第二章
[8]前話
「ええと、日本酒」
「日本酒飲みたい」
「あいよ」
永倉も応えてだった。
日本酒を出した、すると。
それぞれの言葉で絶賛した、そうした客が増えてだった。
店に普段から来ている日本人の客達も言い出した。
「美味そうだな」
「外国の人達の感じだとな」
「じゃあ俺達も飲むか」
「そうしてみましょう」
こう話して飲みだす、そして美味しいと言ってだった。
また飲む様になった、そんな中で。
「クールジャパンのか」
「その一環でやね」
片岡は永倉に店で飲みつつ話した、今日は灘の酒を飲んでいてつまみは冷奴と枝豆といったものである。
「日本酒が外国でも人気で」
「よく飲まれてるのか」
「わざわざ輸入して」
そうまでしてというのだ。
「飲む人かてな」
「いるんだな」
「それで日本に観光に来たら」
その時はというのだ。
「こうした居酒屋にも入って」
「飲むんだな」
「そうなってるみたいよ」
「成程な、クールジャパンって売り出して」
日本の文化全体をとだ、永倉も言った。
「その中に日本酒もあって」
「売れてるみたいやね」
「そうなんだな、外国語での宣伝もやって」
「そうしたらね」
「前より売れる様になって日本酒自体もか」
「海外で人気が出てやね」
「そうなんだな、日本で売り上げが落ちても」
「海外もあるから」
「そっちに宣伝したらいいんだな」
「そういうことね」
「そうだな、それにつられて日本人も乗ってきたし」
それでとだ、永倉は笑顔で言った。
「前よりも飲む様になったしな」
「日本酒も海外に宣伝したら」
「いいな」
「そやね」
「只でさえこの京都は外国からの観光客も多いし」
「これからも」
「そうしてくな」
サイトや看板で外国語での宣伝もしていく、こう言ってだった。
永倉は片岡に彼が注文した日本酒を差し出した、今度は秋田の名酒だった。彼はその酒も飲んで美味いと言った。それを見た日本人の若い客もその酒を飲み方岡と同じことを言った。
日本酒復権 完
2023・7・13
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