【ハリー・ポッター】編
241―Ex.幻想閑話集
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いる様に感じますから」
(……あー、成る程)
レミリア・スカーレットと十六夜 咲夜からのその言葉で、やっと得心が行った。……今回のこの一体と一人≠フ来店は、美鈴についての謝礼──と云うことらしい。
「……むしろ俺の方が礼を述べたいところですが、どういたしまして≠ニ言っておきましょう」
「お礼なら美鈴に言ってあげなさい」
「スカーレット卿にもですよ」
「あら、どうしてかしら? ……それと、そのスカーレット卿≠ニ云うのは止めて。私には妹も居るし、レミリアで良いわ。それに【満足亭】は貴方の店で公的な場では無いの口調も崩して結構よ」
「……なら、レミリア≠ニ改めて──レミリアは美鈴が門番の業務から一時的とは云え、放れるのを黙認してくれているだろう?」
「あら、気付いていたのね」
言外に、俺と美鈴が推手している時のレミリア・スカーレット──レミリアからの視線に気付いていた事を話せば、レミリアは悪びれも無く面白そうにしながらそう宣う。
その後はチェスの話をレミリアから振られ、その内レミリアと【紅魔館】で対局する事になったり、主人がと云うことなら¥\六夜 咲夜を咲夜≠ニ呼ぶことになったりした。
「……お嬢様」
「そうね、そろそろおいとましましょうか」
そして一体と一人≠ヘ入店時と同様、メイドに日傘を差されつつ、真っ昼間から【満足亭】の暖簾潜り退店していく。……やはりその様は正しく晴天の霹靂だった。
SIDE END
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
<第二次月面戦争=
SIDE 升田 真人
――……かちゃり
「なぁ、紫」
――かちゃり
「どうかしたのかしら? ……ああ、手は抜かないわよ」
――……かちゃり
「……そうじゃない。……ずっと思ってたんだが、チェスって将棋より有情だよな、存外と」
――かちゃり
「チェスは駒を取ったらそれでお終い。将棋は取った駒を自らの手駒にして忠義を誓っていたはずの相手方の王や玉を攻めさせる事も出来る…。そう考えるなら、確かにそんな風に思わない事もないけれど、随分捻くれた見方ね」
――……かちゃり
「……言ってて俺も思ったよ」
――かちゃり
「……ところで、そんな冗句を言っててもいいのかしら?」
「む…」
対局者──紫によって、揶揄がやや混ざった笑みを浮かべながら置かれた僧侶≠フ駒に思わず唸ってしまう。
……最早詰み(チェックメイト)≠セった。
いつぞや紫=ジョゼフ≠ニ云
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