0018話『畑仕事とハイパーズ』
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北上にそんな話をしてみると、少し納得した顔になって、
「確かに、榛名ってきまえ上手だよね。提督のしたい事は大体一緒になってやってるし」
《そ、そうでしょうか…? 私もしたくない事ははっきりと断っていますけど…》
「でも、大体許しちゃうでしょう? 提督もだけど榛名にさせたくない事は言わないし」
「当然だろ? 榛名に嫌われたくないし…」
《私こそ提督にもし嫌われてしまったらもう表に出てこれません…》
「そんなところだね。二人ともお互いに歩幅を合わせているから今のような調和が取れていると思うんだ」
そんな北上の結論に確かになるほどと納得をした私と榛名。
そんな時だった。
「北上さーん!」
「あ、大井っちの声が聞こえてきた。こっちだよー」
そこに北上を探していたのだろう大井がやってきた。
「探しましたよ北上さん。これから間宮で甘味でもいかがですか?」
「いいねー。あ、でももう少し待ってもらってもいいかな。提督が畑仕事を終わらせたら一緒にいこう?」
「いいですよ北上さん。………提督? 北上さんに迷惑かけていませんよね?」
「ああ、迷惑はかけている節はないよ」
「でしたらいいんです。あ、そのツナギ姿………榛名さんの姿ですけど似合っていますよ」
「ありがとう」
大井にもこの姿を褒めてもらいそれから今日の畑仕事を終わらせて今日はこのまま甘味処間宮に二人と一緒に行くことになった。
その際、
「ですが、提督は私達を兵器として見てくれないですから私としても嬉しいです」
「突然何を言い出すんだ、大井。確かに君達艦娘は言い方は悪いけど兵器だ。
だけど同時に人間と同じように一緒に生きているんだから兵器としてだけで見たら失礼だろう?」
「…そうですね。でも、久保提督にも習ったと思いますがこの世界の提督は私達艦娘を兵器としてだけで運用している鎮守府もあると聞きます。
ですから、私達を同等の目で見てくれる提督の存在はとてもありがたいんですよ?」
そして大井は小声で、「………そうでなければとっくに私はもうこの指輪は外しています………」と、ケッコンカッコカリの指輪を撫でた。
そんな大井の本音を聞けたようで少し嬉しい気持ちになりながらも、
「…ありがとう、大井。君の気持ちを無下にしないようにこれからも君達と対等になって頑張っていくよ」
「…ん。ありがとね、提督」
「わ、私も提督のそんなところが…その…」
北上の素直な感謝の言葉はしっかりと聞き入れて、少し小声になって照れてしまっている大井の声は今回は聞かなかったことにしておく。
「それと、提督。多分この世界での戦いももうすぐ来ると思うからさ。
だから存分に重雷装艦の私と大井っちの活躍に期待していてよ。
ハイパーズは最強なんだってこの世界
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