百合の軌跡 ー全身網タイツのくのいち少女ー
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百合の軌跡
第5話 初めてのキス…♪
中指を包む湿った肉が、きゅうっと締め付けてくる。
そしてシオンの悲鳴に似たアクメ声。
整った澄まし顔は見る影もなく、初めての強烈な体験にすっかり弛みきっている。
シオン「はぁ…はぁ…。」
スノウ「可愛いわよ、その表情…今までで一番素敵。
もっと…よく見せて……。」
とろんとしたシオンの顔を見詰めたまま、私はくすりと微笑んで少しずつ顔を近づけていく。
ちゅ……。
私の唇が涎を垂らすシオンの唇に触れる。
れろ……。
だらしなく開いたそこに、易々と舌が潜り込む。
れろ…ちゅぱ……。
シオンの口内を舌がはい回り、とろとろの唾液の甘さを伝えてくる。
ぺちゃ…ぺちゃ……。
僅かに開いた二人の間から聞こえる水音。
長く、深いキスを終え、私はシオンの肩に顎を乗せる。
スノウ「どう? よかったかしら?」
反応を見れば答は明らかだが、私は意地悪くシオンに問う。
☆☆☆☆
生まれて初めの絶頂の快感に私は荒く呼吸を繰り返し、瞳はとろんと潤み、身体はびくんびくんと跳ね、唇からは小さな舌と涎が溢れ垂れ流れています。
そんなだらしない表情の私を くすりと笑みを浮かべながら見つめているスノウ。
シオン「ふぁ…っーーんんっ!?
んっん…ちゅっ…れろ…ちゅぱ…。
(えっ…今 私…スノウに…キ、キスされ…てるの…?)」
そのまま私の顔を見詰めたまま スノウの顔が近づいてきて…私の唇とスノウの唇が触れ合って口づけをされ。
突然のことに私のとろんとしていた瞳は大きくまんまると開き、一気にまた顔を赤く染めあげ、触れてる唇から甘い声がこぼれた。
さきほどからだらしなく半開きになっていた口へスノウの舌が簡単に潜り込んできて…スノウの舌が私の口の中と舌を這い回り、お互いに混ざり合ったとろとろした唾液を流し込まれて飲まされて、キスの気持ちよさと甘さを教え込まれていく。
シオン「んちゅ…れろ…ちゅっ…ちゅっ…ちゅるる…。
(こ、これが…キス……こんなに気持ちいい…なんて…。)」
初めてのキスに私からも無意識に舌を絡めてしまい、絡まる舌同士の甘い感覚…私のだらしないキス顔はスノウに見られていて。
私の思考回路は完全に蕩けてしまい、僅かに開いた私たち二人の間から聞こえる…いやらしい水音だけが辺りに響いていて。
シオン「ぷはぁ…はぁ…はぁ…ふぁ…っ~~!!」
スノウは唇を離すと私の肩に顎を乗せて、耳元まで口を持ってきて…私に気持ちよかったかしら…と、甘く意地悪に囁いてきて。
私のだらしなく蕩けた表情に赤みが増え、潤ませた瞳を横に逸らし、二人の唾液塗れの唇を恥ずかしそうに噛んでいる。
離した私の唇とスノウの唇には、二人を繋ぐ銀色の唾液の糸が出来ていて。
シオン「す、すご…く…気持ち…よか…った…わ…よ…。
(わ、私…恥ずかしいこと…言っちゃって…る…。)」
私は赤くなりながら口を動かし、絞り出した小さな声で気持ちよかったとつぶやき。
出会った時のクールな雰囲気も凛々しかった表情も消え、スノウが想像していた快楽に染まった…潤む瞳に口から垂れ流す涎…そんなだらしない表情のシオンが目の前に転がっていて。
パートナーになってくれて、優しくしてくれ…そして性の快感を与えられ、スノウの色に染められたシオンは…スノウには逆らえなくなっていて…。
☆☆☆☆
スノウ「すっかり素直な娘になったわね。
市場での澄まし顔が嘘みたい。
でも、その方がずっといいわ。」
絶頂の余韻で震える身体を優しく抱き締めて、私はシオンが落ち着くのを待つ。
二人の呼吸が自然と揃い、まるでひとつの生き物になった気分。
スノウ「どう? 落ち着いた?
