尽くしている。

「んむっ♡ぢゅるっ♡ぢゅぼぼぼぼぼっ♡♡♡」
「すごいすごい…ゴッホちゃんは相変わらず食いしん坊だね。喉奥まで飲み込んじゃった。」

下品な音を立ててしゃぶるゴッホ。
嬉しそうに、貪欲そうに、弟のそれにがっつくゴッホ。
自分のものを咥えた時には、そんな顔をしたことなんて1度たりともなかった。

「…。」

時々カメラ目線になり、冷たい視線を向けてくる。
まるでお前の小さいものなんてなんの価値もない。大きさこそが正義なんだと言わんばかりに。

「じゅぶっ♡じゅぼ…ぢゅるる…っ♡」
「もう…ダメ…。」

優しく頭を撫でていたが、射精が近くなると今度は彼女の頭を押さえ付けた。
逃げられないように、一滴残さず口で受け止めてもらうために。

しかし、そんな心配は無い。
元よりゴッホは逃げるつもりもないし、一滴も残さず飲み干すつもりなのだから。

「出るよ…ゴッホちゃん…っ♡」
「ぐぶっ!?ぶふっ!!」

そうして射精を迎え、弟は無遠慮に口の中へとぶちまける。

「ん…んんっ...ごきゅっ…んっ♡」
「…っは、はぁ…っ。ゴッホちゃん、喉鳴らして飲んでる…そんなに美味しいんだね。」

喉奥まで堪能し、そうしてやっと彼女は弟の忌まわしき巨根から口を離した。

涎の糸を引き、ゴッホはそれを口で拭うと「えへへ…」と口元を緩ませて笑った。

「ごちそう…さまでした。」
「どうだった?」
「お兄様の精液、とても…美味しかったです…。とっても濃厚で、喉に絡みついて、強い雄の匂いがしました…♡えへ、えへへ…えへへへへへ…♡♡」

感想を述べ、不器用に笑ってみせる。
そんな彼女をゆっくりと抱き寄せる弟。
それに応えてゴッホもその小さな手を背中に回して抱きしめ返す。

「…。」

そこには愛があった。
兄には無くて、弟には有るもの。

別に自分にはゴッホ以外に都合のいいサーヴァントはごまんといる。
だが、そこに愛は無い。
皆貪欲に自分の肉棒を求めねだるが、愛だけは無かった。

洗脳され、従わされたサーヴァント達は愛なんて与えない。
ただただ葛城恋に心酔し、自分と偽りのマスターの欲望を満たすべく腰を振るのみ。

愛なんて、どこにもない。

「ぐぐ…っ!ぐぎ…ぎぃ…っ!!」

無意識のうちに兄は、弟に嫉妬してギチギチと歯ぎしりをしながら見ていた。

ムカつく。許せない。
あんなクズが幸せになる権利なんてどこにもない。
自分から全てを奪い去り、人生を台無しにした虫以下のゴミクズの分際で。

許せない。今すぐぶち殺したい。
今にも暴れ出したい気分だが、体は相変わらず一切動いてくれなかった。

愛なんて必要ない。
セックスというのは自分が気持ちよくなれればそれだけでいい。
そう思っていたが、こんなものを見せつけられてはたまったものでは無かった。

自分のモノだった彼女が盗られ、こうして愛に溢れた行為に及ぶ。
それが憎くて憎くて仕方がない。

しかしその感情は憎いでもなくただ『羨ましい』から来る嫉妬であることは、この男は永遠に気付かないだろう。

「じゃあ、ゴッホちゃん。」
「はい…。」

抱きしめたまま、ゴッホはゆっくりと腰を上げ、弟のソレに自分の秘部をあてがう。
規格外のソレは、ゴッホにはあまりにも大きすぎた。
入るわけが無い。もし無理やり入れようものなら壊れてしまう。
しかしそんなこと関係なしに

「あ゙…っ♡♡あああ゙あ゙っ!!」

浮かせた腰を掴み、そのまま強引に下ろす。
ずぶずぶと無理矢理挿入し、侵略していく。
身体をのけぞらせ、悲鳴にも近い声を上げるゴッホ。
ボコッと腹部が出っ張り、明らかにオーバーサイズのものが強引に入ってることが分かる。

