第3章 リーザス陥落
第41話 心の強さ
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〜アイスの町・ランスの家前〜
一行はラークとノアを病院に連れて行った後、今日はもう時間的にも遅い為各人休む事にした。
ランスは勿論、自宅へと向かう。
「よし! シィル、一発ヤるぞ! がはは、泣いて喜べ、家無き忍者。オレ様の家に泊めてやろう! 勿論代価は身体だ」
「イ・ヤ!! 絶対にいやッ!!」
かなみはブンブンと首を振って拒否をした。
ランスの家に上がると言う意味。それが一体何を意味するのか、そんなの明らかであり、決まっている。魔獣蠢く荒野に 生肉ぶら下げて歩くとどうなるのか? それが決まっているかの様に。
いや、後少ししたら もう日も暮れる。太陽の光が差さなくなる。それが当たり前の様に判る。それと同じくらいに……。
「なら、どうするというのだ? この辺りは、夜はかなり冷え込むぞ? そ〜んな薄着のままで、野宿でもするのか?」
ランスはイヤらしい表情を崩さない。泊めて襲う気満々の様だった。
「うぅ……」
斯く言うかなみも、流石にこの辺りの夜の冷え込みについては知っている。
極度の疲労があった事を省いたとしても……かなりしんどかったのだから。夜は、風と共に、肌を刺す様な寒さに襲われるのだから。
それを見た、ユーリは、素早くシィルに耳打ちをする。
「ら、ランス様! あそこにラレラレ石がっ!!」
「む? 何処だ??」
シィルが指を指したその先には……シィルが言うとおりラレラレ石が転がっていた。これは勿論、ユーリが素早く投げたラレラレ石だ。実は、洞窟で見つけたのはランスだけではなかったのだった。投げた表しに壊れたかもしれないが、一先ずそれは置いておく。ランスの目を引きつける為に放った撒き餌だから。
「かなみ。あのな……」
そして、ランスの気を逸らしている内に、今度はかなみに耳打ちをするユーリ。
ユーリが何やら かなみに耳打ちした後……、かなみは、驚いていた。そして、かなみは顔を火炎ブレスか何かが直撃したように赤く燃え上がるように熱くなってしまった。
そうこうしている内に、ランスが戻ってくる。
「ぐふふふ、何処の馬鹿だ? こんな良い物を落とすなど……「淫乱人妻天国!」歳は28でギリギリだが、中々良さそうなタイトルだ」
ランスは意気揚々と戻ってきて、そしてかなみの顔を見た。何やら顔を赤くさせている事に気づいたランスは、したり顔をして。
「お? かなみもオレ様に抱かれるイメージをして、そんな赤くしていたんだな? がはは、良し! 優しく抱いてやろうではないか!」
「違いますッッ!! 怒って顔を赤くさせてるんですっ!! それに、忍者を舐めないで下さい! この位の寒さなんて普通なんですから!」
かなみは、そう言うと
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