第33話
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そしてなぜ美琴が海原を苦手意識を持っているのかと言うと、四六時中気を遣わなければならないからだ。
友達と接しているというより部活の先輩を相手にしているような気分になる。
(おっかしいわね、一週間ぐらい前ならこんなに付きまとわれることもなかったのに。
近頃は毎日毎日・・・夏が男を変えたのか?)
それまでは街で会えば話しかけてくる程度だったのだが、ここまでスケジュールに干渉はしてこなかった。
美琴が考えていると海原は美琴にこれからどこに行くのかを訪ねる。
美琴はこれからコンビニに立ち読みに行く所だったのだがそれを正直に言えるわけがない。
何も予定がないと思ったのかさっき朝食を食べたばかりなのに魚料理の美味しい店があるので行きませんか?と誘う。
美琴は朝食の直後に食事に誘うんかいコイツは、と心でツッコむが口で言えるわけがなく顔にも出さないようにする。
(うう、どうしようどうしよう。
そうだ、他の男と待ち合わせしている事にしよう。
それならご一緒する事は出来ない。
ベタな手段だけど「ごめ〜ん待った〜?」とかなんとかアドリブで演技してみるべし!!
巻き込んだヤツには迷惑かけそうだけどジュースの一本ぐらい奢ってやるわよ!)
美琴は「恋人役」となるべき男性を探すべく視線を左右に走らせる。
だが、今日は夏休み最終日。
今日一日は「家に引きこもって残った宿題と格闘する日」なので見渡す限り誰もいない。
うわもーこれ絶望的だわ、と美琴が心の中で頭を抱えた瞬間、通りの一角から一人の少年が現れた。
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