リズベット武具店
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もう、どのくらい叩いただろうか。
そう感じるのを忘れてしまうくらいの時間が経っていた。
その時、インゴットがまばゆい光を放つ。
「ついにきたか!」
シオンは待っていたかのように期待の声をあげた。
インゴットは輝きを増しながらその姿を変えていく。次第にそれは一本の剣となって姿を現した。刃はインゴットの色のように透き通ったイエロー。柄は少々黒みを帯びた銀。そして、 鍔には赤い宝石のようなものが埋め込まれていた。
リズがワンクリックしてウィンドウをみる
「えーっと、名前は“リュミエール・アルモニー"。キリトと同じでまだ情報屋の名鑑には載ってないみたい
そう言ったリズはシオンに剣を手渡した。
受け取ったシオンはその剣をその場で軽く振った。そのあとシオンは口元に笑みを浮かべ、
「うんいいよ。今までのなかで最高の剣だ」
「ホントに!」
「ああ。これなら明日は楽勝だな」
シオンは剣を新しい鞘に収めると、それをウィンドウに収納した。
「ありがとなリズ。お代は・・・」
「いいわ、お代はこのグラタンパンで許してあげる」
「かたじけない」
シオンはリズに向かって合掌して時計を見ると、すでに8時をまわっていた。
「やべ、もうこんな時間か。悪いなリズ、こんな時間まで付き合わせちゃって」
「別にいいわよ。私も満足のいく剣を作れてよかったし」
「そうか、ならよかった。それじゃあ、おやすみ」
「うん、気をつけてね」
シオンは「ああ」いい、手を振りながら店をあとにした。
そのあとシオンは自分のねぐらに戻り、アイテム整理をしたあと眠ることにした。そして、床につこうとしたところでキリトからメッセージが届いた。
『明日の午前九時、七十四層の主街区ゲート広場に来てくれ。ボス部屋を探したい』
シオンはキリトからの珍しい誘いに少し戸惑ったがOKの返事を出し、そのまま床についた。
「今日はいろいろあったな〜。まぁ、その方が退屈しなくていいけど」
しかし、シオンは引っ掛かっていた。それは今日、アスナの護衛としていたクラディールのことだった。
それでも気にしてもしょうがないと思い、シオンはそのまま目を閉じ、眠り、意識を手放した。
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