暁 〜小説投稿サイト〜
不本意ながら花宮テツヤです
さすがに予想外です。
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によると、籍は近々入れる予定だが、式はしないらしい。しかしひとつ問題が発生した。正式に入籍する前に、今週中にはある程度広さのある花宮家に同居することになったのだ(これは後日知ったことだが、互いの家は1kmも離れてはいなかった)。お互いの親の手前、こいつのバスケが嫌いだからと拒否するわけにもいかず、内心絶望感に打ちひしがれながら了承の意を伝えた。いや籍を入れるのならいずれは同居することになるので、何を我儘なことをと思うかもしれない。しかし心の準備というものもある。これからどんな生活が待っているのか見当もつかないのだから。

隣で幸せそうに微笑みながら、引越しの準備をしなければいけませんね、と声をかけてくる母親を見て、より絶望感は増していった。
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