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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う

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(!閲覧注意!)お礼にあたしは、彼女(かれ)を知る

 
前書き
こんにちは、クソ作者です。
今回は…もうネタバレします。お栄ちゃんのマスター、舞くんの性別がバレるお話です。
あとやっぱ男の娘が出てくるから閲覧注意だよ。
それでは本編、どうぞ。
 

 
「…。」


深夜。
北斎先生に言われた通り、あれからあたしは未完成の小説を完成させるべく、ノートパソコンとにらめっこしている。

割とすぐ完成するのでは?と思ったけど思ったようにいかない。
ああでもない、こうでもない。これで自分が満足するのか?この展開で良かったのか?
人物の心情は読者にきちんと伝わるか?
書き方もそうだ。
簡単過ぎても良くない。逆に難しすぎても読者によっては書き手の意図を汲み取りづらくなってしまう。

眉間に皺を寄せ、口をへの字に曲げて悩み、目をしかめ、閃くと頬が緩む。
まさにパソコンとにらめっこしている状態。

そんなことを繰り返し、日が暮れるまでに終わるだろうとタカをくくっていたのだが、


「終わっ…たーーー…。」

満足いくレベルにまで書き上げ、うんと伸びをする。

「…真っ暗じゃん。」

窓に目をやると、そこは暗闇。
次に壁に掛けてある時計に視線を移すと時刻は既に7時を過ぎようとしていた。

「そんなにしてたんだな、あたし。」

そうして少しぼうっと窓を眺めていたら、ガチャリとドアが開いた。

「できたかい?」
「あぁ、ちょうどいいところに。」

そこで部屋に入ってきたのは北斎先生と舞さん。
鍵をかけるのを忘れていたと思いつつ、あたしは作品が完成したことを伝える。

「待たせちゃってすいません。でもその代わりできました。ちゃんと満足のいく物が。」
「あぁ、そいつァ良かった。」

と、あたしの横にずいと顔を寄せ、ディスプレイの中の文字列を目で追っていく。

「これだけ時間かけたんだ。大層な名作になってるだろうからおれも本腰入れて挿絵描かないとナ!」
「いやそんな…。」

視線はそこからずらすことなく、ただ読み続けながら嬉しそうにそう答えた北斎先生。
彼女は画面をスクロールしていき文章を読んでいく。

で、

「…あの。」
「?」
「〝アレ〟は…どうするのかなって。」
「あぁ、そうだった。」

舞さんが心配そうな顔をして、後ろにあるベッドを指さす

ちょうど解放してあげようってところに2人が来たし、いい機会だ。

席から立ち上がり、後ろのベッドに拘束してある香子に声をかけた。

「終わったよ、香子。」
「ん、んんっ♡んんーっ!!!」


ただそこに腰かけたり寝転がっていたわけじゃない。
仰向けに寝かせて足を開かせたまま縄で固定。
手も後ろで縛ってあるし香子はもぞもぞともがくことしかできない。

それと性感帯の乳首はローターで挟み込んでいる。
下の方は前も後ろもしっかりおもちゃを入れておいた。
とはいっても浅く挿入してるし、ローターもバイブも振動は最も弱い微弱なものにしてある。

なので、イケない。絶頂を迎えられず、もどかしい感覚がずっと続く。

あたしに何か訴えようにも、ギャグボールを噛まされているので何も話せない。
最初は少し騒がしかったけど、時間が経つにつれ小さな嬌声しか漏らさなくなった。

「ふっ♡んんっ!!んーーー!!!」


のだけれど、2人が来てからいきなり騒がしくなる。
身体をよじって痴態を少しでも隠そうにも全くの無駄。
ガチガチに拘束してあるんだしただもがく事しかできていない。


人に見せるのも恥ずかしいあたしの小説を見せびらかしたんだ。
だったら、自分の恥ずかしいものも見せるべき。
そう思いあたしはあの後香子を拘束。
そうしてそのまま小説を書きあげる今までの間ずーっと放置していた。

