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第一章〜囚われの少女〜
第八幕『予告』
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は少し大袈裟だ。そう思うとまたしても吹き出してしまいそうになった。
「姫様?」不思議そうな顔でこちらを伺う。
「ごめんなさいね。なんでもないわ」

 この城の者たちは皆、真面目で従順でひたむきだ。
(それに比べてお母様ときたら……)
いや、私も同じかもしれない。

 父が亡くなってから、何かが変わってしまった。厳しかったけれど心のうちは寛大で、優しかったお父様――心がつい、暗くなってしまいがちになる。部屋に閉じこもっていたら、余計にそうなってしまいそう。
「キャスリン。しばらく部屋を空けます。あなたは自分の事をお願いね。付き添いはダニエルがいるので無用です」
「わかりました。では、くれぐれもお気をつけて……」
キャスリンを残し、部屋を後にする。

「あまり無茶をなさらないように……レナ姫様」

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