さっきの感覚を忘れないでね? 人の強い想いや感情がスキルや魔法の力を高めてくれるからね。」
☆☆☆☆
シオン「あっ…ス、スノウ…。
(いい…匂い…。)」
私が絶頂の余韻で震えると、両腕の拘束をほどいてくれ…スノウは私を優しく抱き締めて、私が落ち着くのを待ってくれる。
触れた肌から優しくて甘い香りがして、スノウに抱きしめられていると…すっごく安心して、胸がきゅんとして…ドキドキする。
シオン「すー…はぁー…。
(あたたかくて…安心…する……こんなの…初めて…。)」
安心するスノウ腕のなかで私たちの呼吸は自然と揃っていて、こんなに安心する気持ちになれたのは初めて。
シオン「人の強い想い…ええ、わかったわ…。」
確かに今までは何も考えずにスキルを使用していたが、スノウと出会って優しい人の気持ちに触れたことにより…私は本当に気持ちとイメージ次第でもっと強くなれるんじゃないかと思い。
☆☆☆☆
スノウ「うふふ…よかったわ♪」
ピーッ!!
発動していた魔法の効果時間の終わりがきた。
シオン「あっ…。」
もう少し、こうしていたいが…シオンも同じ気持ちなのか、少し名残惜しそうな表情をしていて。
スノウ「さっ、町に戻りましょ。
じきに夜が明けるわ…そうだ、一緒にお買い物でもしましょうか?」
シオン「一緒にお買い物……別にいいわよ…。」
この街を拠点にしているとはいえ、これからの二人での旅に必要なもの…特にシオンはあまりにも軽装で(日帰りが多かったのだろう。ソロでの遠出は大変なのだ。)、色々と買い揃える必要がある。
町に戻る頃にはショップも開いているはずだ。
スノウ「着替えも要るわね、とりあえず私のガウンを羽織りなさい。
そんな染みをつけたままじゃ、町を歩けないものね♪」
シオン「えっ? っ〜〜! くっ…!」
スノウ「くすくす…町に帰ったらまずは代わりの衣装を買わなきゃね♪
あっ、ついでに普段着る用の服も買ってあげるね♪」
私は立ち上がり、まだふらふらしているシオンに手を貸す。
全身の網タイツも私に破かれ、着ていたくのいち装束も自らの愛液塗れでいやらしい匂いがしていて…それに気づいたシオンは真っ赤になり、私のガウンを羽織って涙目で私のことを睨んでいて。
スノウ「そうだわ、お買い物の前にシオンを連れて行きたい場所があったわ。
私が所属しているギルドよ♪ そこでならシオンの服を借りれるし、シオンもそのギルドメンバーに登録して…私の正式なパートナーだって紹介しちゃいましょう♪
ギルド内に専用の部屋も貰えるよ♪」
シオン「えっ…? わ、私が…ギルドに所属……い、いいのかな…?」
スノウ「心配しないで、みんないい人たちだから♪
それに…私がいるでしょ?」
私が彼女ににギルドのことを話すと、シオンは少し戸惑った表情を…自分の戦闘スタイルなどでのことがあるから躊躇していることに気づき、私はシオンを安心させる言葉をかけてあげて。
ザッザッ、と土を蹴って焚き火の始末。
スノウ「でも部屋を貰えるとしても翌日になるだろうから、シオンはいったん自分の荷物をまとめてきてもらおうかな?
それから二人で泊まれる宿を借りて、シャワーで綺麗にしてから…二人でお買い物♪」
シオン「強制的ね……まあ私はスノウの…パ、パートナー…だし…いいけどさ…。」
恥ずかしそうに小さくシオンはつぶやきながら、私の案に賛成してくれる。
声が弾む…こんな気分は久しぶりだ。
スノウ「そういやコレ、渡してなかったわね…はい♪」
シオン「あっ…これ…。
(そうだ…これが目的だったんだ…。)」
『暗殺者の腕輪』をシオンの腕を取り、嵌めてあげる。
装備のセット効果も試してみたいだろうが…。
スノウ「それを試すのはまた今度、ね♪
さっ、行きましょ♪」
シオン「きゃっ!
ス、スノウ…いきなり引っ張ったら驚くじゃない…!」
私はシオンの手を取って、明るみ始めた森を駆け抜ける。
走る二人の歩調が次第に揃い始めた。
これが私とシオンの出会いでした……。
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