つぶやき

海戦型
 
オリ主のネーミング論
オリ主の名前ってたくさん見てると結構タイプがあるのでちょっと自分なりに分析してみました。


①何かカッコいいイメージのある漢字(だと思われる)を使った名前。

「竜」「影」「刃」「神」辺りは本当によく見かけます。他には「聖」「夜」「月」「鋼」とかかな。ファンタジーやバトルものでよく使われる感じのこれらを組み込んでる名前は特にオリ主ものと転生ものでよく見る気がします。このネーミングタイプの特徴としては・・・名前の響きが微妙、若しくは語呂が悪いのが多いです。
あとピンとくる感じの個性が文字から感じられないので名前を忘れやすい。ちょっと試しに上にあげた漢字で名前を作ってみる。「影神竜聖」とかどうだろう?・・・なんかDQNな親が名づけそうな名前だな。元暴走族とか元不良だとこんな感じの名前を付ける人が結構いたりするらしいです。

うちの作品にクロエ君って子がいるんですが、彼の黒衣(くろえ)の黒も名前に使われる色としては割とよく見たりします。


②何かやたら難しい読みを用いた名前。

例は揚げません。何故ならこういう名前を付ける人は「読みが変、若しくは難しい」という事以外何の共通項もありませんし、先ず普通の人が知らないものを引っ張ってきますから。こっちも語呂の悪いものが多いです。
素直に止めてほしい。何でかって、読みが分からなくなるからに決まってるでしょう。凝ってつけたのは分かりますが、人が読んだときに読みが分かんない名前なんてどう覚えろって言うんでしょうか。第1話にチョロっと振り仮名振ってるだけとかだと、読みが分からなくなるたびにそこへ行くか、主人公の名前を憶えないまま物語を読み進める羽目になります。

またうちの作品の子ですが残間(あさま)結章(ゆうしょう)君って子が居まして。これ読めない人がいるんじゃないかなと思って本編の地の文では仇名でもあるユウにしてます。残間が読めなくてもユウさえ覚えてれば問題ないようにという配慮(のつもり?)です。


③普通の名前。

普通の定義は置いておいて、スタンダードな名前から山田太郎的なある種古典的といえる名前を逆にネタにしたりするパターンです。特別凝っていないため上記②のような事態はまず起こりません。
分かりやすいし響きも変になりにくい。無理して変な名前を付けるよりはこっちの方が好感が持てますし、日常でよく目にする名前の方が覚えるのは早いでしょう。個人的にはこのパターンが好きです。
敢えてケチをつけるなら独創性に欠ける事くらいですが、二次創作の範囲ならば別にそこまで気にすることではないと思います。オリジナルの小説なら無難なものにせず頑張った方がいいですがね。

これまたうちの子ですが佐藤(さとう)さんという子がいまして、これは「佐藤=日本一多い苗字」という割と安直な感じの名前です。


少数派ですが一応 ④ネタネームというのもあります。

何かの本来名前でないものを無理やり名前に当てはめていたり、すごく恥ずかしい名前だったり。上記の山田太郎に通じるものがありますが、こちらはもっと純粋な意外性を表現します。
使われるのは基本的にネタ小説。笑いを取るための道具として面白おかしく活用されます。インパクトがあるので覚えるのも簡単です。
但しこれは、特にウケ狙いの作品では上手い事使わないと本編に活かしきれてないという事態が発生する可能性があります。読者さんが純粋にふざけた名前が嫌いである可能性も考慮して使わなければいけない事を考えると上級者向けです。

うちの子だとゴエモン君がそれかな。練習作品だからと適当につけてしまった名前です。深い意図も無しにこんな名前つけるなんて昔の私は何考えてたんでしょうか。未だ上級者には程遠い身です。


⑤実在人物や漫画アニメなどのキャラから名前を借りてる名前。

主に「~~と同じチカラを使える」とか神様転生で良くあるパターンです。

大体セットで「容姿も同じ」が付いてます。キャラの外見が簡単にイメージしやすく見た目の設定を考える手間を省けるのが利点で、先人の考えたいい感じの名前を流用できる優れもの。
ただしこれを使うと上記の独創性は完全に失われます。それどころか、なまじ原作と同じものだから原作キャラとのギャップが不協和音を生む可能性も。いくら外見と能力を真似たって結局は作者さんの考えた別人ですから、なんだか微妙なキャラである事が多いです。


⑥恐らく最も難しくて理想的なのが、これら①~⑤に当て嵌まらない名前。

パターンに当て嵌まらないため例を挙げる事は出来ませんが、個性を表現できてるとか、覚えやすいとか、名が完全に体を表してたりとか、実は名前が伏線だったりとか。
一概には言えませんが個人的にはこれがオリ主の名前の理想形かなぁと思います。が、これは難しいでしょう。うん。私みたいなネーミングセンスに欠ける人間だとことさら難しいです。


とまぁこんな感じに分析してみました。
あとこれは偏見かもしれませんが「神代」という苗字と「ユウ」と読む名前は妙によく目にする気がします。うちにもいますし。

総論としては、自分だけでなく読む側の事も考えてつけないと”いい名前”にはなりにくいんじゃないかなーと思います。自分の考えたオリキャラなんですから、自分の子供みたいなもんです。一度そのことを意識すれば大分キャラの名前の付け方に変化があるのではないかと思い、半分くらい自分用ですが書いてみました。 
海戦型
 
