暁～小説投稿ｻｲﾄ～:めだかボックス～From despair to hope ～第４箱「ここから…めだかちゃんが初まったんだ。」

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めだかボックス～From despair to hope ～

第４箱「ここから…めだかちゃんが初まったんだ。」
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劉一は…

その……あの涙を流した日から。

本当の家族の様になった。

……善吉も友達がお泊りに来た！って感じで喜んでいる。

久しぶりに、劉一は心から感じた。

家族……というものの暖かさを……。

また…この温もりを味わえることに…感謝をしていた。

そして、劉一は、病院の方は指示があった為毎日のように通院した。

異常(アブノーマル)と言うことをストレートには言われないが、

瞳さんは、劉一はそのことをしっかり理解していると感じたのだろう。

しかし、僕の異常性を見ても、年齢的にも暫くは通院した方が良いと瞳さんが……瞳先生が判断したのだろう。

そうとは言わなかったけれど、大体想像がつく。

そして、場所は変わり…

【総合病院】

ある程度の検査、本日の検査分を終えた劉一は…

「僕……病院は別に全然苦じゃないけど、同じような検査がどんどん続くのはさすがに嫌気が出てしまうなぁ…… 動物じゃないんだし……。」

そう思っていた。

でも多少の事はなんでもない。

それ以上、遥かにそれ以上のものを貰っているんだから。

瞳先生の為になる、と思えれば……ちっとも苦じゃないんだ。

劉一は、そのまま善吉が待っている託児室の方へと向かっていた。

その道中の事。

病院内……周囲が急に騒がしくなっていた事に気が付いた。

「おい！！ 13番―― 黒神めだかはどこに行った！？探せ！！！」

「まだそんなに遠くに行ってないはずだ！！」

どうやら誰かが逃げ出したみたいだ。

先生や、看護師さんたちが慌てふためいている。

「くろかみ……めだか……、あっ、この間のあのコ？そうだよね……あのみそぎくんと話をしてから彼女……表情が凄く硬くなっちゃってちょっと心配してたんだけど………。こんな事になっちゃったなんて。みそぎくんもこなくなっちゃったみたいだし……。」

めだかちゃんの事、心配だったけど、

とりあえず、捜索の方は先生方に任せたほうが良いと思った。

善吉を待たせている為、先に託児室の方へ向かった。

でも。

「帰りが遅いと心配かけちゃうから、善吉くんに説明してから、ちょっと僕も探してみようかな。めだかちゃんを。っと……ついた！」

目の前には託児所。

待たせるのも悪いからすぐさま中に入る。

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