暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【魔法先生ネギま!】編
246 唯一の転生者
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ー】な世界線に居る時に“逆転時計(タイム・ターナー)”を幾らかくすねていたので、常人の何倍もの時間を自由に出来るのだから。

閑話休題。


――パチッ

「ぬっ…」


エヴァンジェリンの妙手に、近右衛門はここらで(かね)てより気になっていた事を()いてみる。真の話をしていて、ふともしや≠ニ思い付いたのだ。

「ところで、エヴァ──真君も指せる≠フかの?」

「まぁな。500歳と云うのは伊達ではなかった。……ふん」

「ほう…」

エヴァンジェリンのどことなく不機嫌な態度から勝率について近右衛門は()かなかった。勘の働き≠ニ云うものが経験則のショートカット≠セとするのなら、その勘の良さは正に年の功であった。

……ちなみに真とエヴァンジェリンの全体的な¥沐s割合は7:3くらいだったりする。やはり≪妖怪の賢者≫とも(うた)われている八雲紫と同等に指せるだけあって、将棋──だけではなく、おおよそボードゲームでは真の方に一日(いちじつ)の長があった。例外が有るとすればそれはエヴァンジェリンがクラブ活動の一環としてたしなんでいる囲碁くらいなものだろう。

閑話休題。

「それなら学業の方もできそうじゃの…」

「まあ、高卒認定くらいだったら片手間で取れるだろうな」

「ふむ…」

近右衛門は普段の真の処遇≠ノついて頭を悩ませていたが、ぼんやりと定まってきた。当たり前の事だが教師≠ニ云う職業はしなければならない事が沢山ある。エヴァンジェリンのその言葉が正しいのなら、タカミチの苦労を僅かながらだが減らせるかもしれない、と近右衛門は考えた。

そして近右衛門は決意する。

SIDE END

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

SIDE ???

(……っ…。漸く──漸くだ…っ)

燃え盛る今生での′フ郷を小高い丘から睥睨(へいげい)しながら俺は脳内で浮かんだ、たった今流れこんで来た経験≠ノ、口の両端がつり上がりそうになるのを何とか我慢する。

漸く──漸く、原作主人公(ネギ・スプリングフィールド)≠フ殺害に成功せしめ、主人公の座を原作主人公(ネギ・スプリングフィールド)≠ゥら奪ってやれたのだ。俺の喜びも一入(ひとしお)だった。

俺の名前はシュン・スプリングフィールド。さわり≠云えば、【魔法先生ネギま!】の主人公であるネギ・スプリングフィールドの兄として転生した転生者だ。前世での死因は交通事故で──詳しい話は割愛だ。今更あのクソみたいな人生の事なんか思い出したくもない。

転生≠ニ一言にいっても色々あるのだが、俺の場合は神様転生≠ノ当たる。神様転生≠ニは云わずもがな神≠ゥら転生特典(
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