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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第2章 見習い悪魔と不死鳥のハーレム団
第13話 永遠力暴風雪
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「マズイッ。屋上に急ぐぞ!!」

(部屋の中に居たら肺が焼けてしまう。悪ければ、酸欠になりかねん)
(騎士甲冑を展開している我々は、平気です。が、生身では辛いでしょう)





――――屋上に倒れる今代の赤龍帝『兵藤一誠』


 屋上に現れたライザー・フェニックスは、リアス・グレモリーに一騎打ちを申し込んだ。
『王』が『王』を打ちとる。まさに起死回生の一手だろう――相手が了承すればだが。


(何を寝ぼけたことを)


 と、高をくくっていたら、彼女は、申し出を受けてしまい――原作でもそうだったような気がする――あわてて、詰め寄る。
 ライザー・フェニックスも、罠が成功した、とでもいうように嘲笑を浮かべている。
 しかし、彼女は、こっそりと理由を説明してくれた。


 不死性をもち、炎で広範囲を攻撃できるライザー・フェニックスとは、集団で戦うと却って損害が大きい――と、彼女は考えたらしい。
 たしかに、有効な攻略法がない以上は、精神的な消耗を狙って一対一で、長時間に渡り戦う戦法には、一定の理があるだろう。
 生徒会室前の残敵は始末してあり、木場祐斗と塔城子猫たちもこちらに向かいつつある。
 もちろん、『王』のリアス・グレモリーの順番は、最後にすると彼女は言っていた。
 

――――総勢11名との一騎打ち


 この展開は、予想外だったらしく、ヤツは難色を示したものの――


『じゃあ、皆で袋叩きにしようか』


 ――というボクの一言で了承した。結果、先陣をきった兵藤一誠は敗れた。
 『禁手化』することで、いいところまで行ったが、三分ほどしかこの状態を維持できずに攻めきれなかった。不死性に加えて地力の差があったことも一因だろう。
 一騎討ち前の約束通り、兵藤一誠は、リタイアを宣言。
 ライザー・フェニックスは、『フェニックスの涙』を邪魔されずに服用した。


『部長……かっこ悪いところをみせてすみませんでした。俺は、もっともっと強くなって見せます。次こそは部長を守れるくらいにッ!!』


 去り際の彼の一言に、リアス・グレモリーは、心打たれたらしい。
 涙ながらに、彼の名前を呼んでいた。
 みているこっちが、むずがゆくなる様な寸劇だった。
 若干空気だったライザー・フェニックスに、思わず同情してしまうくらいに。


「次は、お前の番だな、小娘。もう一度、言ってやる。リタイアすれば、『いまここで』苦しい思いをしなくてすむぞ?」


 次は、ボクと一騎打ちすることになっている。
 消耗させた後の、止め役として期待されていたようだが、一蹴した。
 秘策なら用意してある。あとは、実践するのみ。


「どうせ、『あとで』酷い仕打ちを
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