「か、かひゅ…ひ、ひ…ひっ、ふーっ♡ふーっ♡」

乱れる呼吸、ガクガクと震える小さな身体。
無理矢理あんなものが入ればこうもなる。

けど、

「えへ、えへへへへっ♡えへへへ…おなか、おなかがすごいことになってます、お兄様のおちんちんの形…覚えちゃいますよぉ…♡」

笑っている。

「あんな粗チンとぜんっぜんちがう。こんなことされたらもうお兄様以外のおちんちんじゃ満足できないです…」

自分が犯してやっても嬉しそうな顔1つしなかったのに、
そいつに犯されて恍惚とした表情をうかべるゴッホ。

「痛い?」
「痛い…です。でも、痛いのは好きです。気持ちいいです…♡お兄様のモノがゴッホを貫いている。わたしがお兄様に侵略されてる。強引に犯されて、こうしている間にもお兄様色に染め上げられていく感じがして…ゴッホはもう」

「…。」(よく喋るナァ…)

その良く回る舌に感心しつつも、北斎は呆れた目を向ける。

「じゃあ…動かすね。」

喋らせたままにするな。という意図を理解したのだろう。
まだ長々と感想を述べる彼女のことは一切無視し、彼はゴッホの腰を掴むと

「はうッ!?」

オナホでも扱うかのように、上下に動かし始めた。

「だっ、だめですお兄様…っ♡ごっ、ごっほ…ゴッホこわれますっ♡ごわれぢゃいばず♡おがじぐなりばすよぉ!!!」
「もうおかしいからいいでしょ。」

相手がどうなろうが知ったことでは無い。
挿入したまま動かず上の口でベラベラ話し出す方が悪い。

「あ゙ッ♡あぁうッ!!!」

悲鳴にも近い嬌声が吐き出される。
突き上げる度に、またボコッと出っ張る腹部。

「やべでぐだざいぃ!!ごっこれいじょうはぁ!!!!」

痛いだろう。苦しいだろう。
モノの様に扱われ、意見に耳など一切貸して貰えず。

「だって、こうしろって言ったのはゴッホちゃんでしょ?」

でも、それは彼女自身のお願いでもある。

「えへっ♡えへへへっ♡で、でもほんきでやるなんて…おにいしゃま、きちくですよぉ…♡ジョークにきまってるじゃないですかぁ…♡」
「ジョークなんだ。へぇ…。」
「うっ、うそですそれがジョークです!!ゴッホ言いました!!撮影前に言いまじだ!!!」

目を細めて聞き返す彼にゴッホは慌てて返答する。

「滅茶苦茶にしてください!!ゴッホがやめろと言っても、懇願しても続けてもらって構いませんって!!あっ!あああああと…ゴッホ、痛いのは大好きですが…」
「ですが?」
「お兄様にされるのは…もっとすきです…♡」


ゴッホがそういうと、弟は容赦なく腰を動かす。
お前のことなど知ったこっちゃない。とでも言いたげに。
ゴッホの腰をしっかりつかみ、絶対に逃げられないように固定して突き上げる。

「はっ、あ、ああっ♡しゅきっ♡♡いだいのしゅぎっ♡♡おにーしゃまっ♡♡♡もっと♡もっとれすぅ♡ゴッホをモノみたいにあつかってぇ♡つかいすてのオナホみだいにぃ゙いいっ!?」
「…」(本当によく喋るナァ…。)

乱暴に突かれるも、ゴッホは懇願する。

痛いことなら自分もしてやった。
なのに、なんだその顔は、
1度も見せたことの無いその緩みきったヨガり顔。
だらしなく開かれた口からはヨダレを垂らし、お兄様、お兄様と甘ったれた声で呼ぶ。

イライラする。ムカついてくる。
別にゴッホが取られようがどうでもいい。
ただどうしてそいつが良くて、自分がダメなんだ。

なにか劣っているか?いや、自分は弟に何でも勝っている兄だ。
兄が弟より劣るわけが無い。
なのに、

「えへへへへっ♡♡♡じ、じぬっ♡おにーさまのおちんちんっ♡ぎぼぢよずぎでじんじゃいばずっ♡♡♡あんなキモいもとますたあのそチンよりぃ♡おにーさまのおちんちんのほうがぜんっっっぜんいいれすぅ♡♡♡」

「へぇ、そうなんだ。」

「ふとさもっ♡もちろんおおきさもっ♡テクニックだってだんぢがいでずよぉ…っ♡」

もう嫌だ
見ていられない。
大して好きなサーバントでもないのに、弟に奪われたとなると頭の中が、心がぐちゃぐちゃに掻き回される。

「ぎっ…ぐぅぎぎぎぎ…!!ぃいいいいいいいい…っ!!!!!」

叫べない、動けない。
この溜まりに溜まりきったイライラは今どこにぶつければいい。

憤死してしまいそうだ。
許せない。
殺してやる。
今すぐ俺の目の前に現れろ。
命令だ。
弟は兄の言うことを聞くものだ。
来い、来い…!こっちに来い!!!!
来いって言ってるんだ!!!
セックスに興じてねぇで早く俺様の目の前に来い!!!

