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月の姫の現代入り
これからのこと
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「ということです。」

依姫が今までの経緯を話して、お茶をすする。

「なるほどなるほど、俺もわかったことがある」

「なんですか?」

「さっき言った。八雲紫、彼女のことはとあるゲームで知ったんだ」

「とあるゲーム?」

「ああ。東方projectというものでな。論より証拠。実際に見てもらったほうが早い。」

そう言ってリビングに置いてあるパソコンを起動させる。そして、ファイルの中から東方永夜抄を起動させる。そして、リプレイ動画を作動させる

「これは・・・・・お師匠様!?」

依姫は画面に釘付けになり、見ていた

「確か、八意永琳は月の頭脳と呼ばれてるんだっけ?」

「はい、そして、私たち姉妹の師匠でもあります。彼女のおかげで月の都は平和に暮らせていけました。」

「ふむふむ、なるほどな。後はこれを見てもらえば、信じてくれるだろう。」

そう言って東方のウィキペディアを開き、綿月依姫と検索をかけ。彼女のプロフィールを出す。

「どうだ?これが、俺が君たちを知っていた理由だ。信じてもらえるかい?」

「証拠があるのならば、信じましょう。健吾、疑って済まなかった」

そう言って頭を下げる依姫

「いや、信じてもらえたなら良かったよ。それで、今後なんだが」

「ま、まて」

「ん?どした?」

「こ、今後とは何だ?私は一晩泊めてくれればいいと言ったはずだ。」

焦りながら言う依姫。迷惑をかけたくないと思っているのだろう

「ゲームの世界の人間が現実世界に現れたんだ。それにこれは結構有名なゲームだから知ってる人も多い。そんな人が街を歩いていたら当然、大混乱だ。そうなったら宿探しの場合じゃなくなるだろ?」

「うっ・・・言われてみればそうでしたね。」

「それに、格好さえも目立つしな。だったら、一晩とは言わずに帰られる日まで家に泊まっていけばいい。」

「で、でも、それでは堅固に迷惑がかからないか?」

焦りながら言う

「だぁーほぅ、俺は別に構わんよ。この家にいるのは俺一人だしな。迷惑なんてとんでもない。大歓迎させてもらうよ。それに、行くあてもない女の子を一晩泊めてはいおわりじゃ。後味悪いだろ?依姫」

そう言って茶をすする

「・・・・・うっ・・・・・ひっく・・・・・」

依姫は突然泣き出した

「お、おいおい、どうした?俺、何か悪いこと言ったか!?」

慌てる健吾

「いえ、違うの。嬉しいの。行くあてもなく途方にくれていた私を一晩どころか帰られる日まで泊めてくれると思わなかったし。こんな優しいことを言ってくれたのは、貴方が初めてよ」

泣きながら笑顔で言う依姫。その表情はどこか儚いものだった

「そ、そうか。良かった。
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