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IS《インフィニット・ストラトス》〜鉄と血と華と〜
第九話 来訪者
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知り合い?」
「……誰だっけ?」
思わずずっこけるツインテールの少女
「あ・ん・たねぇ〜!昨日名前いったでしょ!」
「……ああ、ファーファーリンリンだっけ」
「『凰鈴音』よ!そんな楽しそうな名前じゃ――」
スパンッ!!とそんな彼女の頭に炸裂する打撃音。
「いっつ〜何すんのよ!?」
「もうSHRの時間だ。教室に戻れ」
「げっ!ち、千冬さん……!?」
げっ、と言われたからか明らか不機嫌そうな目で千冬は鈴音に睨みを利かせ
「ほう、まるで怪物をみたかのような反応だな」
「す、すみません、千冬さん……」
「織斑先生と呼べ。さっさと戻れ、邪魔だ」
「すみません……」
二度謝った鈴音は三日月を指さし
「またあとで来るからね! 逃げないでよ!」
脱兎の如く去っていく鈴音。
「……何だったのですか、彼女は」
「さあ」
「……」
黙って三日月を見る箒は大体察しがついた。凰鈴音、彼女もまた自分と同じく三日月……いや、織斑三夏を知る者だと。だが今の三日月は彼女を“覚えていない”、また二人が顔を合わせればトラブルは避けられないだろう。三日月の事を説明せねば、そう箒は決めた。
※
同時刻、屋上にてこの時間帯にいるはずの無い人影がいた。
「とりあえず潜り込むことは出来たよ」
どうやら生徒が一人、端末で誰かと話しているようだ。
「こうも容易いとはね、IS学園も“存外”間抜けなのかな?……ああ、後は時を待つよ。それじゃあ、宜しく」
通話を切り端末を仕舞うと、左胸付近につけられた8本脚の軍馬が描かれたエンブレムに触れ
「上手くやるさ、なあ――――」
※
休み時間、箒は二組の教室へ赴いていた。
「すまない、凰鈴音はいるか?」
「何?」
偶々近くにいた為、箒の言葉に直ぐに反応してもらえた。
「あんた誰?」
「一組の篠ノ之 箒だ。少し話があるのだが」
「話?」
腕を組み少しの間悩み始めたが
「早めに終わらせてよね」
「ああ」
「んで?話ってなによ」
屋上に着き早々に鈴音がそう問いかける。
「ミカの事についてだ」
「!?」
表情を変える鈴音。
「SHR前の言葉を聞くかぎり、お前とミカは知り合いだと思うのだが」
「……そうよ、あいつとあたしは……幼馴染みよ」
箒の想像していた通りだ。鈴音はムスっとし
「久しぶりに再会出来たってのに、あいつの第一声何だと思う?“あんた誰”よ
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