【IS】千万回負けても、諦めない。
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常にありがたくないですね」
「そーよ。私にとってもよくないのよ」
「……といいますと?」
楯無さんことたっちゃんは盛大な溜息を洩らし、キッとこちらを睨んだ。ヤダちょっと怖い。
「つまり!私に勝った貴方が実はチンチクリンでしたなんてことが外部に知れ渡ったらロシア代表としての私の名誉が崖の下にまっさかさまなの!しかも上がった評価の反動で貴方も落ちるわ!そりゃもう重力加速度のせいで余分に落ちるわ!もうそうなれば貴方の発言権は消滅すると言ってもいいの!!」
「え、そりゃマズい!打鉄ちゃん取り上げられちゃうじゃん!?」
あ、やっぱりそんな認識なのねという呆れた目で見られた。結局のところ言いたいのは、これからも私と訓練に付き合ってもらうと言う事らしい。こうなれば国家代表が完全付きっきりでISのいろはを教え込んで、来月までに代表候補生レベルまで押し上げるんだそうだ。
………それってつまり今まで並の頑張りを継続させられるのでは?
「休憩あります?」
「私が貴方の部屋に住みこんで健康管理してアゲル!」
「( ゚ω゚ )お断りします。自分の部屋に他人がいると気が散るので」
「拒否権ないわよ!!」
「えー汚い。生徒会長汚い。俺に負けた癖に俺に命令ですかぁー?」
とりあえずゴネてみる。世の中の半分くらいの悩み事はゴネれば突破口が見えてくる。
だが後になって思えばこのゴネはちょっとマズかった。
「じゃあ代わりに部屋の中でだけ『貴方のたっちゃん』になってアゲル。私に勝ったご褒美として遠慮なく受け取って、ね?」
「なん……だと……?」
いや、あんまり興味ないけどノリでノッてしまったのだ。ノリって怖いよね。
結局これ以上ごねても無理そうなので諦めた。
その後、大成は約束通り簪にフィギュアを受け取りに行くついでに黒ロボの格好よさについて一晩語り合い、結局は代価として自分の秘蔵フィギュアも彼女に渡すという盛大な交換会になった。
しかし試合の結果は大いに不満だったようで、「こ、今回はたまたま上手くいったけど……お、お姉ちゃんの実力は、あんなものじゃないんだから……!」と言い残して帰っていった
「やっぱりあの子シスコンなんだな」
オタク戦士とIS戦士の自分がきっかり分裂しているらしい。友達としては認めるけどという奴か。
= =
それは更識会長もといたっちゃんを見事に打ち破った翌々日くらいの事。
結局専用機の開発が決定して落胆が隠せない俺の下に唐突なる知らせが飛び込んできた。
「浅田君、入院です」
「え?」
教室に行くなり、俺は山田先生率いる教師集団によってされるがままにIS学園附属病院に連行されました。
や、やめろ!離せ、死にたくない!俺は感染なん
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