北斎さんはそのままスルー。
だけど舞さんは気にせざるを得なかったみたいだ。

「んっ、ふぐ…ふーっ!!」
「何か言いたそうだね?どうしたの?」

ヨダレを垂らしながらも、香子は何か必死そうに私に言おうとする。

仕方が無いのでギャグボールは外してあげることにした。

「…ぷはっ!あ、葵様…!!い、いますぐこれを…っ!!」
「やだよ。」

外すなり訴えて来たのは拘束を解けと言う。
それじゃあお仕置にならない。
やる時は徹底的にやる。そう決めてるんだ。

「あたしさ、人には見られたくない恥ずかしいモノ見せられたんだよ。無理矢理、強引に。」

わなわなする香子。
なんとかして隠そうとするも、拘束された手足ではどうすることも出来ずなにか無いかと辺りを見渡している。
北斎先生に助けを求める視線を送るも、

「うん?なんでい。おれは読み物で忙しいんだ。そっちの問題はそっちで解決してくれ。」
「そんなぁ…!」

普通に断られ、即座に悲しい顔をする香子。


「だから香子にもそれなりに恥ずかしいモノ見せてもらわなきゃ釣り合いが取れないでしょ?って話。」
「恥ずかしいモノ…小説?小説ですか!?別にアレは人に見せても何のもんだ…」
「いや問題大アリなの。」
「しかしこうして契約はされました!!結果往来、終わりよければ全て良お゙っ♡♡♡おお゙お゙っ♡♡♡♡」


ああだこうだと自分のした事を正当化しようとうるさいので黙らせる。
アナルビーズを一気に引き抜いてあげると、汚い喘ぎ声を上げ限界まで背中を逸らしてビクビクと痙攣した

「わっ、香子、お客さん来てるんだけど。」

ついでに潮も吹いた。
後ろを見てみると両手で口を覆ったまま固まってる舞さん。
そして読むことを一旦やめ、こちらに興味が移ったのか

「……。」
「え、北斎さん?」
「今のはそそった。今風に言うんなら〝いんすぴれいしょん〟が湧いたっていうのかい?まぁ描くから続けとくれ。」

その場に座り込み、荷物からスケッチブックを取り出して香子の痴態を描き始めるのだった。

「にしても吃驚したヨ?発情した獣かと思った。お上品な方からはあんな声はそうそう出ねぇ」
「あぁまぁ…香子は夜こんなんで」
「こんなんじゃないれす……」

死にそうなか細い声でそう反論するも、聞いていない。

「〝ぎゃっぷ〟ってやつだナ?いいじゃないか。普段お淑やかな淑女が布団の上じゃ想像もできねぇ声を上げる。葵殿が書いた小説もそうだった。」

と、そう言いながら北斎さんは手を止めることをやめず、凄まじいスピードで描いていく。

「つ、続けていいの?」
「あぁ、いいヨ。」
「じゃ、じゃあ…。」

一応確認をとると続けろとのこと。
香子は一生懸命首を横にブンブン振っているけど、そうさせてもらう事にした。

まぁいいでしょ。ここ女しか居ないんだし。

「じゃあ、お客さんに全部見てもらおっか。ねっ。」







それからさらに夜は更け、
深夜。



「…。」

喉が渇いたので目を覚ますあたし。
隣には全く動かないものの、とりあえず胸は上下しているのでかろうじて生きている香子が確認できた。

ああそうだ。
あのまんまずっとやり通したんだ。
何度も何度も潮吹いて、北斎さんと舞さんの前で恥ずかしいとこ見せられて、
2人がいなくなってからもっとヒートアップして、泣くまでずっといじめ続けたんだった。

