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自然地理ドラゴン
三・五章 あなたは生き残りのドラゴンの息子に嘘をついた
第43話 許しては、もらえないのですか
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を手にかけることになるわけですか。偶然ここで君と再会してしまった不運を私は呪います」

 そしてふたたび、いつでも魔法を撃てる構えを作る。
 標的はもちろんシドウ。

 一方、シドウのほうは特に構えなかった。

 ――ここで君と再会してしまった不運。

 その言葉を頭の中で反芻させながら、アランの顔を、その濃い碧眼を見つめた。
 記憶とは違う彼の表情を見つめるのはつらかった。
 でも見なければならない。じっと見つめた。
 そして、言った。

「アランさん。それは……嘘でしょう?」
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