猫娘と入学編
NO.008 個性把握テスト
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「雄英は自由な校風が売り文句だ。当然、それは先生側にも適用される。覚えておく事だな」
それから話される個性把握テストの内容。
ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横飛び、上体起こし、長座体前屈。
この八種で個性ありきで測定していくという。
「そんじゃ試しに……主席入学の緑谷。個性を使って円の中から投げてみろ」
「えっ、あ。はい!」
出久が呼ばれて前に出て行くのだが同時に声が上がった。
「あの女の子が主席入学!?」「男子ならともかく女子に負けるなんて……」「デクぅ! てめぇどんなインチキかましたんだ!?」
と、皆それぞれ声を上げていた。
それで出久は少しだけ胃がキリキリする思いであった。
そこに相澤が一同に向かって、
「緑谷が女子だとかそんなのは関係ねぇ。ただ結果が一位だった。それだけの話だ。合理性に欠ける言葉なんて出すんじゃねーよ。緑谷は気にせずにぶん投げろ」
「は、はい……」
なんか妙に僕に優しいなぁ……と出久は思いながらも、
「それじゃ……せぇのー……スマーッシュ!!」
身体強化・怪力とワン・フォー・オール・フルカウル10%を同時に発動させ、脚の踏み込みとともに一気にボールを投げた。
ボールはすごい勢いで飛んでいってフェンスに直撃してなお威力を発揮していたために、
「ふむ……さすがだな緑谷。いきなり測定不能を叩きだすとは」
相澤が素直に褒めている一方で、
「おいおいおい!? あの女子の細腕からどうやったらあんなに飛ぶんだよ!」
「彼女にはなにか隠された力が……?」
「さすが主席という事か……」
出久の実力に素直に驚いている者、考察する者、褒める者と多様だった。
そんな中で、
「デクてめぇ! 個性は猫じゃなかったのかよぉー!?」
「うわぁああ!?」
手から爆発を起こして向かってくる爆豪。
だがそこで相澤が布を爆豪に巻き付けて動きを封じる。
「この個性って!? まさか!」
出久が驚く。
この個性には見覚えがあったからだ。
抹消ヒーロー。その名も、
「イレイザーヘッド!?」
「ああ、そうだ。だから俺の武器はこの炭素繊維に特殊合金の鋼線を編み込んだ『捕縛武器』だ。俺はドライアイなんだからそんなに何度も個性を使わせるなよ?」
一同は思った。
『そんなすごい個性なのにもったいない!』と。
「それと爆豪。緑谷の個性は猫だけじゃなくて身体強化・怪力というものがある。覚えておけ……」
「なんだよそれ!? おいデク、いつそんなのを身に着けやがった!?」
「えっと……僕も分からないんだけど修行中に発現したっていうかなんていうか……」
「ふざけんな!!」
出久の説明にもいちいち反論する爆豪
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