「ああああっあ、ああっ♡おにーしゃまっ♡ぺーすはやくなってましゅっ♡さてはもうイキそうなんれすねっ♡そうなんれすよねぇっ♡」
「そうだよ。ゴッホちゃんの中に遠慮なく出すからね。」
「えへっ♡えへへへへ…♡おにーしゃまのせーし♡いちばんおくにごえんりょなくぶちまけちゃってくらはいよぉ♡もうあいつのしょうこ、ぜぇんぶおにーしゃまのざあめんでうわがきしちゃうんれすよぉ♡なにもかも、ぜんぶ、みもこころも!ゴッホを、おにーしゃまのモノにっ♡」
「…っ。」

突き上げるのをやめて、強く抱きしめる。
絶頂だ。

「あぐ…あっ、あぁ…っ♡♡」

ゴッホもまた痙攣し、背中をそらして体全体を使って快楽を味わっている。

「あ、あづい…おにいさまの…せーしが、ゴッホのなかにどくどくとそそがれてます…ふ、ふふっ、えへへへへへへ♡」

そうしてゴッホもまた抱きしめ返す。
離れたくないように、彼もまた逃がさないように。
一番奥に一番濃いのを出して、あいつのことなど何もかも忘れさせてやると言わんばかりに、
ただ強く抱き締めながら、余韻に浸った。

「これでもう…ゴッホは、お兄様の(モノ)。あいつの痕跡なんて、すこーしも残っちゃいませんよぉ♡」

「そうだね。おめでとう。」

そうして彼はモノを扱うかのように、強引にゴッホを自分の巨根から引き抜く

「おっ、お兄様!?まっ待ってください!今イッたばかりでタイミングというもおぐっ♡おおお゙お゙っ♡♡♡"」

軽い彼女の身体は簡単に持ち上げられてしまう。
無理矢理引き抜かれ、下品な声を上げてまたも盛大にイき、潮を吹き散らす。

「…。」

そばに倒されたゴッホは動かない。
いや、痙攣はしている。
そして…

「さぁ舞様…お次はこの私とお楽しみの続きと参りましょう?」

四つん這いでこちらにおしりを向け、さらに、ふりふりと振って誘惑する楊貴妃の姿が。

世界三大美人の1人、お前ごときがセックスしていい相手じゃない。

そう思うも、そんな兄の思いを嘲笑うかのように弟は楊貴妃の腰を掴み、

「ま、舞様?そこは違っ…ひぐぅっ!?」

あろうことかアナルへその剛直をぶち込んだ。

「おっ♡おひりっ♡おひりはらめっていったのにぃ♡」
「楊貴妃モード崩れてるよ、ユゥユゥ。」
「ち、ちがうのぉ♡マイマイがそうやって…あっあぁあ♡♡♡♡」

気持ちよさそうに喘ぐ楊貴妃。
ゴッホを寝盗られた怒りを冷ます猶予など一切与えず、彼はまたことに及び始める。


それから、

「もう、舞さんってばぁ♡こんな幼気なサーヴァントに興奮するだなんてぇ♡ほんっとうにいけない変態さん♡」

「だめっ♡これいじょうはむり!むりむむりむりぃっ♡おしりでイクのしかかんがえられなくなっちゃうからぁ♡」

「じぬっ♡おにーしゃま♡これすきれすっ♡いだいのしゅぎ♡おにーしゃまもしゅぎっ♡じぇんぶらいしゅぎれすよぉ♡♡♡」


何分、いや何時間経ったろうか。

ひたすら弟とフォーリナー達の性行為を見せられ続ける。

1人が終われば、次の控えが
その控えが終われば、また次の控えが、

楊貴妃、
アビゲイル、
ゴッホ、
一巡りすればまたそれの繰り返し。
ヤツのグロテスクなソレは一向に衰えることがない。

なんだこいつの性欲は、底なしか?
と人のこと言えない兄はやや引いている。

そして…、

「じゃ、最後にめっせえじでも送ってやろうか。」

倒れているゴッホにカメラを向け、北斎がそう言った。

「えへ…そう、ですね…。」

身体中を体液まみれにし、股からはこれでもかと出された精子が溢れだしている。
虚ろな目で、しかし笑顔で、
両手で健気にピースしながらゴッホはカメラに向かって言った。


