第37話:これからの戦い
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ようとしたことで照準がぶれ、サジタリモンSMの強力な聖なる光を纏った矢はサンダーボールモンから大きく外れてしまう。
「何すんだ伊織!?」
「それはこっちの台詞です、大輔さん…とどめを刺そうとしたでしょう!?」
「当たり前だろ!?やらなきゃこっちがやられるんだからな!!」
「だからって殺さなくても良いでしょう!?追い払えば…」
「あいつのことに関しては後で説明してやるから、今は大人しくして…げっ!?」
物音が聞こえて振り返ると体中に罅が入ったサンダーボールモンが迫っていた。
「まずい…!!」
伊織達に気を取られていたSMはサンダーボールモンの接近に反応が遅れてしまった。
防御の体勢を取ったが、真横から現れた緑色の影がサンダーボールモンを弾いた。
緑色の影の正体、それはスティングモンと賢。
「今だ!大輔!!ヒカリさん!!」
「サンキュー、賢!!あの時を思い出すなあ!!」
あの時、向こうのデジタルワールドでの初めての戦いの時も賢とスティングモンに助けられた。
「粉微塵にしてやるわ!!」
「メテオネイルクラッシャー!!」
ネフェルティモンとサジタリモンの声が響き渡り、ネフェルティモンの爪はサンダーボールモンを粉砕した。
それを見た伊織の表情は青ざめた。
「よし、片付いたな」
「うん」
笑みを浮かべる大輔とヒカリに伊織は恐怖を抱く。
SMはサジタリモンとネフェルティモンに分離し、地上に降りた。
賢とスティングモンも同様に地上に降りる。
「あんた達、何てことしたの!!?」
青ざめた表情で大輔達に詰め寄る京。
「あ〜、京。落ち着いて聞いてくれ。実はなあ」
「聞きたくありません!!」
「え?」
伊織の叫びに大輔とヒカリが振り返る。
体を震わせ、怒りに満ちた表情で大輔達を見つめる伊織の姿があった。
「僕は止めたのに…それなのに。サンダーボールモンを殺して、平然と笑っていられる大輔さん達が信じられません!!」
「伊織君…」
ヒカリが目を見開きながら伊織を見つめる。
伊織は大輔達に背を向けて走り去った。
「ちょ、ちょっと伊織!?」
慌てて伊織を追い掛ける京。
タケルは表情を引き締めて大輔達に向き直る。
「大輔君、ヒカリちゃん…後、一乗寺君も…話してくれるよね?」
「ああ…実はな…」
大輔は地面に落ちた欠片を拾うと、その欠片をタケルに見せた。
「これはサンダーボールモンの偽物の体の欠片だ。」
「体の…欠片!?デジモンは死ねば完全に消滅するはずだよ!?それにこれは…」
少しの間を置いて欠片も消滅する。
「普通のデジモンならそうなり
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