暁 〜小説投稿サイト〜
BLUEMAP 改訂前
第一章〜囚われの少女〜
第九幕『演劇団』
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
んをゲットだぜ!)などと思っているに違いない。
「まぁ、その、アンタたちの本領を存分に発揮できるってわけね」その言葉にはさまざまな意味が込められているが、本人は至って真面目だ。

 女嫌いのジャックは、その中でも全く表情を変えずに話が終わるのを待っていた。
(あ、オカマに戻った……って、そんなことはどうでもいいから早く終らないか)

「とにかく、アタシたちは盗賊団『マスカレード』だ。其処んところは得意分野ってわけね」
その理由は、団員のそれぞれが個々の仮面(マスク)を持っている事からだ。仕事の時、その仮面をつける事がトレードマークとなっている。それが団の名前の所以(ゆえん)でもある。

「音楽担当、舞台・俳優、姫の誘拐役、余裕があれば金品・財宝を狙う係。大体いつもと同じだから、ここの説明はいいわね」
いつも大体、観客やターゲットを惹き付ける役、仕事をこなす役と大まかには決まっている。

「ただ」団長は今までより一層深刻な、だが挑戦するといった表情をする。「今回は俳優、姫の誘拐をどちらもしてもらわなくちゃいけない団員がいる」

 静まる団員たち。一番の大仕事は、誰に任されるのか予想したのだろう。

「それはアンタよ」
意外な人物の名に、団員たちの目は一瞬にして一点に集められることとなる。
「ジャック」

<i1087|18518>

                                 −第十幕へ−
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