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剣聖がダンジョンに挑むのは間違っているだろうか
第2話・改訂版
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》ってことも知ったのかな。

それとなくギルドの受付に視線を向けると、そこには手を合わせて申し訳なさそうにしているエイナが……。これは話しちゃってそうですね。


「テレシア=ヴァン=アストレアだと?」
「オラリオで並ぶ者のいないLV.10の女騎士、【剣聖】アストレアか!?」
「最強の第一級――いや、特級冒険者。数ヵ月前から迷宮(ダンジョン)の深層に派閥(ファミリア)で潜ってるって話だったが、戻って来たのか?」
「見ろよ、あの膨れ上がった背嚢(バックパック)。ギルドに来たってことは、あの中身全部が深層のモンスタードロップや魔石なのか?そういえば、40分程前にも膨れ上がった背嚢(バックパック)を背負った集団が―――」
「剣聖の所属する派閥(ファミリア)はギルドでしか換金しないって有名だもんな。けど、迷宮(ダンジョン)から直で来たんなら―――」


私の名前を耳にしたギルド内の冒険者が私を見ながらヒソヒソ話を始めた。正直、目立つのはあまり好きではないんですが……。兎に角―――


「約1時間振りでしょうか?5階層で会った方ですよね?」
「は、はい!ベル=クラネルっていいます。半月程前にアストレアさんと同じヘスティア・ファミリアに入団した駆け出し冒険者です!!」
「あっ、私が深層に潜ってる間に入団した新人さんだったんですね。分からないことがあったり、仲間(パーティ)を組みたい時は遠慮なく言って下さい」
「えっ!?けど、アストレアさんは深層に潜れる特級冒険者―――」
「上級冒険者――第一級や二級冒険者でも新人育成の為に仲間(パーティ)を組んで上層でモンスターと戦うこともありますよ。
そんなことより、同じ派閥(ファミリア)眷属(かぞく)なので家名ではなく名前で呼んでくれませんか?家名で呼ばれると距離を取られているみたいで哀しくなります」
「わ、わかりました。て、テレシアさん」
「それではベル君、モンスタードロップと魔石を換金して来るので、待っていて貰えませんか?どうせ同じ本拠地(ホーム)に住んでいるんです。一緒に帰りましょう」
「え?えぇっ!!?」


私がそう言うとベル君は驚きの声を上げましたが、私はそれを敢えて無視し、換金専門のギルド職員がいるカウンターへと向かった。


「換金、お願いします」


私はそう言うや否や背負っていた背嚢(バックパック)を床に置き、換金分のモンスタードロップと魔石をギルド職員へと渡していった。そして、鑑定が始まってから十数分後―――


「全部合わせて97,000,000ヴァリスだな」
「きゅ、きゅうせっ!!?」
「では、それで換金をお願いします」
「……本当にいいのか?お仲間にもいつも言ってるが、ギルドの換金額は最低価格だ。ヘファイ
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