あぁ、なんか達成感がすごい。
小説も書ききった。香子も気が済むまでいじめ抜いた。
とても清々しい。


とはいっても喉はかわいているので、水を飲みに行くことにする。

冷蔵庫のあるところに行く際、客室を通ることになるのだけれど、

「まだ起きてる…?」

2人が泊まっている部屋はまだ電気が点いていた。
作品の挿絵を描いているのだろうか?
そう思うも、僅かに開いているドアからは光と一緒に話し声らしきものが漏れている。

「…っ…ぁ…ぁあっ」

いや違う。
話し声じゃない。

「…?」

好奇心が勝ってしまう
何をしているのかは分かる。
しかし、見てみたいという好奇心は止められない。
足音を立てず、ゆっくり扉に近付き、ドアの隙間からそっと覗き込む。

そこにはやはりというか思った通りというか、

「…お栄、ちゃ…っ♡だめ…っ!」
「なぁにがだめなんだい?」

シていた。

こちらから見えるのは舞さんの背中。
一糸まとわぬ姿で、拘束はされていないものの無抵抗で北斎さんに下半身をまさぐられている。

「で、出る…出ちゃうからぁっ♡♡」
「踏ん張って我慢しろ。もし出したらどうなるか…わかってるよナァ?」

思った通りの綺麗な背中。
真っ白で傷一つない、陶器みたいな背中。
北斎さんの責めで感じる度、背中に垂らされた長い黒髪が時折びくんと跳ねる。

背中だけでも感じる色っぽさ、艶々で真っ直ぐな長い黒髪。くびれのある腰、やや大きめのお尻とそこから伸びるすらっとした脚

後ろ姿だけでも分かる。この人は女性だって魅了してしまう色気を持っている。

「人様のさあばんと見ておっ勃ててんだ。おれァそんな節操無しのマゾ犬に育てた覚えはねぇヨ?」
「ちっ、ちがうの…ぼくは…!」

抗議する舞さん。
なるほど。つまり香子のあんな姿を見てムラムラしてしまったらしい。
それで北斎さんが嫉妬して、お仕置という流れだろう。多分。

しかし、今のセリフは…?
『おっ勃てる』って聞こえたような…。

「なんだい?」
「僕も…ああいうふうにされたいな…って、放置プレイ…またされたいって…っ♡」
「…ほー。」
「目隠しして、身体の自由を奪って、おちんちんもアナルも乳首も、気持ちいいトコ全部寸止めされて…お栄ちゃんはそんな僕のことを何時間も放置して、それから…それから…っ♡」



…?


おちんちん?


「…そうかい。つまりは式部殿がやられてたことを、お前さんにもしてくれと。」

こくこくこくと頷く舞さん。
そうすると北斎さんは目を細めてにんまりと笑うと、

「マゾ犬がおれに命令するな。」

いきなり冷たい表情になり、舞さんに付けられている首輪に繋がれているリードを引っ張った。

「あぁっ♡ぐ…っ♡」
「されたいだァ?お願いしますご主人様だろォ?」
「あぐ…っ♡ご、ごめんなさ」

謝ろうとした次の瞬間、舞さんは押し倒される。

「しばらく会わねぇ内に躾が抜けちまったのかもナァ?マゾ犬ぅ?」
「ち、ちがうんですご主人様!…ぼくは!」
「あぁやっぱダメだ。そこは〝わん〟ってだいぶ前に教えただ、ろッ!!」

そう言って、北斎さんは舞さんの股間を思い切り踏みつけた。

……待て。
ちょっと待って欲しい。
今まで後ろ姿しか見えていなかったから気づかなかったけど…


何か付いてる…!