思った以上に反響が・・・
黒猫大ちゃん様、TK様、ご意見ありがとうございます。

内容の半分くらいは自分がオリ主の名前を憶えられない個人の愚痴みたいなものでしたが、こんな長文をきっちり読んでいただけたのはありがたいです。
お二人の意見を読んで気付いたのですが、名前を付けるときにベースとなる世界観でこれだけ違った考えが出て来るのかと感心しました。

片や名前という記号が現実とは違う意味を含んでいる世界観。
片やリアルとオンラインとで別々の名前を用意する世界観。

名前を伏せる事にイロイロ意味を持たせたり、ゲーム内だからこそ出来る言葉遊び的要素だったり・・・うーん、名前弄りも含めて参考になるなぁ。

ちなみに私は名前を考えるときクロエ君みたいに「このワード、若しくは漢字を入れよう」というのを一つ定めておき、それを基にそれっぽいのを見繕うパターンが多いです。
没キャラなんですが、掃除が得意だから「掃詰(はきづめ)箒(しゅう)」というキャラを考えたことがあります。苗字も名前も日本人名リストみたいなのから見つけて来たんですけど、けっこう漫画キャラっぽい名前が作れるんですよ。 
黒猫大ちゃん
 
成るほど。
 色々と考えていますねぇ。
 あっと、黒猫大ちゃんと申します。以後、お見知り置き下さい。

 尚、ウチの場合は、本名は明かしちゃいません。
 魔法モノですから、本名など晒す馬鹿は居ません。そんな事をすると、素直に真名を奪われて使い魔にされちゃいます。
 ……って、既に使い魔だって言うの。
 その上、その国の王に名前を貰って仕舞ったのですが。
 これもヤバいんですけどね、本来は。

 作者的には楽ですけどね。イチイチ、考えなくて良いですし、ついでに伏線にも出来ますから。 
KT@ヘタレの人
 
なるほど~
 コメント失礼致します、KTです。
 名前について考えるのはすごく大事ですよね。そしてすごく難しいです。自分も新キャラがでるたびに頭を抱えてます(笑) 自分がいままで無い知恵絞って考えたネタ的なものをいくつか。……余計なお世話かもですが(汗)

 1、名前に関連性がある。
 これが一番簡単です。自分が初めて書いた小説では、キャラの名前が「柊」「榎田」あと、……む、スマホでは変換できない……木へんに秋と書いて「ひさぎ」でしたね。別に物語には木とか全然関係ないんですが(笑)
 あとは、ドレミファソラシド区切ってつくった「レミ」「ファー」「ソラ」「シド」とか。
 このやり方は、新キャラ達が一つのグループを作ってる時に便利な手法ですよね。色とか、花の名前とか、そういうのでまとめるのがよくある気がします。

 2、名前が作中でいじられる(笑)
 コレ、意外としない作者さん多いんですよね。先生のところのクロエ君ならば、誰かが「へえ、クロエ、か。真っ黒の黒衣(くろえ)にぴったりじゃん」と一声かけるみたいな。そうすると、読者は「ああ、黒服でクロエなんだ」と納得できますし。
 ちなみにウチの子(なんかウチの子自慢みたいになって恐縮ですが……)で間違いなく一番名前がウケた「グリドース」君は事ある毎に「クソボーズ」呼ばわりでした(笑)

 自分で考えつくのはこのくらいでしょうか。頼まれてもないのにつらつら語ってしまいました(汗)

 でも一番大事なのは、「どんな名前をつけたらいいだろう」と考えることだと思うんですよね。海戦型さんの仰るように、「そのことを意識する」ということです。それがちゃんとできれば、ネーミングセンスなんて難儀なものも上達していく……と、いいなあ、と思いながら、自分も頭を捻っています(笑)

 いい名前の秘訣が閃いたら是非自分にも教えてほしいですね。 
海戦型
 
キャラの名前で私を褒めてくれたのは貴方が初めてです(笑)
Ardito様、感想ありがとうございます。
藤子・F・不二雄先生のジャイ子に関する逸話に通じるところがありますね。
特に有名な作品だと作者さんはそう言う所に気を使ってるのかな・・・

私も名前の響きが気に入ってます!
クロエ君は「黒」の漢字が付く名前を探してる際にキラキラネームリストみたいな所で発見して採用した名前です。緑という意味は初めて知りましたが、そう言われるとすごくいい名前つけたような気がしてきました。 
Ardito
 
すごーい
オリジナル作品におけるきらきらネームですが、物凄い非道なこととか、残虐なことをさせたいキャラは、万が一同姓同名の人が現実に居た場合に問題になる可能性があるため、あえて絶対に被り様の無いあり得ない名前をつける・・・なんてこともあるみたいですよ((==*
クロエって良い名前ですよね~。 どこかの国では女性の名前でよくあるらしく、緑っていう意味らしいですよ。 最近某CMで良く聞くようになった名前ですが、響きが綺麗で好きです。