「ゴッホはもう、お兄様のおちんちん無しじゃ生きられない身体になっちゃいましたぁ♡粗チンでテクなしのキモい元マスターさん♡そんなあなたに贈る言葉は…駄目(のーいと)無理(ねいん)絶対(にーま)♡もうあなたのところになんか、戻りませんよぉ♡うふふ、えへへ、えへへへへへへ…♡」


そうして、映像は終わった。


「……。」
「……。」

身体が、動く。

「あ、あ…。」

ちゃんと声も出る。
それと、


「あれ?ここは…だ、代表?」

操られていたであろう男も、開放されたらしい。
だが…

「お、俺なんでこんなとこに…すいません!勝手にお部屋に入ってしまい」
「クソマンコ共ォ!!!コイツを殺せェェエエ!!!!!」
「エエーッ!?」

操られていた?
そんなの知るか。
この怒りはまず、てめぇにぶつけてやる。

「ま、待ってください代表!俺が何を」

次の瞬間、彼の首が飛ぶ


「ふーっ!ふーっ!ふぅぅぅう…!!!」

いいやまだだ
俺様の怒りはまだ収まらない。

「代表!!」

そんな時、自動扉が開いて続々と研究員の幹部やや実働部隊の各隊長が入ってきた。

「部屋が開かなくなり、何事かと思…」
「こんなことになったのも…てめぇら使えねぇグズがチンタラやってるせいだ!!!!!」
「あ、あぁいや…!」
「ぶっ殺す!!てめぇら全員ここで俺様がぶっ殺してやるよォ!!!!」


全員、何が何だか分からなかった。

暫く代表が部屋から出てこなくなり、気になって向かってみると不思議な力で開かなくなった扉。
あれこれやっても開かず、そうしたらいきなり開いて、まさかの殺してやると言い放たれる。

自分達は失敗もしてない。
なのに、なぜこんな目に…?

「がはっ!?」

1人が腹部を斬られ、臓物をぶちまける

「お待ちください代ひ…」

1人が射抜かれ、壁に磔にされる。

上半身を吹き飛ばされる者、猛毒で苦しみ抜いて死ぬ者、蜂の巣にされて死ぬ者。死んだことすら気付かず死ぬ者、

皆、代表の思いつく限りの方法で殺し尽くされた。

やり場がなくて困っていた怒りの矛先は、こうして幹部クラスの者達へと容赦なく向けられた。

「ははは!!ぶっははははははははァ!!てめぇら死ね!!役立たずは皆死ね!!クソ野郎どもが!!俺様がこうなったのは!!全部!!てめぇらの!!せいなんだよ!!!」

そうして怒りが収まるまで殺戮を続ける代表。

しかし、これが愚かな事だということにはまだ気付かない。

八つ当たりのせいで研究員の幹部クラス、そして実働部隊のほとんどが殺された。

これにより新兵器の開発は滞ることになり、開発中のものも中止となる。
実働部隊も多くのものが減り、人員不足、もしくは経験に長けたものがいなくなった。


このNTRビデオレター作戦。
実はかなりの損害を財団にもたらしたのだった…。 
 

 
後書き
赴くままに書いたら8760文字ですって!!
NTR超大嫌いなクソ作者ですがこういうのは大好きっす!!

では以下は解説

かいせつ

⚫NTRビデオレター大作戦
ゴッホの提案した作戦。
自分が寝盗られる様をビデオに撮り、それを元マスターに送り付けるとかいう鬼畜の所業。
さらにおまけとして舞くんが色んなフォーリナーとヤりまくるシーンも5時間ほど詰め込まれている。
この時、北斎はカメラ役に徹していたが撮影終了後、フラストレーションが溜まりに溜まっていたのか舞を気の済むまでブチ犯した。

⚫操った男に発信機とかつけて本拠地割り出せば良かったのでは…?

嫌がらせをしたい、というのが1番の目的だったので。
それに本拠地割り出すよりも敵の兵を減らす、兵器開発を頓挫させるなどとんでもねぇ効果を発揮したのでまぁ結果オーライということで。


次回は舞くんが犬になるお話だよ!!
またかよ…。って思うのはダメだよ!!
またね!!
 
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