004話 現状把握と学園都市
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そっか。みんなバラバラになっちゃったんだね」
「!」
「ご主人様!?」
シホはエヴァが話した内容を聞いていたらしくその目には涙が浮かんでいた。
「やっと起きたか…あれからいろいろと大変だったんだぞ?」
「ごめん…あれは自分でも御しきれない感情みたいで…」
「そうか。まぁ悪いとは思ったが記憶を見させてもらったからその気持ちは分かる」
「記憶…? どこまで見たの?」
「そうだな。お前が“この世界”に飛ばされてきたところからか?」
「「!!」」
エヴァの発言にタマモ共に驚きの表情を見せる。
だがエヴァは「安心しろ」と付け足して、
「じじぃやタカミチはそこまで深く記憶を見ていないからな。
しかし、どうりで今のお前からは魔力が一切感じられないのか合点が要ったぞ。そもそも魔力を生成する器官がこちらの奴らとはまったくの別物だったのだな」
「ええ、まぁ。…そう、ところでその前の記憶は見られた?」
「いや…この世界に来る前の記憶は一切見られなかった。うまく巧妙にレジストしているわけでもないし単一能力に特化しているお前では無理と判断したからどうやら記憶喪失らしいな」
「うん。私のもとの世界…でいいのかな? 魔術関係の理論やあらゆる知識、使える魔術、体術、戦闘経験とかは大体覚えているんだけど、唯一の過去の記憶の部分だけはぽっかりと抜けているんだ。
たとえば誰と戦ったかは分からないけどその人物の戦闘行動パターンとそれに対する戦闘行動だけは覚えている感じ?
思い出せるとすれば、今の名前と私の姉の名前はイリヤスフィール・フォン・アインツベルンでこの体は元は姉のものだった。
そして姉の魔術回路も一緒に私の今の体の中に入っているから、戦いに関しては私の魔術回路を使って姉の魔術回路はタマモを維持する様に分けて機能しているの。
それで最初の頃に記憶がなくて路頭に迷っていたところで詠春達に拾われてそのまま『赤き翼』を紹介されたの。
それとタマモとはその道筋の過程である遺物を手に入れて魔術の知識にあった呪文で召喚したの。
その遺物に宿る大量の魔力と私の魔力がセットになってやっとタマモを維持している感じ」
「はいです♪ ご主人様は私をただの使い魔としてではなく良きパートナーとして扱ってくれましたからタマモは一生ついていこうと心に決めたのです!」
「ふむふむ、なるほど…おい、お前のことはなんて呼べばいい?」
「エミヤでもシホでかまいませんよ?」
「ではシホ。一度全開で魔術回路を開いてみてみないか? どれくらいなのか確かめたいものでな。ああ、心配するな。ここは外部とは遮断されているから漏れることはないだろう」
「別に構いませんけど…本当に誰も入ってきませんよね?」
「大丈夫だろう………多分」
「うわー…今あきらかに不安
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