ウルトラマチュア
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第15話:熱風60℃の対決
前書き
異常な高温に見舞われた地球、しかし、それは高温での環境に慣れたハイポール星人の攻略であり、まるで○リバーのように砂浜に固定されたアンヌに小さな魔の手が忍び寄る!
今年は異常気象なのか?夏はそう気温が高くなかったと言うのに、10月にいきなり60℃の熱波に見舞われた!
「暑い!」
人々は皆、極端な薄着に走った!
「暑い!暑い!」
それは地球防衛軍も例外もなく、ツヨシもアキも隊員服を極端に短くした格好で居た。
「あなた達、なんてはしたない!」
アンヌは一人、暑さに我慢して長袖、長ズボンの隊員服を着ていたが、
「こうも暑くてクーラーも利かなかったら、誰だってこんな風になりますよ。」
言うことを聞かないツヨシ達を見限ったか、アンヌは独りで基地近くのパトロールに出かけた。
「全くもう、弛んでるわ!」
「それにしても…、暑い!」
流石のアンヌも暑さに閉口していると、上空に突然円盤が現れた!
「きゃああああ!」
円盤から放たれた怪光線は、アンヌを車ごと連れ去ってしまった!
「ん…、あ、あつ…。」
アンヌは朦朧とする意識の中、自分が何か熱い台の上に足を少し開き、手を小の字を書くように固定されている事に気がつきだした!
「あ、暑い!あああああ!」
(暑い!何これ?)
それだけでは無かった!いつの間にか、アンヌの隊員服の上着はビキニブラのように、ズボンはブルマのように改造されていた!
「気がついたかね?アンヌ君?」
何者かがアンヌに語りかけるが、姿が見えなかった?
「だ、誰なの?熱い!」
拘束された四肢をもがきながら、アンヌは声の主を探した。
「すぐ横を見たまえ!」
アンヌが辛うじて動く首を右に傾けると、そこには、20cm程度の小人が立っていた!
「我々はハイポール星人。地球を我々に適合しやすいように60℃の高温の星にするのだ!」
「な、なんですって?そんな事したら、地球人は住めなくなる!」
「そう、それから我々がこの星を支配する!アンヌ君、お前が今どこにいるか?よく見たまえ!」
ハイポール星人に促され、アンヌが辺りを見回すと、そこはどこかの海岸で、波打ち際が足元まで来ていた。
更には、自分の周りを無数の小人、否、ハイポール星人が取り囲んでいた!
「くうっ!」
(どうしよう?)
極限まで熱せられた砂浜に拘束されたアンヌはどうにか助かろうとするが、光線銃もウルトラゴーグルも無線機やヘルメットと共に砂浜から離れたところに置かれていた!
「あっ、ああああっ!」
(熱い!しかも銃もウルトラゴーグルも取られるなんて!このままでは焼き殺されるわ!)
アンヌが懸命にもがいても、熱さと拘束から逃れられないでいた。
「では、諸君、お楽しみと行こうか!」
とハイポール星人が言うと、周りのハイポール星人が一斉にアンヌの全身を触りだした!ある者はくすぐり、舌を這わせ、またある者はアンヌの隊員服から切られて残されたブラやブルマのファスナーを下げ、アンヌの乳房や股関を弄くりだした!
「ぎゃはははは、ひ、ひひひひひ!」
(く、くすぐったい!止めて!い、息が…!)
熱さとくすぐり地獄で小の字のように拘束された肢体をジタバタさせたその時!
『ザッパーン!』
突如として来た大波がアンヌのいたところに被り、ハイポール星人ばかりか、アンヌを拘束していた砂浜をも削り取り、アンヌを自由にした!
「しめた!」
「しまった!」
自由が戻ったアンヌが急いでウルトラゴーグルのある所まで駆けていき、ウルトラマチュアに変身した!
「お、おのれ、ウルトラマチュア!変身されたら勝ち目はない!」
ハイポール星人の生き残りはそそくさと円盤に乗り込むと、一目散に地球から遠く離れた母星目指して逃げて行った!
「仕方ない!」
マチュアは変身を解くと、近くの木陰に尻餅をついて座った。
「アンヌせんぱーーいっ!」
そこへ、行方不明となったアンヌを探しにきたツヨシとアキが来たが、
「あっ!」
「や、やだぁ!」
まるでブラとブルマだけの格好のアンヌの姿に、ツヨシ達は固まり、アンヌは恥ずかしさのあまりその場にしゃがみ込んだ。
「ハイポール星人の馬鹿が!気温が高くなれば台風とか発生しやすくなり、大波も発生しやすくなることを知らないのか!」
またもや悔しがる宇宙人達であった。
後書き
都市が消えた!?謎の現象を目の当たりにしたアンヌもアキの目の前で忽然として消える!?
それから、何故か現れたウルトラマチュアが街を破壊する!?
第16話:消滅都市
をお楽しみに!
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