第1章:平穏にさよなら
閑話3「可能性」
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?まさかとは思うが....。)」
―――人間は神より下位にあたる存在だから、攻撃が通じない?
「(っ.....!そうだと仮定したら、普通の攻撃は一切通じない!)」
魔法でさえ通じないだろう。...僕の仮定の通りであるのなら。
「(攻撃が通じるようにするには....そう言った神にも通じる概念を持つ武器か...。)」
―――同格の存在に至るか....!
「(生憎、生前も“前世”もそう言った武器は知らないな。)」
ならば同格の存在に至らない限り攻撃は当たらない。...しかし...。
「(同格の存在って言ったって、どうやってそこまで昇華しろと...!)」
同格の存在...つまり“神に成る”って事だ。
「(そんなの、可能性的に天文学的数値ってレベルじゃねぇぞ....!)」
...だけど、ここで諦める訳にはいかない。
「どうした?無駄な足掻きはそれで終わりか?」
「......。」
洗脳を受けているからか、女性と少女の僕を見る目が無機質に見える。
....それが我慢ならなかった。
「....神に成る。...それがどんなに危険な賭けかは知らない...。」
―――でも、確率は“0”じゃない。
「だけどそれがどうした...!」
確率が低い?それがどうした。その低い確率を掴み取ればいいだけだろ?
確率なんてそんなもんだ。百分の一の確率だって、その一の部分を最初に持って来れば100%になる。今回だって同じ事をなせばいい!
「例え無量大数分の一の確率だって関係ない!可能性があるのなら....それを掴み取るだけだ!」
「いきなり何を言い出すかと思えば...覚悟しな!」
啖呵を切ると同時に女性が音速を軽々どころか、何倍もの速度で接近してくる。
いや、実際は光の速度に達しているのかもしれない。
「まだだ!」
しかしそれを僕の持っていた魔力の数倍...いや、数十倍の魔力を全て身体強化に回す事で見切る。本来なら不可能な事だが...魔力は精神に依存しているため、可能になっている。
「っ!」
そこへ少女が光弾を放ってきて、妨害してくる。
姉妹だからか、コンビネーションが良い。...厄介だ...!
「昇華せよ....!」
何とか避け続けながらも、さらに魔力を溢れさせ、“僕と言う存在の格”を無理矢理昇華させる。...分かりやすくすれば、魔力を用いて無理矢理“進化”している。
「はっ!」
「通じないねぇ!」
少し格が昇華した所ですれ違いざまに拳を繰り出す。...が、すり抜ける。
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