「はぁ…っ♡あっ、あぁっ♡♡」
「どうしたァ?ご主人様におちんちん踏んでもらえて嬉しいよぉ♡って顔してるヨ?」

ぐりぐりと踏んでいるソレ。
それは紛うことなき

「おちんちん!!???!!?!?」
「っ!?」

おちんちんだ。

「あ。」
「おお、葵殿じゃないか。」

しまった。
驚きのあまり叫んでしまった。

「人の趣味にああだこうだ言えたもんじゃねぇが、覗き見すんのはちょいとどうかと思うヨ。」
「あ、あぁいや、たまたま開いてて、それで見ちゃったというか…。」

視線を落とす。
そこにいるのは、舞さん。
表情は固まっていて、フリーズしてる。
そして、

「あ」
「おっ、」

かなり力を入れて踏まれているであろうおちんちんが、暴発した。

「…。」
「あっ、あうぅ…♡」

我慢に我慢を重ねたそれは、勢いよく飛び出た。
あーすごい顔まで飛んでるじゃん。
って違う。そうじゃない。


最初はふたなりかと思ったけど、違う。
あたしが会った時から抱いていた違和感は、確信に変わる。

北斎さんのマスター、舞さんは女性じゃない…。

「…男?」

華奢な体型、仕草、色気、声、
どこからどう見ても女性の彼…
だが男だ。
男だったんだ。

「気付かなかったのかい?おれはてっきりもう気付いてるもんだと…」
「いや気付きませんよこんなの!!!どっからどう見ても女性じゃないですか!!!!」

凄まじいものを見た。
男性でもここまで綺麗になれるものなんだと、

「その…あの…。」

そうしている最中、下からは舞さんの声。

「お栄ちゃん…その、葵ちゃんが見てるから…。」

踏みつけられて第三者に見られながら射精した舞さんは、北斎さんにか細い声でそう訴える。
しかしその足はどけられず。

「恥ずかしいのかいマゾ犬。見ない間に随分人間らしいこと言うようになったじゃないか?えぇ?」

さらに踏みつけられる。

「あっ、あぁっ♡♡」
「前に教えてやったよナァ?お前さんはマゾ犬。普段は人間のフリした、いじめられるのがだぁいすきな救いようのねぇマゾ犬だって。」
「わ、わ、わっ…」
「教 え た よ ナ ァ ?」

ドスの効いた声。
それを聞くと大の字に倒れていた舞さんはすぐに手足を曲げ、

「わ、わんっ♡わんわんっ♡」

犬で言うちんちん
腹部を見せ、私はあなたより格下ですと証明させる降伏のポーズをとってみせた。

「やれば出来るじゃないか。」
「はっ♡はっ♡わんわんっ♡」

舌を垂らし、はっ、はっ、と息を吐く仕草はまさに犬。
あたしという人目もはばからずご主人様に虐めてもらうよう乞う今の姿は、BARで見た彼と同一人物とは思えないほどだった。

つまり彼は…


(生粋の…マゾだ…。)

ドン引きしながらもそう思った。
最初はどうだったかは知らない。
ただ舞さんは話を聞くに北斎さんから〝躾〟をされて今に至ったんだ。
そうするとこうなるまでに調教したこの北斎さんもまた…

(生粋のS…ドSもドSのサドだ …!)

とんでもないふたりに出会ってしまった。


「…見てくかい?」
「えっ、」

そうして喉の乾きも忘れていた時、
北斎さんはそう言った。

「折角だ。見てもらった方がマイも興奮する。葵殿の今後の参考にもなる。いいことづくめじゃないか。」
「……。」

そう…なるかもしれない。

何を言うことも無く部屋のドアを閉め、あたしはソファに腰掛ける。

「ははっ、好きだねぇ。」

北斎さんはそういうも、視線は舞さんから離さず、

「じゃ、お前さんが派手にイキ散らかすトコ、ぜぇんぶ見ててもらえ♡式部殿みたいにナ。」
「はっ、はーっ♡はーっ♡わう♡わんわん♡」
「ほうらまた大きくしやがった♡」


踏まれながらも、それはまたむくむくと大きくなっている。
舞さんは全力で媚び、もっといじめて貰えるように懇願する。

そうして、この図書館の夜はまだもうちょっとだけ続く。 
 

 
後書き
次は本編と少しリンクするお話。
三笠防衛戦が始まる少し前
図書館に大剣豪がやってくるお話だよ。 
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