暁 〜小説投稿サイト〜
和-Ai-の碁 チート人工知能がネット碁で無双する
第一部 佐為編(桐嶋和ENDルート)
第09話 囲碁サロン
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H11年春
大学生活は忙しい。入学式を終え前世(前の世界?)と同じ都内の外語大学に通っている。
サークルの新歓コンパに参加して中国語会話サークルの飲み会にも参加したけど当然ながら彼女と出会うことはなかった。というか彼女の知人らしき人物もいない。
お陰でサークルや大学生活での人間関係とか前世を気にして同じように行動しなくて良いと考えることができ、逆に割り切れるようになってホッとした。
元の世界に帰るつもりだし、この世界の両親とか正直扱いに困る。
というわけで、留学の説明会やら学部共通の授業やらは軽くスルー。
大学時代に多くの時間を費やした中国語や英語などの外国語の勉強もかなり減らした。
というより外語語は社会人になってからの方が必死になって勉強して現場で鍛えたし、これでも中国の大学院に留学してMBAを取ったんだから、まあ大丈夫かな?って感じ。
その代わりにパソコンやネットワークの勉強をしている。
和-Ai-の活動はインターネットが中心だし、知識不足によるネットでの情報漏洩とかは防ぐようにしたい。技術者ではないけどIT業界で働いてたから、それなりの知識はある。
後は空いた時間をヒカ碁の世界の情報収集に充てた。
日本棋院のホームページの棋士一覧は、とりあえず隅から隅までチェックした。
女流棋士なんかは怪しいのがいないか、かなり調べたけど……彼女っぽいのはいなかった。
ヒカルの碁って女性キャラが少ない印象あるよね。
原作・原案が女性、監修も女流棋士なのに。
あとヒカルとアキラは無事(?)に春から葉瀬中と海王中に入学し囲碁部に入部した。
情報は主に塔矢名人が経営する「囲碁サロン」に通って集めている。
あと探偵というかストーキングっぽいこともしている(苦笑)
囲碁サロンでは週に数回訪れる大学生の客として。
囲碁は田舎でネット碁をして覚えた。(まあ事実だ。)
せっかく東京に出てきたから碁会所で生身の人と打ちたくなった。(これは嘘だ。)
田舎育ちだからプロ棋士とかに生で会える東京って凄いですね!(まあ事実?)
少しミーハーな囲碁好きって感じで。(お、あれは塔矢門下の芦原さんだ!)
受付の市河さんにも顔を覚えてもらって話もしてる。
常連客の北島さんや面倒見の良い広瀬さんを通じてアキラくんの話を聞く。
ちなみに僕も市河さんと同じく「アキラくん」と呼んでいる。
中国語も英語も得意だから「アキラくんがプロ棋士になって国際棋戦で海外に行くことになったら通訳やるよ!」とか言ってお知り合いになった。
他にもアキラくんからは「パソコンとかインターネットも詳しいから分からないことあったら聞いてよ」とか「ネット碁とかするの?」「やっ
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